[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

ヴァリンダー・アガーウォール Varinder K. Aggarwal

[スポンサーリンク]

ヴァリンダー・クマー・アガーウォール(Varinder Kumar Aggarwal、1961年1月1日(インド Kalianpur生)-)は、イギリスの有機化学者である。ブリストル大学教授 (写真:Aggarwal Research Group)。

経歴

1983 ケンブリッジ大学 卒業(首席)
1986 ケンブリッジ大学 博士号取得(Stuart Warren教授)
1986-88 コロンビア大学 博士研究員(Gilbert Stork教授
1988-91 Bath大学 Lecturer
1991-95 シェフィールド大学 Lecturer
1995-97 シェフィールド大学 Reader
1997-2000 シェフィールド大学 教授
2000-現在 ブリストル大学 教授

受賞歴

1999 RSC Corday Morgan Prize and Medal
2003 RSC Green Chemistry Award
2004 RSC Reaction Mechanism Award
2009 RSC Stereochemistry Award
2013 RSC Perkin Award
2015 Hind Rattan Award
2016 Humboldt Research Award
2019 ACS Arthur C. Cope Scholar Award
2019 Yamada-Koga Prize

研究概要

複雑化合物の不斉合成方法論の開発を重点的に行なっている。

「アセンブリライン合成」の提唱

配向基を用いるリチオ化体をボロン酸エステルに反応させて進行するボレート転位型置換反応により、炭素—炭素結合を立体選択的に形成したホウ素化合物が合成できる。得られたホウ素生成物は同様の手法に繰り返し付すことができるため、連続的な炭素鎖伸長および立体中心の構築へと応用可能である。Aggarwalはこれを複雑化合物の不斉合成方法論として確立し、アセンブリライン合成(Assembly-Line Synthesis)と命名した[3-5]。

 

本法は多数の複雑化合物合成へと応用されている。実際に下記にリストした化合物でハイライトされている不斉炭素は、このボレート型転位反応およびアセンブリライン合成で構築されている。

 

 

関連動画

 

関連論文

  1. “Author Profile – Varinder K. Aggarwal” Angew. Chem. Int. Ed.  2015, 54, 4150. doi:10.1002/anie.201409950
  2. “Profile- Varinder Aggarwal” Org. Biomol. Chem. 2003, 1, 4-x. doi:10.1039/B301090M
  3. “Assembly-line synthesis of organic molecules with tailored shapes” Burns, M.; Essafi, S.; Bame, J. R.; Bull, S. P.; Webster, M. P.; Balieu, S.; Dale, J. W.; Butts, C. P.; Harvey, J. N.; Aggarwal, V. K. Nature 2014, 513, 183. doi:10.1038/nature13711
  4. “Lithiation–Borylation Methodology and Its Application in Synthesis” Leonori, D.; Aggarwal, V. K. Acc. Chem. Res. 2014, 47, 3174. DOI: 10.1021/ar5002473
  5. ”Iterative assembly line synthesis of polypropionates with full stereocontrol” Bootwicha, T.; Feilner, J. M.; Myers, E. L.; Aggarwal, V. K. Nat. Chem. 2017, 9, 896. doi:10.1038/nchem.2757

関連書籍

ケムステ関連記事

外部リンク

cosine

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ディーター・ゼーバッハ Dieter Seebach
  2. ダニエル・ノセラ Daniel G. Nocera
  3. マイケル・グレッツェル Michael Gratzel
  4. ロバート・グラブス Robert H. Grubbs
  5. ジョン・グッドイナフ John B. Goodenough
  6. 長谷川 美貴 Miki Hasegawa
  7. フェルナンド・アルベリシオ Fernando Albericio…
  8. クリス・クミンス Christopher C. Cummins

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 沈 建仁 Jian-Ren Shen
  2. 天然有機化合物の全合成:独創的なものづくりの反応と戦略
  3. 健康食品から未承認医薬成分
  4. ニュースタッフ参加
  5. スタンリー・ウィッティンガム M. S. Whittingham
  6. 模型でわかる【金属錯体型超分子】
  7. 平尾一郎 Ichiro Hirao
  8. ロジャー・チェン Roger Y. Tsien
  9. 第25回「ペプチドを化学ツールとして細胞を操りたい」 二木史朗 教授
  10. 低分子ゲル化剤の特性・活用と、ゲル化・増粘の基礎【終了】

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

その化合物、信じて大丈夫ですか? 〜創薬におけるワルいヤツら〜

はじめまして。薬学部で創薬化学を研究する傍ら、薬局薬剤師としても活動している D…

パーソナル有機合成装置 EasyMax 402 をデモしてみた

合成装置といえばなにを思い浮かべるでしょうか?いま話題のロボット科学者?それともカップリング…

湿度によって色が変わる分子性多孔質結晶を発見

第277回のスポットライトリサーチは、筑波大学 数理物質系 山本研究室 助教の山岸 洋(やまぎし ひ…

【書籍】機器分析ハンドブック1 有機・分光分析編

kindle版↓概要はじめて機器を使う学生にもわかるよう,代表的な分析機器の…

第46回「趣味が高じて化学者に」谷野圭持教授

第46回目の研究者インタビューです。今回のインタビューは第10回目のケムステVシンポ講演者の一人であ…

【山口代表も登壇!!】10/19-11/18ケミカルマテリアルJapan2020-ONLINE-

「ケミカルマテリアルJapan2020-ONLINEー(主催:株式会社化学工業日報社)」は、未来に向…

「誰がそのシャツを縫うんだい」~新材料・新製品と廃棄物のはざま~ 2

Tshozoです。前回の続き、②リチウムイオン電池についてです。なおこの関連の技術は進化が非常に早く…

炊きたてご飯の香り成分測定成功、米化学誌に発表 福井大学と福井県農業試験場

 福井大学と福井県農業試験場は、これまで難しいとされていた炊きたてご飯の香り成分の測定に成功したと米…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP