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「高校化学グランドコンテスト」が 芝浦工業大学の主催で2年ぶりに開催

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「高校化学グランドコンテスト」(通称:化学グラコン)が2年ぶりに開催される。主催校は2023年度から芝浦工業大学。2023年6月15日から研究相談やサポートの受付がはじまり、エントリー受付期間は7月15日から8月28日。研究要旨の提出締切は9月4日。最終選考会は10月28日・29日に、芝浦工業大学豊洲キャンパスで行われる。(引用:リセマム6月14日)

高校化学グランドコンテストは、全国の高校生および高等専門学校生が行っている「学習研究活動」を支援し、高校生自らが自主的な探究活動を楽しみながら科学的な創造力を培い、将来、科学分野で活躍できる人材の育成を念頭に置いて行っている教育支援プログラムです。本年度より芝浦工業大学が主催となりました。

応募資格は、高校生及び3年生以下の高専生の個人またはグループで、化学を基盤とした実験・調査に関する発表が応募対象です。審査は2段階あり、一次審査では要旨を提出します。その後、審査によって口頭発表10件、ポスター発表100件程度選出され、10月28日・29日に芝浦工業大学豊洲キャンパスにて最終選考会が行われます。

最終選考会が行われる芝浦工業大学豊洲キャンパスの新校舎紹介

主催は芝浦工業大学で、多くの民間企業・団体が協賛をしている注目のコンテストです。特に特別協賛企業の6社からは、特別協賛企業賞が準備され、20万円の副賞を含む表彰が各企業独自の視点で選出されます。そしてケムステでは、このコンテストを協力としてサポートします。

特別協賛企業(出典:高校化学グランドコンテスト)

本コンテストは、大学の先生方の強力なバックアップで運営されており、芝浦工大だけでなく、各化学分野の有名な先生方が審査員として参加しています。また、応募期間中にサポートを受けることが可能で、質問フォームより芝浦工大の教員の方々に直接相談することができます。表彰にも力を入れていて口頭発表10チームの中から特に優れた発表に贈られるグランドアワードに選出されるとシンガポールISYF(International Science Youth Forum)またはTISF(Taiwan International Science Fair)への参加の機会が得られます。

第16回大会において文部科学大臣賞を受賞した福島成蹊高等学校の発表

エントリーの締め切りは8月28日、研究要旨提出は9月4日午後4時までです。特に一次選考では高校生らしい工夫や手法・ロジックの正確さが審査対象となっており、大学にあるような最新設備での成果は必要ないと読み取れます。最終選考への参加には旅費補助がありますので、東京圏以外からの参加のサポートも厚くなっているコンテストです。何か化学に関する研究活動を行っている高校生・高専生の方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

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ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

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