[スポンサーリンク]

ケムステニュース

牛糞からプラスチック原料 水素とベンゼン、北大が成功

困りものの牛の糞尿(ふんにょう)を有用な化学原料に変える触媒の開発に北海道大触媒化学研究センターの市川勝教授らが成功、27日発表した。糞尿から発生するメタンガスを、プラスチック原料になるベンゼンと水素に同時に変えるもので、すでに北海道別海町の実証試験施設で安定生産ができることも確かめているという。
 メタンを約750度、約5気圧にして市川教授が開発したセラミックス触媒と混ぜると、約15%が化学反応を起こしてベンゼンと水素に変わる。反応しなかったメタンは回収して再利用する。  実証試験では、糞尿から発生する1日約200立方メートルのバイオガスから取り出したメタンをもとに、ベンゼン50キロと水素120立方メートルができることが分かった。

 バイオガスはそのままでも燃料になるが、石油化学工業の基幹原料であるベンゼンに変えれば、付加価値が高まる。水素は燃料電池に使える。

 市川さんは「処理に困っている糞尿がもつ資源価値をより有効に引き出す技術だ」と話している。 (引用:朝日新聞)

 

バイオガスとは嫌気性微生物が有機物を分解するときに発生する可燃性気体のことで、主成分はメタンです。

 

臭そうですね。そのままでも使えるものを変化させることで付加価値を高める。ファインケミカルですねえ。メタンからゼオライト触媒を用いてベンゼンと水素を合成するそうですね。メタンハイドレートや天然ガスでも応用できるらしいです。このような触媒の研究って日常はどんな感じなのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

関連書籍

 


バイオガス実用技術

 

バイオガスの基礎知識から、バイオガスプラント技術の実用知識までを、最新情報に基づき、具体的かつ平易に解説。日本国内の現状もにらみ、随所に訳者注を設け、無理なく理解できるように工夫を凝らす。


関連記事


▼八戸の新エネ実証研究を説明


太陽光や風力発電など「新エネルギーの今後の動向を探る」をテーマにしたシンポジウムが二十六日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開かれ、パネリストに招かれた中村寿文八戸市長が、下水道汚泥から発生するバイオガスなどを活用して発電し、市内の公共施設への電力供給を目指す実証研究について説明した。

シンポジウムは、経済産業省所管の財団法人・新エネルギー財団の主催で、今年で二回目。企業や自治体の関係者ら約六百六十人が出席した。

八戸市など三者が取り組んでいる実証研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業で、二〇〇三年度から五年計画。

中村市長は「バイオガスなど再生可能なエネルギーを電源にし、地域に供給するシステムの導入は、地球温暖化防止やエネルギー自給率向上にも貢献する」と意義を強調した。(引用:東奥日報

ベンゼン、アジア向けが大幅上昇


新日本石油化学は27日、石油化学製品の基礎原料ベンゼンの2月積みアジア向け契約価格を1トン870ドル(運賃込み)に決めた。指標となる東アジア地域のスポット(当用買い)価格上昇や需要拡大の見通しを背景に、前月比210ドル(32%)の大幅高となった。

新日石化学はアジア最大級のベンゼンメーカーのひとつ。同社は今年1月積みから、アジア向け契約価格をそれまでの米国ではなく東アジアのベンゼン価格や需給をもとに決める方式を採用。韓国、台湾、シンガポール、インドネシアの需要家と毎月交渉している。
(引用:日本経済新聞

The following two tabs change content below.
webmaster
Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. フロンよりもオゾン層を破壊しているガスがある
  2. 三共・第一製薬の完全統合、半年程度前倒しを検討
  3. 『国際化学オリンピック』 日本代表が決定
  4. カシノナガキクイムシ集合フェロモンの化学構造を解明
  5. 三菱ケミカル「レイヨン」買収へ
  6. 国際化学オリンピックで今年も好成績!
  7. 東レ、ナノ構造制御技術を駆使した半導体実装用接着シートを開発
  8. サントリー、ビールの「エグミ物質」解明に成功

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 加熱✕情熱!マイクロ波合成装置「ミューリアクター」四国計測工業
  2. 不斉配位子
  3. 石油化学大手5社、今期の営業利益が過去最高に
  4. 情報の最小単位がついに原子?超次世代型メモリー誕生!
  5. 夢・化学-21 化学への招待
  6. クラリベイト・アナリティクスが「引用栄誉賞2018」を発表
  7. ユニバーサル・フェーズセパレーター発売
  8. 2016年8月の注目化学書籍
  9. 岸義人先生来学
  10. ノーベル受賞者、東北大が米から招請

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

アルキルアミンをボロン酸エステルに変換する

不活性C(sp3)–N結合をボリル化する初めての反応が開発された。入手容易なアルキルアミンから様々な…

生物の仕組みに倣う:背景と光に応じて色が変わる顔料の開発

第165回目のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院工学研究科 ・坂井美紀(さかい みき)さんに…

イミデートラジカルを用いた多置換アミノアルコール合成

イミデートラジカルを用い、一挙に多置換アミノアルコールを合成する方法が開発された。穏和な条件かつ位置…

ジェフリー·ロング Jeffrey R. Long

ジェフリー·ロング(Jeffrey R. Long, 1969年xx月xx日-)は、アメリカの無機材…

【なんと簡単な!】 カーボンナノリングを用いた多孔性ナノシートのボトムアップ合成

第 164 回目のスポットライトリサーチは東京大学大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻の森泰造 (…

「進化分子工学によってウイルス起源を再現する」ETH Zurichより

今回は2018年度のノーベル化学賞の対象となった進化分子工学の最前線でRNA・タンパク質工学を組み合…

PAGE TOP