[スポンサーリンク]

ケムステまとめ

美しい化学構造式を書きたい方に

[スポンサーリンク]

化学はとにかく「ビジュアル要素」が強く、分かりやすい文章を書くだけでは「化学」を伝えるのに不十分です。化学構造式に気を遣わない姿勢は、全く片手落ちといえるでしょう。構造式のスタイルやレイアウト一つで、情報伝達の効率が格段に違うからです。

本まとめでは、少しでも綺麗な構造式を書きたい!と考える人に役立つ、お勧め記事をピックアップしてみたいと思います。

 

ChemDrawの使い方

ChemDraw_HowTo_1

言わずと知れた構造式作画ソフトChemDraw。化学者にとって無くてはならないソフトの一つながら、機能を充分に使えている人は、少ないんではないでしょうか?ChemDrawの機能を学ぶために、よく使う内容をまとめて紹介します。【基本機能編】 【作例①:反応スキーム】 【作例②:触媒サイクル】 【作例③:表】【作例④:反応機構 (前編)】 【作例⑤:反応機構 (後編)】の6部作でお届け。

 

構造式を美しく書くために【準備編】

chemformula_0

描画ソフトを使い慣れない方は、デフォルトスタイルのまま描き続けていることが多いように思われます。実はこれでは、どうやっても綺麗な構造式に仕上げることができません。「構造式スタイルシート」を使うようにすればOKです。具体的な設定方法をご紹介。

 

美麗な分子モデルを書きたい!

3Dmodel_1

長年こういう化学ブログをやっていますと、いろいろ凝りたくなってきます。亀の甲を使わずに三次元的な分子モデルを描くスキルには前々から興味がありました。一念発起して、きれいな三次元モデルを描く方法がないか?と 試行錯誤に数日を費やし、最終的に・・・図のような分子モデルを描くことに成功しました!無料で右端のような立体図にChemDraw図から起こせる方法をご紹介します。

構造式を楽に描くコツ!?テクニック紹介

2015-05-23_21-54-07

化学構造式はChemDrawでいちから描くのも楽しいですが、本記事では忙しいみなさんのため、手抜きで楽に構造式を完成させる方法をご紹介します。

 

 ホットキーでクールにChemDrawを使いこなそう!

chemdraw_title

卒論を書く季節は、このChemDrawというアプリと悪戦苦闘する四年生が風物詩です。ChemDrawの隠れた(?)機能を駆使すると、あのviagraでさえものの20秒で描けてしまいます。これって上級ユーザーでもなかなか難しいですよね。本記事ではそんなChemDrawの便利機能のうちホットキーに焦点を当ててみたいと思います。

ChemDrawの開発秘話〜SciFinder連携機能レビュー

ChemDrawHistory_title

化学者、特に有機化学者には無くてはならない存在のChemDrawですが、その開発の経緯は意外と知られていないのではないでしょうか。ChemDrawの開発に大きな貢献をしたのは、David Evans教授でした。そのEvans教授による回顧録がAngew. Chem. Int. Ed.誌に掲載されましたので紹介したいと思います。最新版のChemBioDraw Ultra 14のレビューもありますので、少し長いですがどうぞ。

 

MacでChem3D~新たなる希望~

Chem3D_Mac

 

有機化学者のキラーアプリと言えばChemDraw。現在ではWindows版の方が厚遇されており、何よりも不便なのがChem3Dが完全にWindows専用になってしまったこと。この不便な現状をなんとかしたいと常々思っており、試行錯誤の末不格好ではありますが、なんとかChem3DをMacintoshで使える術を見いだしました。

 

デザイン一般を学べる書籍:「ノンデザイナーズ・デザインブック」

nodesigners_design

そもそもデザイン・レイアウトの基本原則が分からない・・・という方には、この『ノンデザイナーズ・デザインブック』が一読におすすめです。4つの基本原則に従うだけで、誰でも間違いないレイアウトで分かりやすい図が作れます。

 

 

その他の化学構造式描画ソフトレビュー

chemdraw_ipad_2_1

ChemDraw for iPad : 化学構造式描画アプリChemDraw及びChem3DのiOS版がリリースされました。デスクトップPCで慣れしたしんだソフトの方が、スムーズな使用感やPCとの連携も期待できます。待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。早速レビューしてみました。

ChemDoodle : 2008年にリリースされた、iChemLabs開発の構造式描画ソフトですが、モバイル版が存在します。これの他と異なるすごいところは、書いた構造式のNMRスペクトルをシュミレーションしてくれるのです。

ChemSketch : 構造式描画ソフトは値が張るため、個人購入は少し難しいところです。ChemSketch は個人利用が無償で行える、化学構造式描画ソフトです。製品版にも劣らない様々な機能がついています。

 

構造式にまつわるエトセトラ

benzeneStr_5

化学者たるもの、構造式一つさえあれば、マニアックな話を何時間でも語れます!!・・・よね?

