[スポンサーリンク]

C

脱水素型クロスカップリング Cross Dehydrogenative Coupling (CDC)

 

概要

両基質のC-H活性化過程を経て、水素アクセプター(酸化剤)存在下に、交差反応的型炭素-炭素結合形成を行う反応。アクセプターを分子状酸素にできれば理論上廃棄物は水だけとなり、グリーンな化学変換が期待できる。現状考えうる究極・理想に最も近い反応形式といえる。

しかし現状では化学選択性の制御や、低反応性の克服が難しく、実用に耐えうる成熟度にはない。今後の発展が待ち望まれる。

 

基本文献

・Li, Z.; Bohle, D. S.; Li, C.-J. Proc. Natl. Acad. Sci. USA
2006, 103, 8928. doi: 10.1073/pnas.0601687103
・Review: Li, C.-J. Acc. Chem. Res. 2009,
42, 335 DOI: 10.1021/ar800164n
・Review: Scheuermann, C. J. Chem. Asian. J. 2010,
5, 436. doi: 10.1002/asia.200900487

 

反応機構

現状あまりに斬新かつ発展途上の反応形式であるため、メカニズム解析にまで至っている例はほぼない。

反応例

 

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 交差アルドール反応 Cross Aldol Reaction
  2. ザンドマイヤー反応 Sandmeyer Reaction
  3. ケネディ酸化的環化反応 Kennedy Oxydative Cy…
  4. マクコーマック反応 McCormack Reaction
  5. プリリツェフ エポキシ化 Prilezhaev Epoxidat…
  6. バルビエ・ウィーランド分解 Barbier-Wieland De…
  7. ワイス反応 Weiss Reaction
  8. コーンフォース転位 Cornforth Rearrangemen…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 特定の刺激でタンパク質放出速度を制御できるスマート超分子ヒドロゲルの開発
  2. 武田オレフィン合成 Takeda Olefination
  3. 完熟バナナはブラックライトで青く光る
  4. シリリウムカルボラン触媒を用いる脱フッ素水素化
  5. ベンジャミン・リスト Benjamin List
  6. 第95回日本化学会付設展示会ケムステキャンペーン!Part III
  7. 実験化学のピアレビューブログ: Blog Syn
  8. Reaxys Prize 2012受賞者決定!
  9. 三井化学、触媒科学賞の受賞者を決定
  10. 一人二役のフタルイミドが位置までも制御する

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

二重芳香族性を示す化合物の合成に成功!

第170回目のスポットライトリサーチは、埼玉大学大学院理工学研究科・古川 俊輔 助教にお願いしました…

専門家要らず?AIによる圧倒的高速なスペクトル解釈

第169回目のスポットライトリサーチは、東京大学大学院工学系研究科博士課程・清原慎さんにお願いしまし…

日本プロセス化学会2018ウインターシンポジウム

ご案内日本プロセス化学会(JSPC)が年2回主催するシンポジウムは、最新のプロセス化学の知識を習…

フラーレンの“籠”でH2O2を運ぶ

過酸化水素分子内包フラーレン誘導体を、大気圧・室温条件下で合成する方法が開発された。分子内包フラ…

北エステル化反応 Kita Esterification

概要ルテニウム触媒存在下、エチニルエチルエーテル試薬を脱水剤として用い、カルボン酸とアルコールか…

一人二役のフタルイミドが位置までも制御する

N-ヒドロキシフタルイミドを用いる逆マルコフニコフ型のヒドロアミノ化が報告された。遷移金属触媒および…

PAGE TOP