[スポンサーリンク]

試薬

ヘキサン (hexane)

[スポンサーリンク]

ヘキサンは、炭素数6で直鎖状のアルカン。融点マイナス95度・沸点プラス70度。

 

詳細

ヘキサン(hexane)は、無色透明の常温液体で、有機溶媒に使われます。水にはほとんど溶けません。他の炭素数のアルカンとともに、灯油やガソリンに含まれ、特有の匂いがあります。

ヘキサンは体内で代謝されて、2,5-ヘキサジオン(2,5-hexadione)になります。このヘキサジノンは、パール・クノールピロール環化反応(Paal-Knorr pyrrole cyclization)と同じ原理により、タンパク質リジン残基などのアミノ基と反応し、ピロール構造を作ります。アルカンのうちヘキサンにだけとりわけ、ピリピリとしたしびれを感じるようになるなど慢性毒性がある原因は、このためだと考えられています[1]。

GREEN2013hexane02.png

ヘキサンの毒理機構

分子モデル

GREEN2013hexanemov.gif

参考文献

  1.  “Covalent binding of a neurotoxic n-hexane metabolite: Conversion of primary amines to substituted pyrrole adducts by 2,5-hexanedione.” DeCaprio AP et al. Toxicol. Appl. Pharmacol. 1982 DOI: 10.1016/0041-008X(82)90389-1
Avatar photo

Green

投稿者の記事一覧

静岡で化学を教えています。よろしくお願いします。

関連記事

  1. パクリタキセル(タキソール) paclitaxel(TAXOL)…
  2. ブラシノステロイド (brassinosteroid)
  3. フルオキセチン(プロザック) / Fluoxetine (Pro…
  4. アピオース apiose
  5. ボルテゾミブ (bortezomib)
  6. ヘロナミドA Heronamide A
  7. 亜鉛クロロフィル zinc chlorophyll
  8. トリメチルアルミニウム trimethylalminum

注目情報

ピックアップ記事

  1. 特許の関係を「地図」に ベンチャー企業が作成
  2. CAS Future Leaders Program 2025 参加者インタビュー
  3. 「アバスチン」臨床試験中間解析を公表 中外製薬
  4. 【経験者に聞く】マテリアルズ・インフォマティクスの事業開発キャリアへの挑戦
  5. 第9回 野依フォーラム若手育成塾
  6. エリック・ジェイコブセン Eric N. Jacobsen
  7. 50代で初めての転職。面接対策から退職交渉までフォローし、マッチングを成功させた「伴走」の重要性
  8. 論文・学会発表に役立つ! 研究者のためのIllustrator素材集: 素材アレンジで描画とデザインをマスターしよう!
  9. 電気化学ことはじめ(2) 電位と電流密度
  10. 可視光活性な分子内Frustrated Lewis Pairを鍵中間体とする多機能ボリルチオフェノール触媒の開発

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

注目情報

最新記事

梶 弘典 Hironori KAJI

梶 弘典(かじ ひろのり)は、日本の化学者・材料科学者である。京都大学化学研究所教授。固体NMR・D…

宮田 潔志 Kiyoshi MIYATA

宮田 潔志(みやた きよし、1986年-)は、日本の物理化学/分析化学者である。九州大学大学院理学研…

三ツ沼 治信 Harunobu MITSUNUMA

三ツ沼 治信(みつぬま はるのぶ)は、日本の有機化学者である。神戸大学大学院理学研究科化学専攻准教授…

ケムステ人気新着記事 トップ 5【2026年7月版】

2026年7月にケムステでは26本の新しい記事を公開しました。この記事では、その新着記事の中から、ペ…

MEDCHEM NEWS 35-1 号「創薬の未来を担う若き研究者へのメッセージ」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、オープンアクセスと…

そのピーク、本当に原料ですか?【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

収率予測モデルが反応機構を語る!

第716回のスポットライトリサーチは、京都大学化学研究所(中村研究室)道場貴大 助教にお願いしました…

電気化学の勘どころ 対話でつかむホントの姿

概要対話形式で本質に迫る,電気化学の入門書.勘どころを押さえれば,複雑に見える現象の要点…

ペプチド合成におけるエピメリ化/Epimerization in Peptide Synthesis

概要ペプチド合成におけるエピメリ化(epimerization)とは、アミノ酸残基のα炭素の立体…

第63回Vシンポ「フォトキネティシズム:励起現象のマルチスケール速度論と革新的光機能」を開催します!

今年も夏本番の季節になってきましたね! さて、本記事は、第63回ケムステVシンポジウムの開催告知です…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP