[スポンサーリンク]

ケムステニュース

氷河期に大量のメタン放出 十勝沖の海底研究で判明

[スポンサーリンク]

海洋研究開発機構国立環境研究所、茨城大のグループは18日、北海道十勝沖の海底堆積(たいせき)物の分析で、約2万3000-1万7000年前の間に周辺海底から、6度にわたりメタンが放出されていたことを示す痕跡を発見したと発表した。

 この時期は氷河期の終わりに当たり、グループは「地震などで海底のメタンハイドレート層が繰り返し崩れ、強い温室効果を持つメタンを大量に放出したことが、氷河が解けるのを後押しした可能性もある」と分析している。 (引用:京都新聞


メタンハイドレートはメタンガスがある条件下(低温・高圧)で水と化合してできる白いゼリー状または雪のようなものです。永久凍土の下部や深度500m程度以深の深海地層中に存在することが明らかになってきています。メタンハイドレートは加圧と冷却によって生成され、ある温度と圧力の範囲において安定に存在します。


関連書籍




Natural Gas Hydrate in Oceanic and Permafrost Environments (Coastal Systems and Continental Margins)


関連リンク


メタンハイドレート


メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム


メタンハイドレート – Wikipedia


メタンハイドレートとは、メタンを中心にして周囲に水分子が囲んだ形になっている物質である。大量の有機物を含んだ土砂が低温・高圧の状態におかれ結晶化したもの。見た目は氷に似ているが、火をつけると燃えるために燃える水と言われることもある。


 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. ニキビ治療薬の成分が発がん性物質に変化?検査会社が注意喚起
  2. 2009年ノーベル賞受賞者会議:会議の一部始終をオンラインで
  3. 持田製薬、創薬研究所を新設
  4. パッションフルーツに「体内時計」遅らせる働き?
  5. 製薬各社 2010年度決算
  6. 陰イオン認識化学センサーの静水圧制御に成功~高選択的な分子検出法…
  7. 5歳児の唾液でイグ・ノーベル化学賞=日本人、13年連続
  8. 「科研費の採択を受けていない研究者」へ研究費進呈?

注目情報

ピックアップ記事

  1. 複雑分子を生み出す脱水素型ディールス・アルダー反応
  2. 光で分子の結合状態を変えることに成功
  3. 製薬系企業研究者との懇談会(オンライン)
  4. イボレノリドAの単離から全合成まで
  5. 2012年分子生物学会/生化学会 ケムステキャンペーン
  6. SciFinderマイスター決定!
  7. 2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド:2,4,6-Triisopropylbenzenesulfonyl Chloride
  8. ストックホルム国際青年科学セミナー・2018年の参加学生を募集開始
  9. AIBNに代わるアゾ開始剤!優れた特長や金属管理グレート品、研究に役立つ計算ツールもご紹介
  10. メールのスマートな送り方

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年4月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP