[スポンサーリンク]

A

網井トリフルオロメチル化 Amii Trifluoromethylation

[スポンサーリンク]

 

概要

銅触媒存在下に、芳香族ハロゲン化物をトリフルオロメチル化合物へクロスカップリング形式にて変換する手法。パーフルオロアルキル化にも適用可能。

近年Hartwigらにより活性種の精査が行われ、活性本体(Phen)Cu-CF3が熱的に安定かつ取扱いの容易な試薬Trifluoromethylatorとして市販されている。

基本文献

  •  Kobayashi, Y.; Kumadaki, I. Tetrahedron Lett. 1969, 10, 4095. doi:10.1016/S0040-4039(01)88624-X
  •  Urata, H.; Fuchikami, T. Tetrahedron Lett. 1991, 32, 91. doi:10.1016/S0040-4039(00)71226-3
  •  Dubinina, G. G.; Furutachi, H.; Vicic, D. A. J. Am. Chem. Soc. 2008, 130, 8600. doi:10.1021/ja802946s
  •  Dubinina, G. G.; Ogikubo, J.; Vicic, D. A. Organometallics 2008, 27, 6233. DOI: 10.1021/om800794m
  •  Oishi, M.; Kondo, H.; Amii, H. Chem. Commun. 2009, 1909. DOI: 10.1039/b823249k
  •  Morimoto, H.; Tsubogo, T.; Litvinas, N. D.; Hartwig, J. F. Angew. Chem. Int. Ed. 2011, 50, 3793. DOI: 10.1002/anie.201100633
  •  Tomashenko, O. A.; Escudero-Adan, E. C.; Belmonte, M. M.; Grushin, V. V. Angew. Chem. Int. Ed. 2011, 50, 7655. doi:10.1002/anie.201101577
  •  Zanardi, .; Novikov, M. A.; Martin, E.; Benet-Buchholz, J.; Grusin, V. V. J. Am. Chem. Soc. 2011, 133, 20901. DOI: 10.1021/ja2081026
  •  Schareina, T.; Wu, X.-F.; Zapf, A.; Cotte, A.; Gotta, M.; Beeller, M. Top. Catal. 2012, 55, 426. DOI 10.1007/s11244-012-9824-0
  •  Fier, P. S.; Hartwig, J. F. J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 5524. DOI: 10.1021/ja301013h

    <Palladium Catalysis>
  • Kitazume, T.; Ishikawa, N. Chem. Lett. 1982, 137. doi:10.1246/cl.1982.137
  • Cho, E. J.; Senecal, T. D.; Kinzel, T.; Zhang, Y.; Watson, D. A.; Buchwald, S. L. Science 2010, 328, 1679. DOI: 10.1126/science.1190524

<Review>

  • Tomashenko, O. A.; Grushin, V. V. Chem. Rev. 2011, 111, 4475. doi:10.1021/cr1004293
  • Furuya, T.; Kamlet, A. S.; Ritter, T. Nature 2011, 473, 470. doi:10.1038/nature10108
  • Liu, T.; Shen, Q. Eur. J. Org. Chem. 2012, 34, 6679. DOI: 10.1002/ejoc.201200648
  • Garcia-Monforte, M. A.; Martinez-Salvador, S.; Menjon, B. Eur. J. Inorg. Chem. 2012, 4945. DOI: 10.1002/ejic.201200620
  •  Wu. X.-F.; Neumann, H.; Beller, M. Chem. Eur. J. 2012, 7, 1744. DOI: 10.1002/asia.20120021
  • Jin, Z.; Hammond, G. B.; Xu, B. Aldrichimica Acta 2012, 45, 67. [PDF]

 

反応機構

活性本体はビストリフルオロメチル銅アート種との平衡状態にある。 詳細な反応機構は明らかとなっていないが、多くの銅クロスカップリングと類似の機構で進行すると推定される。

Amii_CF3_2.gif

反応例

Trifluoromethylatorを使用した反応例[1]

Amii_CF3_3.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Morimoto, H.; Tsubogo, T.; Litvinas, N. D.; Hartwig, J. F. Angew. Chem. Int. Ed. 2011, 50, 3793. DOI: 10.1002/anie.201100633

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ウィルゲロット反応 Willgerodt Reaction
  2. 不均一系接触水素化 Heterogeneous Hydrogen…
  3. モヴァッサージ脱酸素化 Movassaghi Deoxigena…
  4. ワッカー酸化 Wacker oxidation
  5. ボールドウィン則 Baldwin’s Rule
  6. パリック・デーリング酸化 Parikh-Doering Oxid…
  7. テッベ試薬 Tebbe Reagent
  8. チャップマン転位 Chapman Rearrangement

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 鉄とヒ素から広がる夢の世界
  2. 第20回ケムステVシンポ『アカデミア創薬 A to Z』を開催します!
  3. 光誘導アシルラジカルのミニスキ型ヒドロキシアルキル化反応
  4. 燃えないカーテン
  5. 二酸化炭素をほとんど排出せず、天然ガスから有用化学品を直接合成
  6. ラジカルの安定性を越えろ! ジルコノセン/可視光レドックス触媒を利用したエポキシドの開環反応
  7. 化学研究ライフハック: Evernoteで論文PDFを一元管理!
  8. Carl Boschの人生 その5
  9. 市販の化合物からナノグラフェンライブラリを構築 〜新反応によりナノグラフェンの多様性指向型合成が可能に〜
  10. フルオロホルムを用いた安価なトリフルオロメチル化反応の開発

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

注目情報

最新記事

第59回「希土類科学の楽しさを広めたい」長谷川靖哉 教授

第59回目の研究者インタビューです! 今回は第36回ケムステVシンポ「光化学最前線2023」の講演者…

材料開発の未来とロードマップ -「人の付加価値を高めるインフォマティクスとロボティクス」-

 申込みはこちら■セミナー概要本動画は、20022年11月11日に開催された共催セミナーで弊…

第58回「新しい分子が世界を変える力を信じて」山田容子 教授

第58回目の研究者インタビューです! 今回は第36回ケムステVシンポ「光化学最前線2023」の講演者…

始めよう!3Dプリンターを使った実験器具DIY:準備・お手軽プリント編

オリジナルの実験器具を3Dプリンターで作る企画を始めました。第一弾として3Dプリンターの導入と試しに…

第16回日本化学連合シンポジウム「withコロナ時代における化学への期待」

およそ3年間に渡る新型コロナウイルス感染症の蔓延により、経済、文化、研究、社会活動のすべてが大きなダ…

アカデミアケミストがパパ育休を取得しました!

こんにちは、こんばんは、おはようございます、Macyこと九大院薬 助教の寄立麻琴です。タイトルに…

巧みに骨格構築!Daphgracilineの全合成

ユズリハアルカロイドであるdaphgracilineの全合成が初めて達成された。Type II 分子…

【四国化成ホールディングス】新卒採用情報(2024卒)

◆求める人財像:『使命感にあふれ、自ら考え挑戦する人財』私たちが社員に求めるのは、「独創力」…

部分酸化状態を有する純有機中性分子結晶の開発に初めて成功

第464回のスポットライトリサーチは、熊本大学 大学院自然科学教育部 理学専攻 化学コース 上田研究…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける高次元ベイズ最適化の活用-パラメーター数が多い条件最適化テーマに対応したmiHub新機能もご紹介-

開催日:2023/2/1  申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影響を受…

Chem-Station Twitter

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP