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メタンハイドレート めたんはいどれーと methane hydrate

 

 メタンハイドレート(methane hydrate)とは、メタンガスがある条件下(低温・高圧)で水と化合(包摂)してできる、白いゼリー状または雪のような物質です。その外見から「燃える氷」と称されることもあります。化石燃料(石油や天然ガスなど)に代わりうる自国産出可能なエネルギー源として、現在注目を集めています。

 

メタンハイドレートは永久凍土の下部や、深度500m以深の深海地層中に存在することが明らかになってきています。加圧と冷却によって生成され、ある温度と圧力の範囲において安定に存在します。実験室レベルでは0℃で30気圧程度まで加圧するとメタンハイドレートができます。

日本周辺でもオホーツク沖、十勝・日高沖、四国沖などに分布していると推定されています。およそ東京ドーム約600万杯分(7兆4000億立方メートル)のメタンガスが日本近海にあると予想されています。これは日本の天然ガス使用量の100年分以上にも相当します。低コストな採取技術が開発されれば、日本も資源大国になり、エネルギーの輸出も夢ではなくなるかも知れません。

メタンハイドレートを資源として開発するため、「メタンハイドレート開発検討委員会」(委員長 田中彰一 東京大学名誉教授)が「我が国におけるメタンハイドレート開発計画」をしました。計画に基づき研究を行うべく立ち上げられた機関が、「メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム」(MH21研究コンソーシアム)です。

 

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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