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“腕に覚えあり”の若手諸君、「大津会議」を目指そう!

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皆さんは、大津会議(Otsu Conference)をご存知でしょうか?

今年第3回目を迎えるこの会議は、副題に「リーダー育成塾」と華々しくある通り、有機合成化学領域における

「院生・ポスドクからのエリート選抜」

を目的とする、日本国内ではとても珍しいタイプの会合です。ロゴデザインにも「金の卵」が採用されていることから、この会議に対する「気合」がおわかりになると思います。

主な参加者は20代の院生・ポスドクですが、彼らの実力は日本国内最高レベル。そんな優秀なメンバーが集い、発表し、議論しあうという、大変濃密な1泊2日なのです。

どんな会議なの?

日本の有機合成化学の研究レベルは、紛うことなき世界トップクラス。日本人ノーベル賞学者が同分野から多数輩出されていることからも、端的にそれが伺えます。

今後とも研究レベルを維持し、また将来のノーベル賞受賞者を輩出し続けるべく、積極的な若手エリート育成こそが必要だろう―そういった考えに基づき3年前に設立されたのが、この大津会議です。

本会議のスポンサーである万有生命科学振興国際交流財団は、Banyu Chemist Award(BCA)・Lectureship Award MBLAといった、40歳未満の有機合成化学者なら誰もが目標とするトップクラス賞を主催しています。さらに上位の賞として、年齢を問わない名古屋メダル(Nagoya Medal)が用意されています。ある分野を確立した傑出化学者に対して授与される国際賞・ゴールドメダルと、素晴らしい結果を残し、今後も期待される和製ライジングスターに授けられるシルバーメダルの2種類があります(参考:名古屋メダル―受賞者一覧)。

まさに大津会議の参加者は、これら予備軍たる位置づけというわけです。会議OBのなかからBCA・MBLAはもちろん、シルバーメダル、ノーベル賞受賞者までもがいずれは登場して欲しい―そのような主催者側の想いが込められています。

 

参加資格は?

参加窓口は公募となっており、こちらのページから応募できます。

「エリート選抜」という趣旨ですから、もちろん参加ハードルは低くありません。

 

原則としてアカデミック志望のJSPS特別研究員(DC1, DC2, PD)から、わずか16名が選抜されます。

 

大学院で研究に励む皆さんなら知らない人はいないでしょう、JSPS特別研究員(学振)は、今や優秀な若手研究者を証明しうるステータス。しかし大津会議は、学振取得者からさらに選抜を行って参加者を募っているわけです。少数精鋭という言葉がこれほど似合う会もないでしょう。大津会議をアカデミックの若手登竜門として位置づけたい、主催者側の強い想いが感じられます。

 

どんなイベントがあるの?

大津会議の最大の特徴は、そのプログラムにあります。

参加者には全員、以下の2つのプレゼンテーションが課されます。国際的に通用する人材を育成したいという趣旨のもと、これらは全て英語で行われます。

・現在までの研究成果発表+質疑討論

・将来行いたい研究プロポーザルの紹介

やはり際立ってユニークなのは、若手研究者たちが自ら行う「研究プロポーザル発表」でしょう。「独立した助教ポストが得られた場合にやりたいこと」という体で発表します。

全国各地から集う優れた若者と名だたる教授陣の前で、院生・ポスドクの立場からの独自アイデアを発表し、直々にコメントを貰える場でもあるわけです。ある意味で、参加者同士の真剣勝負な感もあり、こういったイベントはちょっと他にありません。そんな貴重な経験が得られるのも、大津会議の魅力の一つといえます。

これに加えて、未来の有機合成化学に関する議論を持つラウンドテーブルディスカッション、主催者の先生方の基調講演なども開催されます。

ちなみに今年は、ノーベル賞化学者・根岸英一先生が特別招待され、講演タイムと参加者との交流を持たれるそうです。こちらも大変魅力的ですね。

 

コミュニティづくりを一つの軸に

大津会議で集った「金の卵」たち。貴重な出会いを一泊二日で終わりにしてしまっては、勿体無いばかりです。

彼らが会議後も交流を続けられるようにと、会議側でいろいろな配慮がなされています。例えばメンバーシップ制度(会員番号=ステータスの付与)、Facebookの特設ページ、参加者による同窓会などが公式に設けられています。年をまたぐ「縦のつながり」、同期の「横のつながり」、主催者たる「大先生方とのつながり」を意識した、息の長い交流を目指す工夫です。

有機合成化学限定ではありますが、全合成、触媒開発、有機金属、材料科学、生命関連化学などなど、参加者のバックグランドは実に多彩です。分野横断的な広い視野を育みつつ、いつまでもフランクな議論を行える優れた仲間を作る―これが大津会議の一つの目的でもあるわけです。

 

「目線の高さ」を感じ取ろう

ノーベル化学賞ダブル受賞を経て、世界トップクラスの研究レベルを誇れる現状にあっても、さらなる高みを戦略的に目指そうとし続ける―そういった目線の高さを、筆者個人は大変素晴らしいものと感じています。

そんな思想のもとに開催される会が、素晴らしくないわけがありません。

「俺が未来の有機化学を引っ張ってやるぜ!」との意欲を持つそこの貴方、積極的にチャレンジしてみませんか?応募〆切は6/15(金)ですのでお早めに!

応募はこちらから!

次に、実際の参加者の体験レポートに続きます。

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cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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