[スポンサーリンク]

ケムステニュース

三菱化学、より自然光に近い白色LED用の材料開発

[スポンサーリンク]

三菱化学は27日、より自然光に近い白色LED(発光ダイオード)を可能にする材料を開発、4月から販売を始めると発表した。青色光を赤色と緑色に変換する蛍光体を開発、光の3原色がそろうことでより自然な白色を再現できるという。白色LEDは電圧をかけると白く発光する半導体素子。既存の蛍光灯などに比べ消費電力が少なく寿命が長いため、照明や自動車ランプなどでの活用が見込まれている。

既存の白色LEDは2色で発光するため、赤みがやや不足するという。三菱化学が開発した蛍光体を使えば、より自然な白が実現できるため、需要の拡大につながるとみている。同社は同時に青色LEDの材料となる窒化ガリウム基板でも欠陥が少ない製法を開発、供給を始める。(引用:日本経済新聞

 
現在は黄色と青色を混ぜることで白色を再現しているそうで、この白色光で赤いものをみると実際より暗く見えてしまうらしいです。今回、青色LEDから発光した青色光を赤色光に変換する蛍光体と緑色光に変換する蛍光体の開発に成功し、これらの蛍光体を用いて擬似白色ではない自然光に近い白色光を実現することが可能になったということ。蛍光灯などにかわって電力、明かりとも上をいくLEDになっていくのだろうか。楽しみです。

関連書籍

 

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 人の鼻の細菌が抗菌作用がある化合物をつくっていたーMRSAに効果…
  2. 希少金属
  3. アンモニアで走る自動車 国内初、工学院大が開発
  4. 「自然冷媒」に爆発・炎上の恐れ
  5. ノーベル化学賞、米・イスラエルの3氏に授与
  6. 化学企業のグローバル・トップ50が発表【2023年版】
  7. 米FDA、塩野義の高脂血症薬で副作用警告
  8. 住友チタニウム、スポンジチタン生産能力を3割増強

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 「新反応開発:結合活性化から原子挿入まで」を聴講してみた
  2. キセノン (xenon; Xe)
  3. 四酸化オスミウム Osmium Tetroxide (OsO4)
  4. エッシェンモーザー・タナベ開裂反応 Eschenmoser-Tanabe Fragmentation
  5. 有機EL、寿命3万時間 京セラ開発、18年春に量産開始
  6. マイクロ波を用いた革新的製造プロセスとヘルスケア領域への事業展開 (凍結乾燥/乾燥、ペプチド/核酸合成、晶析、その他有機合成など)
  7. 学生実験・いまむかし
  8. 製薬系企業研究者との懇談会(オンライン)
  9. クロスカップリングはどうやって進行しているのか?
  10. 金属中心に不斉を持つオレフィンメタセシス触媒

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年1月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

フローマイクロリアクターを活用した多置換アルケンの効率的な合成

第610回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院理学研究科(依光研究室)に在籍されていた江 迤源…

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

大正製薬ってどんな会社?

大正製薬は病気の予防から治療まで、皆さまの健康に寄り添う事業を展開しています。こ…

一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化

ケトンと1,3-エンインのヒドロアルキル化反応が開発された。独自の配位子とパラジウム/ホウ素/アミン…

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP