[スポンサーリンク]

ケムステニュース

不斉触媒研究論文引用回数、東大柴崎教授が世界1位

柴崎正勝大学あるいは研究者の業績評価等で世界的に実績のあるISI(トムソンISI社、米国・フィラデルフィア)が左手分子と右手分子を作り分ける不斉触媒研究に関する論文の引用回数を3日発表した。

  それによると、東京大学大学院薬学研究科の柴崎正勝教授が世界1位となった。引用回数は1995年1月1日から2005年8月31日に発表された論文をもとに調べられ、柴崎教授らの論文110本が総引用回数3985回にのぼったとしている。1位となった理由としては、柴崎教授が1990年頃から提唱している多点認識型不斉触媒の独創性が世界的に注目されていることなどがあげられる。この分野では、2001年に理化学研究所の野依良治理事長が分子に水素を付加する還元触媒の研究開発でノーベル賞を受賞している。(引用:知財情報局)

 1月6日に発表されていましたが、忙しくてかけなかったため、ここで記載します。不斉触媒は今でも有機化学の中心の分野であって、有名な化学者が多く見られます。また、日本の化学者が中心となって活躍している場でもあります。

 ざっと、見ていきますと、今回1位の柴崎教授は日本薬学会の次期会頭です。2位は2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治教授、3位は遷移金属特に不斉ロジウム触媒を開発している京都大学の林民生教授と、3位まで日本人です。

 4位は不斉クロム錯体でJacobsen HKRなどで知られる、ハーバード大のジェィコブセン、ここ数年AAA反応でバカバカと論文を出している超有名人トロスト教授が5位となります。

興味深いのは、7位のジョルゲンセンや、11位のリストと、不斉有機触媒の研究者(ジョルゲンセンは元金属触媒でしたが)がかなりの上位にいることです。これは、2000年のバルバス、リスト等のプロリンの分子間不斉アルドール反応の発見を機に、この分野が急激に活発になったためだと考えられます。なかなか面白いですね。

関連書籍

Asymmetric Organocatalysis: From Biomimetic Concepts To Applications In Asymmetric Synthesis


Asymmetric Catalysis (Nato Science Series Series E, Applied Sciences)

?


The following two tabs change content below.
webmaster
Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院准教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 旭硝子が新中期計画、液晶・PDPガラス基板事業に注力
  2. 育て!燃料電池を担う子供たち
  3. ナノ粒子で疾病の発生を容易に追跡
  4. 東芝やキヤノンが優位、微細加工技術の「ナノインプリント」
  5. 肩こりにはラベンダーを
  6. 2015年化学10大ニュース
  7. 周期表を超えて~超原子の合成~
  8. カラス不審死シアノホス検出:鳥インフルではなし

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 近年の量子ドットディスプレイ業界の動向
  2. 位置選択性の制御が可能なスチレンのヒドロアリール化
  3. ケムステイブニングミキサー2015を終えて
  4. 金属中心に不斉を持つオレフィンメタセシス触媒
  5. アメリ化学会創造的有機合成化学賞・受賞者一覧
  6. みんな大好きBRAINIAC
  7. 米FDA、塩野義の高脂血症薬で副作用警告
  8. 松村 保広 Yasuhiro Matsumura
  9. ブラウンヒドロホウ素化反応 Brown Hydroboration
  10. 地球外生命体を化学する

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

トーマス・レクタ Thomas Lectka

トーマス・レクタ (Thomas Lectka、19xx年xx月x日(デトロイト生)-)は、米国の有…

有機合成化学協会誌2017年12月号:四ヨウ化チタン・高機能金属ナノクラスター・ジシリルベンゼン・超分子タンパク質・マンノペプチマイシンアグリコン

2017年も残すところあとわずかですね。みなさまにとって2017年はどのような年でしたでしょうか。…

イミデートラジカルを経由するアルコールのβ位選択的C-Hアミノ化反応

オハイオ州立大学・David A. Nagibらは、脂肪族アルコールのラジカル関与型β位選択的C(s…

翻訳アルゴリズムで化学反応を予測、IBMの研究者が発表

有機化学を原子や分子ではなく、単語や文と考えることで、人工知能(AI)アルゴリズムを用いて化学反応を…

細胞をつなぐ秘密の輸送路

細胞から細く長く伸びるワイヤー状の管。サイトネームやトンネルナノチューブと呼ばれるこの管は、離れた細…

IGZO

インジウム (Indium) 、ガリウム (Gallium) 、亜鉛 (Zinc) 、酸素 (Oxy…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP