[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

ドナルド・トマリア Donald Tomalia

[スポンサーリンク]

 

ドナルド・A・トマリア (Donald A. Tomalia、1938年x月xx日(ミシガン生)-)は、アメリカの化学者である。ミシガン中央大学教授(写真:isepp.org)。

 

経歴

19xx ミシガン大学 卒業
19xx ダウケミカル社
19xx ミシガン州立大学 博士号取得(Harold Hart教授)
1990-99 ミシガン分子研究所 教授
Nanoscale Chemistyr & Architecture ディレクター
2007-2010 ミシガン中央大学 Distinguished Professor/Research Scientist
20xx The National Dendrimer & Nanotechnology Center, Director

 

受賞歴

1978, 1986, 1991 International industrial research awards (R&D-100) for creative research
1996 Leonardo da Vinci Award
2003 Society of Polymer Science Japan (SPSJ) Award for Outstanding Achievement in Polymer Science

 

研究概要

樹状高分子デンドリマーの発明

D_Tomalia_2

(画像はこちらより引用)

中心から段階的かつ分枝状に分子鎖を伸長させていくと、密に官能基化された球状表面と、比較的疎であるコアを持つ高分子が出来上がる。サイズ(世代)と官能基密度は用いるモノマー・反応条件によって柔軟に制御可能である。

ギリシャ語で「樹木」を意味する”dendra”にちなみ、このような構造体はデンドリマー(dendrimer)と名付けられた。

ポリマーといえば直線状かつランダムな構造体で得られるものという認識が当時の常識であったが、デンドリマーの発明によりそのような枠にはまらない高分子体が得られるという理解が広まった。内部に別の機能性分子を閉じ込めることが可能な特性を利用して、ドラッグ・デリバリーシステム(DDS)や遺伝子運搬体(人工ベクター)などへの応用も進められている。

トマリアらは、1979年にデンドリマーの原型を発明。その後6年かけて合成法を確立した。

コメント&その他

  1. トマリアは毎週金曜午後に集中してデンドリマーの開発プロジェクトを遂行した。この時間帯は、ダウケミカル社が研究者自身で自由なプロジェクトを行って良いとしていた。
  2. 110以上の米国特許および240以上の査読論文を発表。

 

名言集

 

関連動画

 

関連文献

[1] Tomalia, D. A.: Baker, H.; Dewald, J.: Hall, M.; Kallos, G.; Martin, G.; Roeck, J.; Ryder, J.; Smith, P. Polymer J. 1985, 17, 117. doi:10.1295/polymj.17.117
[2] Tomalia, D. A. Aldrichimica Acta 2004, 37, 39.
[3] Astruc, D.; Boisselier, E.; Ornelas, C. Chem. Rev. 2010, 110, 1857. DOI: 10.1021/cr900327d
[4] Tomalia, D. A. Nanomedicine 2012, 7, 953.  DOI: 10.2217/nnm.12.81

 

関連書籍

[amazonjs asin=”B009ND4TQ6″ locale=”JP” title=”Dendrimers, Dendrons, and Dendritic Polymers”]

 

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. フェリックス・カステラーノ Felix N. Castellan…
  2. Igor Larrosa イゴール・ラロッサ
  3. ギルバート・ストーク Gilbert Stork
  4. 野依 良治 Ryoji Noyori
  5. ドナルド・トゥルーラー Donald G. Truhlar
  6. 岩田忠久 Tadahisa Iwata
  7. 櫛田 創 Soh Kushida
  8. エミリー・バルスカス Emily P. Balskus

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第39回「発光ナノ粒子を用いる生物イメージング」Frank van Veggel教授
  2. 究極の二量体合成を追い求めて~抗生物質BE-43472Bの全合成
  3. E.・ピーター・グリーンバーグ E. Peter Greenberg
  4. オルト−トルイジンと発がんの関係
  5. Delta 6.0.0 for Win & Macがリリース!
  6. トヨタ、世界初「省ネオジム耐熱磁石」開発
  7. 酵素触媒によるアルケンのアンチマルコフニコフ酸化
  8. 三角形ラジカルを使って発光性2次元ハニカムスピン格子構造を組み立てる!
  9. ビタミンと金属錯体から合成した人工の酵素
  10. 3-メチル-1-フェニル-2-ホスホレン1-オキシド:3-Methyl-1-phenyl-2-phospholene 1-Oxide

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

注目情報

最新記事

アンモニウム構造によりラジカル種の発生位置を完全に制御!

第710回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理工学研究科 村上研究室の榊原 陽太(さかきばら …

化学つれづれ草【ある研究者の回想】

概要物理化学者で量子機能材料を専門とする著者によるエッセイ集.化学者としての研究,教育,人生…

第60回有機反応若手の会

開催概要有機反応若手の会は、有機化学分野で研究を行う全国の大学院生を中心とした若手研究者が集い、…

ノーベル賞受賞者と語り合う5日間!「第18回HOPEミーティング」参加者募集!

申し込みはこちら概要主催:独立行政法人 日本学術振興会(JSPS)開催地:神奈川…

光触媒による高効率なCO2還元の実現―まさかの光を弱く当てることが重要だった―

第709回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 理学院(前田研究室)博士後期課程2年の仲田竜一 …

「π-πスタッキング」という言葉が生む誤解【芳香環の相互作用を見直す: 前編】

芳香環が平行に並んで近接しているとき、その構造を「π–π スタッキング」と表されることがよくあります…

一重項酸素によるC(sp2)−P結合切断を用いた長波長光によるリン化合物のアンケージング

第 708 回のスポットライトリサーチは、同志社女子大学 薬学部 医療薬学科 5…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける画像解析の活用ガイド

開催概要材料開発において、電子顕微鏡やX線トモグラフィーを用いて材料の微細構造を観察するために画…

世界初のPROTAC医薬、ついに承認 ―「タンパク質を阻害する」から「分解する」時代へ

2026年5月、創薬化学の歴史に残る大きな出来事が起きました。米国 FDA は、…

有機蛍光とは異なる新しい有機りん光の分子設計指針の発見

第707回のスポットライトリサーチは、電気通信大学 情報理工学研究科(牧昌次郎研究室)の林希久也 助…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP