[スポンサーリンク]

archives

フロー合成と電解合成の最先端、 そしてデジタル有機合成への展開

[スポンサーリンク]

有機合成化学協会では、基幹化学工業、新材料、創薬や関連分野などで研究開発の第一線に携わる皆さん、また将来、そのような進路に向け研鑽を積んでいる大学院学生の皆さんが、深淵な基礎研究から、素晴らしい実用化事例まで、産官学分野における最近の動向や進歩をタイムリーに把握し、ご自身の研究に活用できるよう、有機合成化学講習会を開催しております。

今回の講習会では、フロー合成と電解合成の基礎と応用、そしてデジタル有機合成の考え方について、これらの分野を第一線で先導されている3名の先生をお招きして、ご講義をいただきます。それぞれの研究分野の背景や関連する研究との比較、さらにはフィロソフィーなどを解説して頂いたのち、ご自身の最新の成果や産業上の応用例などについて、詳細にお話し頂くスタイルで、一般的な講演会とは趣を異にした企画です。

また有機合成化学協会では、「自由な発想にもとづく質問討論」、「分野、年齢、立場を越えた交流」、「人と人とのつながりから生まれる気づき・協働・発展」を重視し、本講習会では講演後に、講師の先生方を交えた情報交換・交流会を行っています。講師の先生方との討論に積極的にご参加いただき、また、情報ネットワークの構築・人脈作りにもぜひご活用ください。(※但し、新型コロナ感染状況によっては、情報交換・交流会の開催方法を変更する可能性があります)

最新の有機合成化学と関連科学技術の知識・理解を深め、討論や交流を通じてご自身の研究に役立て、ポストコロナ時代に向けて活力をつけて頂ければ幸いです。多数の参加お申込みを、心よりお待ちしております。

 

日時

2022年12月20日(火) 13:30~19:00(情報交換・交流会:17:30~19:00)

会場

ワイム貸会議室・お茶の水 Room A
(東京都千代田区神田駿河台2-1-20 お茶の水ユニオンビル4F、JR中央線・総武線        「御茶ノ水駅」から
徒歩約2分、                      https://waim-group.co.jp/space/ochanomizu/access.html

プログラム

※各講演とも60分(質疑応答含む)

13:30~13:35           開会挨拶  本会事業委員長 長澤和夫(東京農工大学大学院工学研究院 教授)

13:35~14:35           講演(1) 座長: 宮本 和範(東大院薬)

跡部 真人 先生(横浜国立大学大学院工学研究院 教授)

「フローリアクターが革新する新たな有機電解合成プロセス」

近年基礎化学品の生産手段として、有機電解合成への期待が高まりつつあります。これは電解反応が環境調和性や省エネに優れた反応プロセスであるとの認識が進んだことによるものと考えられます。本講演ではグリーン社会、そしてカーボンニュートラルの実現を見据え、演者らが先駆的に開発を進めてきたフロー電解技術を用いた有機電解合成プロセスについて紹介いたします。

14:45~15:45           講演(2) 座長: 髙橋 基将(富士フイルム(株))

野上 敏材 先生(鳥取大学学術研究院工学系部門 教授)

「電解グリコシル化反応のオリゴ糖自動合成への応用」

電解グリコシル化反応は電解酸化によってグリコシド結合を形成する手法であり、1986年に野依らによって最初に報告されています。演者らは電解合成が自動化に適した合成手法である点に着目し、電解グリコシル化反応のオリゴ糖自動合成への応用に取り組んできました。本講演ではオリゴ糖自動合成の鍵となる電気化学的なグリコシル化反応中間体の発生・蓄積から、最近の電解グリコシル化重合を応用した環状オリゴ糖「シクロカサオドリン」の自動合成まで、研究開発の経緯やオリゴ糖合成の基礎と最新の手法とともにご紹介させて頂きます。

16:00~17:00           講演(3) 座長: 杉木 正之(味の素(株))

大嶋 孝志 先生(九州大学大学院薬学研究院 教授)

「フロー反応の活用によるデジタル有機合成の推進」

有機合成化学への機械学習(ML)利用の取り組みが進んでいるものの、有機合成化学の多様性やデータの質と量の問題のため、その利用はいまだ限定的です。フロー反応はMLと親和性が高いため、これらの問題解決の切り札と期待されています。本講演では、有機合成(実験科学)とデータサイエンス(情報科学)の異分野融合を目指す「デジタル有機合成」におけるフロー反応の活用に関して紹介したい。

17:30~19:00           情報交換・交流会 (予定)

18:55~19:00                    閉会のことば  本会事業委員会副委員長 高尾賢一(慶應義塾大学理工学部・教授)

