[スポンサーリンク]

ケムステニュース

超小型シリンジ開発 盛岡の企業

[スポンサーリンク]

シリンジ精密機械部品開発販売のアイカムス・ラボ(盛岡市、片野圭二社長)は、極微量の液体の流量を調節する超小型のペン型マイクロシリンジ試作品を開発した。同社が開発した超小型減速機を活用し、最少10ナノリットル(ナノ=10億分の1)まで調節できる。液体試料や薬剤の計量など正確さが求められる医療や理化学分野での活用を見込んでいる。 シリンジは液体を量って押し出す注射器型機器。同社の開発したマイクロシリンジは直径7ミリで、片野社長によるとペン型シリンジとしては世界最小。ペンの根元には減速機を内蔵したモーターを組み込み、ペン先の針から吸い上げた液体を正確に量って出すことができる。(引用:岩手日報)

ナノシリンジ(ナノ量を入れることのできるシリンジ)ですか。化学の実験でもマイクロシリンジは良く使います。一般の人は化学の実験といったら、メスシリンダーや試験管に入れた溶液をフラスコにごぼごぼ注いで、煙がモクモク・・・というのを創造するかもしれませんが、そういう時もありますが(苦笑)、実際は研究室レベルではあまりありません。特にはじめの実験や、原料が少なくて大切な場合は大抵、小さなスケールからはじめます。そのときにシリンジを使います。
具体的には10mLの二口のフラスコに一方からは水や空気を避けるために不活性ガスを送り込み、もう一方はセプタムというゴム栓のようなもので封じ、そこからシリンジ(注射器)でさして、試薬や原料、溶媒を送り込むのです。量が少ない場合、つまり0.1mL以下の場合はマイクロシリンジを使います。めんどくさくて、適当にやっても絶対にうまくいく場合は生物の実験でよく使われるようなマイクロピペッタで入れることもありますが(苦笑)。

 

関連商品

[amazonjs asin=”B00ETQAJHK” locale=”JP” title=”PPLS ガスクロ・液クロ用 マイクロシリンジ 鋭角針 10μl”][amazonjs asin=”B00ETQJLEM” locale=”JP” title=”PPLS ガスクロ・液クロ用 マイクロシリンジ 鋭角針 25μl”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. Advanced Real‐Time Process Analy…
  2. 京大北川教授と名古屋大学松田教授のグループが”Air Liqui…
  3. 2005年2月分の気になる化学関連ニュース投票結果
  4. 化学に触れる学びのトレイン“愛称”募集
  5. 秋の褒章2010-化学
  6. CETP阻害剤ピンチ!米イーライリリーも開発中止
  7. リサイクルが容易な新しいプラスチックを研究者が開発
  8. 原油高騰 日本企業直撃の恐れ

注目情報

ピックアップ記事

  1. コッホ・ハーフ Koch-Haaf反応
  2. マイクロ波プロセスの工業化 〜環境/化学・ヘルスケア・電材領域での展開と効果〜(1)
  3. ナトリウムトリス(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロイソプロポキシ)ボロヒドリド:Sodium Tris(1,1,1,3,3,3-hexafluoroisopropoxy)borohydride
  4. 【2/28・29開催ウェビナー】粒子分散がわかる2DAYS(三洋貿易株式会社)
  5. 第97回 触媒化学融合研究センター講演会に参加してみた
  6. 天然のナノチューブ「微小管」の中にタンパク質を入れると何が起こる?
  7. ロイ・ペリアナ Roy A. Periana
  8. SciFinder Future Leaders in Chemistry参加のススメ
  9. バイアグラ /viagra
  10. センチメートルサイズで均一の有機分子薄膜をつくる!”シンプル イズ ザ ベスト”の極意

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年7月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP