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次世代の産学連携拠点「三井リンクラボ柏の葉」を訪問しました!

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アカデミアでも産学連携が叫ばれて久しいですが、現実的かつ持続的な研究モデルの確立が急務となっています。そのような中で光明になるかもしれない、全く新たな産学連携拠点がこのたび産声を上げました。

その名も「三井リンクラボ柏の葉」

ケムステにも多数回ご登場頂いている藤田誠先生が、この1月よりリンクラボに研究拠点を移したことを機に、出来たばかりのラボに御招待頂くことができました。早速いつものメンバー(+代表・副代表)で見学に行ってきました!

 

なお、動画撮影もしましたが、所内の動画公開は現在認められていないため、まずは記事ベースで見学をお伝えしたいと思います。

「三井リンクラボ柏の葉」ってどんなところ?

柏の葉では、未来的な都市計画に基づくスマートシティの構築が進んでいます。課題解決型街づくりがコンセプトとされていますが、その一環として、国際学術都市・産学協働のイノベーション拠点が作り上げられようとしています。リンクラボ最寄り駅の柏の葉キャンパス駅には、既に多くの学術研究機関(東大柏キャンパス千葉大学環境健康フィールド科学センターがん研究センターなど)が存在しており、秋葉原駅からつくばエクスプレスで30分という、都心からのアクセスに優れた場所でもあります。

リンクラボ建物につながる通り

2021年11月にできたばかりの綺麗な建物です

 

そのような構想下に三井不動産が建てた研究施設が「三井リンクラボ柏の葉」です(参考:建物のプレスリリース)。藤田研究室は、名だたる国内企業3社(島津製作所・日本電子・リガク)との大学―企業社会連携としてこのリンクラボに拠点を移し、結晶スポンジ法を中核技術とする分子構造解析拠点として位置づけたのです。

新生リンクラボを見学しました!

建物の最上階が今回新たに立ち上がった研究室に相当します。一連の立ち上げと設計は、社会連携講座「統合分子解析講座」特任教授の佐藤宗太先生と、東京大学で化学を修めた異色の建築家・望月公紀氏との共同作業によるものです。フロア全体がFS CREATIONと命名されていますが、Flagship Science を意味するとともに、藤田ー佐藤のイニシャルの語呂合わせにもなっているとのこと。ゼロベースから設計し、オープンイノベーションにつながる理想的環境を作りあげています。先端的な研究室デザインとはこういうものなのか、と大変感銘を受けました。

左:藤田誠先生 右:佐藤宗太先生

まず驚いたのは実験室の明るさです。実験台・ドラフト上部を透明ガラス張りにし、一面の照明を遮ることなくラボを照らせる工夫が施されています。コロンブスの卵です。実験室は毎日過ごす場所ですから、薄暗い場所で長時間いたくはありませんよね。

 

引きだし一つ取ってもこだわりが感じられます。勢いよく閉めてしまうと中のガラス器具がぶつかって割れてしまうので、必ずゆっくりと閉まるつくりになっているそうです。また足下スペースの活用なども考えたうえで、実験台の高さも適切に調節されているようです。

続いて機器室。こちらは共同入居している企業からの最先端分析装置が並んでおり、それらがガラス張りでディスプレイされています。もちろん実際の研究にも使います。最新機器がそろい踏みしたスペースは圧巻の迫力です。企業としても最新分析機器の展示場として活用できるように設計されている様子です。


大学―企業間の垣根を取り払うべく、開放感のある共通スペースも用意されています。オシャレなイスと机で、快適にミーティングや交流が持てます。また外部講師を招待してセミナーを行うことも想定された造りになっています。テーブル・イスとフローリングは木目とサイズまで揃って作られており、建築家のこだわりを感じさせます。

教授室(まだ構築中)にはベンゼン環を模したような壁掛けオブジェが。じつはこれ、スピーカーなのだそうです。最上階だけあって眺めも素晴らしく、とても居心地の良い部屋になりそうです。

こちらはメンバーの居室。ロッカーだけ個人に割当て、毎回座る場所を変えるというオープンシート制が採用されています。窓は南向きなのでとても明るく、やや眩しいときもあるぐらいだとか。

藤田先生に意気込みを伺いました!

今回の訪問では藤田誠先生が自ら、リンクラボにまつわる話を説明してくださいました。現行の学術ラボにおける問題点と、それを解決するためのロールモデル作り、果ては一大研究都市に繋がる構想まで、大変スケールの大きなお話で圧倒されました。インタビューの詳細については、後日動画公開の際に改めてお伝えできればと思います。

おわりに

藤田研究室を口火に、これから多くの産学連携ラボが入居していけば、柏の葉が一大研究拠点として発展していく未来も確度高く見えると思います。5月27日には、お披露目を兼ねた公開シンポジウムを開催予定だそうです(参加申し込みはこちら)。

現在リンクラボは入居者募集中と言うことで、研究拠点としてご興味を持たれた方は、是非下記連絡先までお問い合わせいただければと思います。

【問い合わせ先】

東京大学国際オープンイノベーション機構

TEL:03-5841-7236(代)

E-mail: ioi-lia.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp

三井不動産株式会社 広報部

TEL:03-3246-3155

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cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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