※注) 開催プログラムの最新情報は、協会HP(https://www.ssocj.jp/event/kousyukai_2022/
にてご確認ください。

受講料

区分 一般 学生

(研究生除く)

企業所属 アカデミア職員、

研究生

主催・共催会員[*1] 18,000円 14,000円 8,000円
会員外 28,000円 21,000円 15,000円
本会シニア会員[*2] 10,000円

※受講テキスト(各講師資料、PDFファイル)を開催1週間前頃に事前配布します。

*1) 本会法人会員所属の社員を含みます

*2) 66歳以上の有機合成化学協会・個人会員

参加申込方法

協会HP(https://www.ssocj.jp/event/kousyukai_2022/)      から
お申込みのうえ、 受講料を速やかに納入ください。 なお、受講テキストの配布以降にキャンセルを申し出られても受講料のご返金ができかねますのでご注意下さい。

定員

30名(先着順)

お問合せ

(公社)有機合成化学協会・事務局

TEL 03-3292-7621、         email: syn.org.chem@tokyo.email.ne.jp

ケムステ内関連リンク

跡部 真人 先生

野上 敏材 先生

大嶋 孝志 先生

Avatar photo

ケムステPR

投稿者の記事一覧

ケムステのPRアカウントです。募集記事や記事体広告関連の記事を投稿します。

関連記事

  1. 塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超…
  2. 白い器を覆っている透明なガラスってなんだ?
  3. メトキシ基で転位をコントロール!Niduterpenoid Bの…
  4. 電化で実現する脱炭素化ソリューション 〜蒸留・焼成・ケミカルリ…
  5. サッカーボール型タンパク質ナノ粒子TIP60の設計と構築
  6. 【PR】 Chem-Stationで記事を書いてみませんか?【ス…
  7. ルイス塩基触媒によるボロン酸の活性化:可視光レドックス触媒系への…
  8. ゲルのやわらかさの秘密:「負のエネルギー弾性」を発見

注目情報

ピックアップ記事

  1. 熱や力で真っ二つ!キラルセルフソーティングで構築されるクロミック二核錯体
  2. マスクをいくつか試してみた
  3. ガボール・ソモライ Gabor A. Somorjai
  4. 第169回―「両性分子を用いる有機合成法の開発」Andrei Yudin教授
  5. カルベンで炭素ー炭素単結合を切る
  6. カスケードDA反応による(+)-Pedrolideの全合成ダダダダ!
  7. 【速報】ノーベル化学賞2014ー超解像顕微鏡の開発
  8. カラムやって
  9. 不安定さが取り柄!1,2,3-シクロヘキサトリエンの多彩な反応
  10. ケイ素置換gem-二クロムメタン錯体の反応性と触媒作用

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2022年11月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

第42回メディシナルケミストリーシンポジウム

テーマAI×創薬 無限能可能性!? ノーベル賞研究が拓く創薬の未来を探る…

山口 潤一郎 Junichiro Yamaguchi

山口潤一郎(やまぐちじゅんいちろう、1979年1月4日–)は日本の有機化学者である。早稲田大学教授 …

ナノグラフェンの高速水素化に成功!メカノケミカル法を用いた芳香環の水素化

第660回のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院理学研究科(有機化学研究室)博士後期課程3年の…

第32回光学活性化合物シンポジウム

第32回光学活性化合物シンポジウムのご案内光学活性化合物の合成および機能創出に関する研究で顕著な…

位置・立体選択的に糖を重水素化するフロー合成法を確立 ― Ru/C触媒カートリッジで150時間以上の連続運転を実証 ―

第 659回のスポットライトリサーチは、岐阜薬科大学大学院 アドバンストケミストリー…

【JAICI Science Dictionary Pro (JSD Pro)】CAS SciFinder®と一緒に活用したいサイエンス辞書サービス

ケムステ読者の皆様には、CAS が提供する科学情報検索ツール CAS SciFind…

有機合成化学協会誌2025年5月号:特集号 有機合成化学の力量を活かした構造有機化学のフロンティア

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年5月号がオンラインで公開されています!…

ジョセップ・コルネラ Josep Cornella

ジョセップ・コルネラ(Josep Cornella、1985年2月2日–)はスペイン出身の有機・無機…

電気化学と数理モデルを活用して、複雑な酵素反応の解析に成功

第658回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院 農学研究科(生体機能化学研究室)修士2年の市川…

ティム ニューハウス Timothy R. Newhouse

ティモシー・ニューハウス(Timothy R. Newhouse、19xx年xx月x日–)はアメリカ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP