[スポンサーリンク]

一般的な話題

オンライン講演会に参加してみた~学部生の挑戦記録~

[スポンサーリンク]

hodaです。講演会やシンポジウムのオンライン化によって学部生でもいろいろな講演会にボタンひとつで参加できる世の中になりました。今までケムステのVシンポやプレミアムレクチャーなどには参加してきましたが、他機関が主催するオンライン講演会に参加したことがありませんでした。いろいろなオンライン講演会に参加してみたいと思っていたところ、参加費無料の講演会2つについて知りました。しかも懇親会もついている!というわけで今回は第3回有機化学学生ウェビナー(2021/08/29開催)と第20回“光”機到来!Qコロキウム(2021/08/30開催)に参加した記録を記したいと思います。ただの参加者の記録であります。

第3回有機化学学生ウェビナー

画像引用許可をいただきました(引用元はこちら

講演者とタイトル

北海道大学准教授 久保田浩司先生
「メカノケミカル固体有機合成:進展と展望」

東京大学助教 北尾岳史先生:
「ナノ空間情報の転写による超精密単原子層物質の創製」

京都大学名誉教授、豊田理化学研究所所長 玉尾皓平先生:
「機能性元素科学と共に40年――夢はあきらめない――」

講演時間が30分(玉尾先生は1時間予定)なのに対し、質問時間が1時間用意されていたことが印象的でした。1時間もあるのに質問が尽きないほどたくさんの質問が飛び交っていました。学生限定のZoom参加と、だれでも参加できるYouTube Live参加がありました。私はZoom参加していましたが、YouTubeのchat欄も見たかったので両方アクセスしていました。YouTubeのchat欄も大変盛り上がっていたように思います。

ここからは、参加者の一人である筆者が印象に残った点を少し書きたいと思います。

久保田先生:研究についてはもちろんのこと、ボールミルの装置などボールミルについてもたくさんの質問に答えていただきました。

北尾先生:MOFの中ではたくさんベンゼン環をつなげることができたという話が印象に残りました。

玉尾先生:タイトルにもあるように「40年」という筆者には考えられないほど長い期間にわたる歴史のお話を聞くことができました。タイトル通りまさしく「夢はあきらめない」強いメッセージ性のあるご講演でした。研究だけではなく、「好きな元素は?」といったような質問にも答えていただきました。

懇親会は知り合いがほとんどいなかったため大変緊張しましたが、話を振っていただいたりと徐々に話せるようになりました。自分からも話しかけられるように頑張りたいと思います。

有機化学学生ウェビナーのtwitterでは開催されるまでに講演者の先生の論文紹介をされていて全く知らない人間にも優しいと思いました。原著論文が全然わからない人間にもうれしい。

開催時はTwitterだけでなくケムステslackでも告知されていたりするので筆者も確認したいと思います。Twitterはこちら

第20回“光”機到来!Qコロキウム

画像引用許可をいただきました(引用元はこちら

講演者とタイトル

九大院理 宮田潔志先生:徹底図解!「時間分解分光」

“光”機到来!Qコロキウムは2020年の6月から開催されている光に関する連続オンラインコロキウムで、継続的に光機能を学ぶ場を、ということで始められた企画のようです。(趣旨説明はこちら)

いつものQコロキウムは最先端の話を聞いていくことがメインだそうですが、今回は学部生や異分野の人向けの話でした。知っていると分光関係の論文や講演が理解しやすくなる、というようなお話だったようです。筆者には簡単なお話ではありませんでしたが、勉強になりました。学生優先のZoomと誰でも参加できるYouTube Live参加がありましたが、ZoomもYouTube chatもたくさんの質問で盛り上がっていました。今回はすべての質問を拾っていただいたと思います。

懇親会にも参加し、知り合いがほとんどいない状態だったので緊張しましたがとても楽しかったです。

開催時はQコロキウムHPやtwitter、ケムステslackでも告知されています。

ホームページのリンクはこちら。Twitterのリンクはこちら。

終わりに

まだ特に分野が決まっていなくてウロウロしている人間なりにいろいろな話を聞いてみました。どちらの回も質問で大変盛り上がっていたように思います。わからないことも多かったですが、大変楽しかったです。
懇親会でお話ししてくださった皆様、ありがとうございました。

ケムステ内の関連リンク

ケムステSlack、開設二周年!

ケムステVシンポまとめ

hoda

投稿者の記事一覧

学部生です。ケモインフォマティクス→触媒

関連記事

  1. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑦
  2. 自由研究にいかが?1:ルミノール反応実験キット
  3. スルホキシイミンを用いた一級アミン合成法
  4. 剛直な環状ペプチドを与える「オキサゾールグラフト法」
  5. 日本の化学産業を支える静岡県
  6. 【22卒就活イベント(東京・大阪)/修士1年 技術系職種志望者対…
  7. 【書籍】「喜嶋先生の静かな世界」
  8. 世界最高速度でCO₂からマルチカーボン化合物を合成~電気エネルギ…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 実験と機械学習の融合!ホウ素触媒反応の新展開と新理解
  2. ハニートラップに対抗する薬が発見される?
  3. マイクロ波化学が挑むプラスチックのリサイクル
  4. クルト・ヴュートリッヒ Kurt Wüthrich
  5. 2008年10大化学ニュース
  6. 化学産業のサプライチェーンをサポートする新しい動き
  7. 究極の二量体合成を追い求めて~抗生物質BE-43472Bの全合成
  8. 海外で開発された強靭なソフトマテリアル
  9. 厚労省が実施した抗体検査の性能評価に相次ぐ指摘
  10. ブンテ塩~無臭の含硫黄ビルディングブロック~

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2021年9月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

カルボン酸β位のC–Hをベターに臭素化できる配位子さん!

カルボン酸のb位C(sp3)–H結合を直接臭素化できるイソキノリン配位子が開発された。イソキノリンに…

【12月開催】第十四回 マツモトファインケミカル技術セミナー   有機金属化合物 オルガチックスの性状、反応性とその用途

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

保護基の使用を最小限に抑えたペプチド伸長反応の開発

第584回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 薬学系研究科 有機合成化学教室(金井研究室)の…

【ナード研究所】新卒採用情報(2025年卒)

NARDでの業務は、「研究すること」。入社から、30代・40代・50代……

書類選考は3分で決まる!面接に進める人、進めない人

人事担当者は面接に進む人、進まない人をどう判断しているのか?転職活動中の方から、…

期待度⭘!サンドイッチ化合物の新顔「シクロセン」

π共役系配位子と金属が交互に配位しながら環を形成したサンドイッチ化合物の合成が達成された。嵩高い置換…

塩基が肝!シクロヘキセンのcis-1,3-カルボホウ素化反応

ニッケル触媒を用いたシクロヘキセンの位置および立体選択的なカルボホウ素化反応が開発された。用いる塩基…

中国へ行ってきました 西安・上海・北京編①

2015年(もう8年前ですね)、中国に講演旅行に行った際に記事を書きました(実は途中で断念し最後まで…

アゾ重合開始剤の特徴と選び方

ラジカル重合はビニルモノマーなどの重合に用いられる方法で、開始反応、成長反応、停止反応を素反応とする…

先端事例から深掘りする、マテリアルズ・インフォマティクスと計算科学の融合

開催日:2023/12/20 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP