[スポンサーリンク]

ケムステニュース

オゾンホールのさらなる縮小を確認 – アメリカ海洋大気庁発表

[スポンサーリンク]


The hole that forms each year in stratospheric ozone above Antarctica was smaller in 2013 than it has been in recent years, the National Oceanic & Atmospheric Administration says.(引用:C&EN

アメリカ海洋大気庁は現地時間25日、極地上空の成層圏に存在するオゾンホールが、近年では最も縮小していることを確認したと発表した。

アンモニアに変わる冷蔵庫等の冷媒として発明されたフロンガスは、オゾン層の破壊の原因であるとして1985年(オゾン層保護の為のウィーン条約)以来規制されており、1997年を境に回復傾向にあるとされた。しかし2006年にはオゾンホールが最大規模に拡大(1140万平方マイル、およそ2950万平方キロメートル)するなど、確実な回復傾向は観測されていなかったが、今回の発表によると2013年のこれまでの観測では近年では最小規模(730万平方マイル、およそ1890万平方キロメートル)になっているという。アメリカ地球環境研究所のブライアン・ジョンストン氏は未だ回復傾向と断言はできないが、いずれにせよ良い知らせであると話している。

ozoneholeshrinkage.jpgアメリカ海洋大気庁発表の南極上空の衛星画像(赤い部分がオゾンホール)

画像を見ると、まだ南極大陸よりもだいぶ大きいようです。

  • 関連書籍

[amazonjs asin=”4872930762″ locale=”JP” title=”壊れゆくオゾン層 (地球環境ファミリーシリーズ「地球は今…」)”]

 

Avatar photo

せきとも

投稿者の記事一覧

他人のお金で海外旅行もとい留学を重ね、現在カナダの某五大湖畔で院生。かつては専ら有機化学がテーマであったが、現在は有機無機ハイブリッドのシリカ材料を扱いつつ、高分子化学に

関連記事

  1. 化学大手、原油高で原料多様化・ナフサ依存下げる
  2. 「石油化学」の新ネーミング募集!
  3. 大日本インキ、中国・上海に全額出資の物流会社
  4. 天然物化学談話会
  5. 金大大学院、ナノ微粒子開発 医薬品や塗料などに応用も
  6. 化学系プレプリントサーバ「ChemRxiv」の設立が決定
  7. 有機化合物合成中に発火、理化学研が半焼--仙台 /宮城
  8. 超高性能プラスチック、微生物で原料を生産

注目情報

ピックアップ記事

  1. 私がケムステスタッフになったワケ(5)
  2. ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0):Bis(tri-tert-butylphosphine)palladium(0)
  3. ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2023年版】
  4. エーザイ、米国で抗てんかん剤「Banzel」(ルフィナミド)の小児適応の承認取得
  5. 「化学の匠たち〜情熱と挑戦〜」(日本化学会春季年会市民公開講座)
  6. 研究者のためのCG作成術②(VESTA編)
  7. 日本学士院賞・受賞化学者一覧
  8. PACIFICHEM2010に参加してきました!①
  9. NaHの水素原子の酸化数は?
  10. 新コース開講! 東大発の無料オンライン英語講座!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP