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文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑱:Apple Watchの巻

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最近、使う人が増えてきたApple Watchですが、筆者もついにApple Watchデビューしました。搭載されている機能が研究活動にどれ程役に立つのか見ていきます。

きっかけ

購入のきっかけは使用していたスマートウォッチとiPodの故障で、ジョギングの際にiPodで音楽を聴きながら、スマートウォッチで距離を記録していました。しかしスマートウォッチは数年使用すると起動できなくなり、iPodは間違えて洗濯してしまいこちらも起動できなくなりました。以前からApple Watchには興味はあり、今年の9月に新しい機種、Apple Watch Series 8が発売されたことから購入に踏み切りました。

購入モデル

購入したのは、Apple Watch Series 8、GPS+セルラーモデル、41mmです。セルラーモデルを選んだのは、将来的にSimカードを入れてApple Watchだけでいろいろ活用しようかと思ったからです。画面サイズは41mmと45mmがありますが、4mmの差は小さいだろうと思い、小さなモデルを購入しました。購入した時は小さいかなと思いましたが、慣れてくるとあまり気にならなくなりました。MacBook同様、Amazonで購入しました。Appleサイトよりも購入できるバンドは限られていますが、Amazonポイントを稼ぐことができます。

研究活動において便利な点

Apple Watchのレビューはたくさんありますので、研究活動においてどんな機能が役立つのか紹介いたします。

通知機能

とても基礎的な機能ですが、iPhoneの通知をApple Watchで受けることができます。iPhoneでは顔や指紋認証を行わないと基本的にはメールやチャットの内容を見ることはできませんが、Apple Watchでは腕に装着していると即時情報が表示されるので内容の一部をすぐに確認することができます。

メール通知の様子

例えば、実験中で手袋をしているとスマホは扱いにくいものですが、Apple WatchではDigital Crownと呼ばれるダイヤルスイッチでメールの冒頭を確認できます。また会議によってスマホを見るのは控えなければならないこともありますが、Apple Watchでは、よりスマホよりも自然に通知を確認することができます。さらにPC同様、一度スマホを握ってしまうと通知の確認だけでなくニュースを読んだりと関係のないことを始めてしまいますが、Apple Watchではできることが限られていますので本来の作業に集中できます。

自分は、周りへの配慮から常にマナーモードにしていますが、そのために電話がかかってきたときにスマホの近くに居ても、気づかないことが多々あります。Apple Watchでは、着信の際にはバイブレーションが起きて腕で感じることができるで着信を見逃すことはありません。iPhoneとペアリングを保てる距離もそれなりに長いので、建物次第では隣の部屋でも通知を受けることができます。

簡易入力

Apple Watchは閲覧だけでなく、チャットやメールへの返信も可能です。

キーボード、意外と押し間違いは少ない。

キーボードを使わずに、定型文や絵文字を選択して返信することも可能です。

定型文の選択画面

英語入力ではスクリブルも可能。アルファベットを手で書くと文字に起こしてくれる。連続で書いても次々と認識される。

長文を作成することは難しいですが、ワンフレーズを送ることは十分に可能です。また電卓機能も搭載されており、簡単な計算も可能です。

電卓

健康管理

若いうちはいくら食べても太りませんが、年を取るにつれて体を動かさないとすぐ太ってしまいます。とは言っても、なかなか体を動かすまとまった時間を作ることは難しく、日々の運動量が気になります。Apple Watchでは「ムーブ(活動量)」「エクササイズ(活発な運動をした時間)」「スタンド(立って歩いた頻度)」をカウントして記録してくれます。

運動量のまとめ

各項目のまとめ

特にムーブは、運動だけでなくあらゆる動きを検知して消費カロリーを計算してくれるので、平日日中の活動量の変動も知ることができます。例えば、作業をしていた日は夜ゆっくり休み、一日中デスクワークの日は、夜に散歩したりするなど調節することができます。

カメラリモート

iPhoneのカメラを遠隔操作してシャッターを押す機能です。元々は自撮りのための機能だと思いますが、実験の写真を撮影する際に、遠隔でタイミングを図ったり、シャッターボタンを押せないアングルからの撮影で役立つかもしれません。

カメラリモートの様子。画面にはiPhoneカメラの映像が映し出され、丸ボタンを押すとiPhoneカメラのシャッターが押される。

音楽再生

iPhoneから音楽を転送しておくと、iPhoneなしで音楽を楽しむことができます。イヤホンやスピーカーにはBluetoothで接続します。この機能を期待したいして購入したのですが、残念ながら一括で音楽ファイルを転送することは難しく、ミュージックプレイヤーとしては使いにくいところがあります。

コンパス機能

これまで控えていた研究室旅行も今後、活発になるかもしれませんが、旅行先で突発的に研究室メンバーが山登りを断行するかもしれません。そんなときにコンパスは遭難に備えて経路を記録することができます。また地点登録も可能です。

移動を保存し確認する機能、灰色の線が移動した履歴。これにより道が分からなくなっても後戻りできる。

Apple Car Playを使っていると、車の位置も記録してくれる。

MacBookのパスワード解除

Apple Watchを付けていると、MacBookのスリープから復帰する時にパスワード入力や指紋認証なしでログインすることができます。

転倒検知/衝突検知

転倒を検知し、その後のアクションがないと110か118, 119に自動的に連絡される機能です。衝突検知は、激しい自動車衝突事故を検知し同様に緊急通報する機能です。GPSモデルの場合にはiPhoneとペアリングされている状態でないと連絡されません。同時にメディカルIDを設定していると、緊急通報を行われたことが登録されている連絡先に通知されます。

大げさかもしれませんが、実験中に倒れるリスクはあり、さらに言えば複数人で実験していてもNMRなどの分析室に一人で行くこともあります。また夜遅くまで実験を行い一人で自宅に帰る機会も日常茶飯事ではないでしょうか。そんな時この転倒検知は、命を守る大切な機能だと思います。

以前所有していたのスマートウォッチは、ここまでの機能は無くジョギングの時のみ装着していましたが、Apple Watchはより便利なデバイスであり毎日装着しています。もちろんiPhoneユーザーでなければ、Apple Watchは使えませんが、Android向けとしてはPixel Watchも最近発売されており、どちらのスマホでもスタイリッシュなスマートウォッチを選ぶことができるようになりつつあるようです。

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ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

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