 

構造式の効果 : 日常にしみ出している化学の共通言語=構造式。見る人にはどのようなイメージを与えるのでしょうか?

個性あるTOC : 皆さんも毎日論文チェックすると思うのですが、個性あるTOC・構造式はなんだこれ?と思いませんか? TOCを見ただけでその研究者の仕事であるとわかれば、中身を見てみたくなるということです。

ベンゼン環記法マニアックス : 亀の甲の二重線の配置が違う構造式、当然一目見て分かりますよね?え、そんなの気にしたことなんて無いよ、ですって? まさにごもっとも。しかしこれを、厳密たるこだわりをもって使い分けようとする人が世の中には居るのです。

化学構造式描画のスタンダードを学ぼう!【基本編】【応用編】:IUPACが提唱している化学構造式描画の世界標準ガイドラインについて紹介しています。

他ブログ掲載のChemDrawテクニック

気ままに有機化学
ケムドローbot

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 世界の最新科学ニュース雑誌を日本語で読めるーNature ダイジ…
  2. 有機合成化学協会誌 紹介記事シリーズ
  3. チャート式実験器具選択ガイド:スパチュラ・グローブ編
  4. ノーベル化学賞まとめ
  5. 論文執筆ABC
  6. SciFinder Future Leaders プログラム体験…
  7. ケムステ海外研究記 まとめ【地域別/目的別】
  8. 機器分析の基礎知識【まとめ】

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. キャピラリー電気泳動の基礎知識
  2. 人工タンパク質ナノブロックにより自己組織化ナノ構造を創る
  3. 第91回―「短寿命化学種の分光学」Daniel Neumark教授
  4. 文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑩:メクボール の巻
  5. ケミカルメーカーのライフサエンス事業戦略について調査結果を発表
  6. マイクロ波の技術メリット・事業メリットをお伝えします!/マイクロ波化学(株)10月度ウェビナー
  7. 日本薬学会  第143年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part 2
  8. ノーベル賞への近道?ー研究室におけるナレッジマネジメントー
  9. チン・リン Qing Lin
  10. 量子の力で生体分析!?シングレット・フィッションを用いたNMR感度の増大

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2015年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

最新記事

十全化学株式会社ってどんな会社?

私たち十全化学は、医薬品の有効成分である原薬及び重要中間体の製造受託を担っている…

化学者と不妊治療

これは理系の夫視点で書いた、私たち夫婦の不妊治療の体験談です。ケムステ読者で不妊に悩まれている方の参…

リボフラビンを活用した光触媒製品の開発

ビタミン系光触媒ジェンタミン®は、リボフラビン(ビタミンB2)を活用した光触媒で…

紅麹を含むサプリメントで重篤な健康被害、原因物質の特定急ぐ

健康食品 (機能性表示食品) に関する重大ニュースが報じられました。血中コレステ…

ユシロ化学工業ってどんな会社?

1944年の創業から培った技術力と信頼で、こっそりセカイを変える化学屋さん。ユシロ化学の事業内容…

日本薬学会第144年会付設展示会ケムステキャンペーン

日本化学会の年会も終わりましたね。付設展示会キャンペーンもケムステイブニングミキ…

ペプチドのN末端でのピンポイント二重修飾反応を開発!

第 605回のスポットライトリサーチは、中央大学大学院 理工学研究科 応用化学専…

材料・製品開発組織における科学的考察の風土のつくりかた ー マテリアルズ・インフォマティクスを活用し最大限の成果を得るための筋の良いテーマとは ー

開催日:2024/03/27 申込みはこちら■開催概要材料開発を取り巻く競争や環境が激し…

石谷教授最終講義「人工光合成を目指して」を聴講してみた

bergです。この度は2024年3月9日(土)に東京工業大学 大岡山キャンパスにて開催された石谷教授…

リガンド効率 Ligand Efficiency

リガンド効率 (Ligand Efficacy: LE) またはリガンド効率指数…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP