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海外化学者インタビュー

第170回―「化学のジョブマーケットをブログで綴る」Chemjobber

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第170回の海外化学者インタビューは、Chemjobberです。産業界で働きながら、化学のジョブマーケットについてブログを書いています。それではインタビューをどうぞ。

Q. あなたが化学者になった理由は?

私は医学博士になりたくて生物学を楽しんでいたのですが、有機化学がとても魅力的な世界であることがわかり、なかなかそこから離れることができませんでした。学部の研究員として初めて実施した反応がゴージャスなもので、それ以来、あの高揚感の再現に挑戦してきたように思います。

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

医師以外ですよね?医学は魅力的だと思いますし、一人の人生をすぐさま良い方向に向かせられるのは羨ましいです。フェデックスの倉庫管理者なら楽しそうです。必要なものを必要なときに効率よく届けるというロジスティクスには、深遠な面白さがあります。レストランのオーナーも良いですが、(アンソニー・ボーディンの不滅の言葉を借りれば)「カサブランカのリックのように、ダイニングルームで小切手にサインをして歩く」というファンタジーに過ぎないでしょうね。

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Q. 現在取り組んでいることは何ですか?そしてそれをどう展開させたいですか?

私は産業界で働いていますが、雇用主は私が何を研究しているかを明かすことにあまり興味がないのでしょう。私はプロセス化学者であり、十分な収量と純度の化合物を予算内・期限内に合成したいと思っている、と言えば十分でしょう。また、プロセスの構築や改善を通じて、会社の収益に良い影響を与えたいと心から願っています(企業っぽいコメントですが、本当にそうなんです!)。プロセスケミストとして、さまざまな分野の方と一緒に仕事をするのは楽しく、またチャレンジングです!

Q.あなたがもし、歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

J・ロバート・オッペンハイマーを選びます。リチャード・ローズ著の “The Making of the Atomic Bomb” を読んで、彼に深い感銘を受けたのです。マンハッタン計画における科学と、科学者・技術者の両方を管理するオッペンハイマーの能力は非常に優れており、ロスアラモスで衝突したであろうあらゆるエゴの内情について、ぜひ話を聞いてみたいと思っています。

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

今日です。共沸蒸留をセットしました。毎日研究室で働くのは誇らしく、これほど素晴らしいことはありません。

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

フォーゲルの教科書「Practical Organic Chemistry」 :未だに全てを読破できていません。

フランク・シナトラの「オンリー・ザ・ロンリー」: 孤独になるなら、それでいいじゃないか。

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Q.「Reactions」でインタビューしてほしい化学者と、その理由を教えてください。

いくつか挙げられそうです。製薬プロセス化学分野でかなり著名な書籍の著者であるニール・アンダーソン氏の話を聞いてみたいと思います。彼の本はとても気に入っていて、業界の行く末について彼の考えをもっと聞きたいと思っています。また、メルク社のデュアン・バーネットは、心血管治療薬エゼチミブ(ゼチーア)の開発に携わった人物です。美しい分子で、素晴らしい創薬ストーリーです。

原文:Reactions – Chemjobber

※このインタビューは2011年8月26日に公開されました。

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cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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