[スポンサーリンク]

M

MAC試薬 MAC Reagent

[スポンサーリンク]

 

概要

MAC(masked acyl cyanide)試薬は、カルボン酸の酸化段階をもつ一炭素増炭剤である。一酸化炭素等価体と見なすことができる。活性メチレンプロトンを引き抜く程度の弱塩基条件で反応を行える有用試薬。

 

基本文献

  • Nemoto, H.; Kubota, Y.; Yamamoto, Y. J. Org. Chem. 199055, 4515. DOI: 10.1021/jo00302a008
  • Nemoto, H.; Li, X.; Ma, R.; Suzuki, I.; Shibuya, M. Tetrahedron Lett. 2002, 44, 73. doi:10.1016/S0040-4039(02)02483-8
  • Nemoto, H.; Li, X.; Ma, R.; Suzuki, I.; Shibuya, M. Tetrahedron Lett. 2003, 44, 73. doi:10.1016/S0040-4039(02)02483-8
  • 根本尚夫, 有機合成化学協会誌, 2004, 62, 347.
  • Nemoto, H.; Kawamura, T.; Miyoshi, N. J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 14546. DOI: 10.1021/ja054010h

 

反応機構

 

反応例

ワンポットでのペプチドミメティクス合成
MAC_1.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. シュミット グリコシル化反応 Schmidt Glycosyla…
  2. ペイン転位 Payne Rearrangement
  3. 求核的フルオロアルキル化 Nucleophilic Fluoro…
  4. 1,2-/1,3-ジオールの保護 Protection of 1…
  5. ビシュラー・ナピエラルスキー イソキノリン合成 Bischler…
  6. ベロウソフ・ジャボチンスキー反応 Belousov-Zhabot…
  7. グレーサー反応 Glaser Reaction
  8. 水素化ジイソブチルアルミニウム Diisobutylalumin…

注目情報

ピックアップ記事

  1. ボラン錯体 Borane Complex (BH3・L)
  2. 化学者の卵、就職活動に乗りだす
  3. ブラッド・ペンテルート Bradley L. Pentelute
  4. 浜松ホトニクス、ヘッド分離型テラヘルツ波分光分析装置を開発
  5. 直接クプラート化によるフルオロアルキル銅錯体の形成と応用
  6. アルケンでCatellani反応: 長年解決されなかった副反応を制御した
  7. 夢・化学-21 化学への招待
  8. 毒を持ったタコにご注意を
  9. 第47回天然有機化合物討論会
  10. 細胞表面受容体の機能解析の新手法

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

アザボリンはニ度異性化するっ!

1,2-アザボリンの光異性化により、ホウ素・窒素原子を含むベンズバレンの合成が達成された。本異性化は…

マティアス・クリストマン Mathias Christmann

マティアス・クリストマン(Mathias Christmann, 1972年10…

ケムステイブニングミキサー2025に参加しよう!

化学の研究者が1年に一度、一斉に集まる日本化学会春季年会。第105回となる今年は、3月26日(水…

有機合成化学協会誌2025年1月号:完全キャップ化メッセンジャーRNA・COVID-19経口治療薬・発光機能分子・感圧化学センサー・キュバンScaffold Editing

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年1月号がオンライン公開されています。…

配位子が酸化??触媒サイクルに参加!!

C(sp3)–Hヒドロキシ化に効果的に働く、ヘテロレプティックなルテニウム(II)触媒が報告された。…

精密質量計算の盲点:不正確なデータ提出を防ぐために

ご存じの通り、近年では化学の世界でもデータ駆動アプローチが重要視されています。高精度質量分析(HRM…

第71回「分子制御で楽しく固体化学を開拓する」林正太郎教授

第71回目の研究者インタビューです! 今回は第51回ケムステVシンポ「光化学最前線2025」の講演者…

第70回「ケイ素はなぜ生体組織に必要なのか?」城﨑由紀准教授

第70回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第69回「見えないものを見えるようにする」野々山貴行准教授

第69回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第68回「表面・界面の科学からバイオセラミックスの未来に輝きを」多賀谷 基博 准教授

第68回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP