[スポンサーリンク]

海外化学者インタビュー

第79回―「高分子材料と流体の理論モデリング」Anna Balazs教授

[スポンサーリンク]

第79回の海外化学者インタビューは、アンナ・バラズ教授です。ピッツバーグ大学 化学・石油工学科に在籍し、高分子材料と複合流体の理論的モデリングに取り組んでいます。それでは、インタビューをどうぞ。

Q. あなたが化学者になった理由は?

自分のことは化学に興味を抱く材料科学者だと思っています。父は私が科学者になるよう鼓舞してくれました。彼は研究の熱意にあふれた生物学者で、明らかに自分の成したことを愛していました。それは私の心にも響きました。

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

書くことが好きなのでジャーナリストか、チョコレート職人になります。もっといいのは、チョコレート専門の食品評論家でしょうか。とても美味しいチョコレートを試食して、それについて書くことができます。

Q. 概して化学者はどのように世界に貢献する事ができますか?

人間には、健康、食糧、住居、娯楽という4つの重要なニーズがあります。最初の3つは化学者が手助けできると思います。つまり手頃な値段で良く利く薬、生産性の高い作物、そして持続可能な住宅の開発です。最後のニーズについては、他の人に任せるのが一番いいでしょう。

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

オスカー・ワイルドマーク・トウェインとのディナーは素晴らしいものになるでしょう。その晩はきっと素晴らしい話や笑いでいっぱいになるでしょうから。

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

昨年、友人であり共同研究者でもあるJulia Yeomansは、顕微鏡でしか見えないスイマーの拡大版を作ろうとしました。そしてプラスチックのゼンマイおもちゃを買って、ゼリー状の液体が入った容器に入れました。完全には成功せず、あまり遠くまで泳ぎませんでした。しかしその後、浴槽を掃除するのを忘れてしまい、その液体は驚くべき青-緑-紫の標本となりました。何にせよ、興味深い実験があるのです。

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

大好きな小説なので、ディケンズの「David Copperfield」がいいです。キャラクターが大好きで、彼らとは良い仲間になれるでしょう。

CDについては、ビートルズ音楽のコンピレーションを持っていきます。

原文:Reactions – Anna Balazs

※このインタビューは2008年8月29日に公開されました。

 

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 「生物素材で新規構造材料を作り出す」沼田 圭司 教授
  2. 第九回 均一系触媒で石油化学に変革を目指すー山下誠講師
  3. 第171回―「超分子・機能性ナノ粒子で実現するセラノスティクス」…
  4. 第159回―「世界最大の自己組織化分子を作り上げる」佐藤宗太 特…
  5. 第82回―「金属を活用する超分子化学」Michaele Hard…
  6. 第19回「心に残る反応・分子を見つけたい」ー京都大学 依光英樹准…
  7. 第27回 「有機化学と光化学で人工光合成に挑戦」今堀 博 教授
  8. 第101回―「高分子ナノ構造の精密合成」Rachel O’Rei…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. クメン法 Cumene Process
  2. ライバルのラボで大発見!そのときあなたはどうする?
  3. ドミトリ・メンデレーエフの墓
  4. フレーザー・ストッダート James Fraser Stoddart
  5. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑤
  6. 上田 実 Minoru Ueda
  7. リンダウ島インセルホール
  8. 1,3-ジオールの不斉非対称化反応による光学活性オキサゾリン誘導体の合成
  9. 原子移動ラジカル重合 Atom Transfer Radical Polymerization
  10. 有機合成化学の豆知識botを作ってみた

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

注目情報

最新記事

表面酸化した銅ナノ粒子による低温焼結に成功~銀が主流のプリンテッドエレクトロニクスに、銅という選択肢を提示~

第393回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院工学院 材料科学専攻 マテリアル設計講座 先…

高分子材料におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用とは?

 申込みはこちら■セミナー概要本動画は、20022年5月18日に開催されたセミナー「高分…

元素のふるさと図鑑

2022年も折り返しに差し掛かりました。2022年は皆さんにとってどんな年になり…

Q&A型ウェビナー カーボンニュートラル実現のためのマイクロ波プロセス 〜ケミカルリサイクル・乾燥・濃縮・焼成・剥離〜

<内容>本ウェビナーでは脱炭素化を実現するための手段として、マイクロ波プロセスをご紹介いたします…

カルボン酸、窒素をトスしてアミノ酸へ

カルボン酸誘導体の不斉アミノ化によりキラルα-アミノ酸の合成法が報告された。カルボン酸をヒドロキシル…

海洋シアノバクテリアから超強力な細胞増殖阻害物質を発見!

第 392回のスポットライトリサーチは、慶應義塾大学大学院 理工学研究科 博士後期課…

ポンコツ博士の海外奮闘録⑧〜博士,鍵反応を仕込む②〜

ポンコツシリーズ一覧国内編:1話・2話・3話国内外伝:1話・2話・留学TiPs海外編:1…

給電せずに電気化学反応を駆動 ~環境にやさしい手法として期待、極限環境での利用も~

第391回のスポットライトリサーチは、東京工業大学物質理工学院応用化学系 稲木研究室の岩井 優 (い…

GCにおける水素のキャリアガスとしての利用について

最近ヘリウムの深刻な供給不安により、GCで使うガスボンベの納期が未定となってしまい、ヘリウムが無くな…

タンパク質リン酸化による液-液相分離制御のしくみを解明 -細胞内非膜型オルガネラの構築原理の解明へ-

第 390 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 理学系研究科 助教の 山崎…

Chem-Station Twitter

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP