[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

吉野 彰 Akira Yoshino

吉野彰 (よしの あきら、1948年1月30日-)は日本の化学者である。旭化成フェロー(写真:朝日新聞)。

経歴

1970 京都大学工学部 石油化学科卒業
1972 京都大学工学研究科 修士課程修了
1972 旭化成 入社
2003-現在 旭化成 フェロー
2005-現在 旭化成 吉野研究室 室長
2005 大阪大学大学院工学研究科 博士号取得

受賞歴

1999 日本化学会 化学技術賞
1999 Technical Award of Battery Division
2001 市村産業賞功績賞
2001 関東地方発明表彰文部科学大臣発明賞
2002 全国発明表彰文部科学大臣発明賞
2003 文部科学大臣賞 科学技術功労者
2004 紫綬褒章
2011 山崎禎一賞
2011 C&C賞
2012 日本化学会フェロー
2012 IEEE Medal for Environmental and Safety technologies
2013 The Global Energy Prizes
2013 加藤記念賞
2014 チャールズ・スターク・ドレイパー賞(The Charles Stark Draper Prize)
2018 日本国際賞

 

研究概要

携帯電子デバイスに搭載されるリチウムイオン二次電池の発明者の一人。

lithium-ion battery.png1985年吉野らは、正極にコバルト酸リチウム、負極に炭素材料を用いることでリチウムイオン二次電池の基本概念を確立した。

1991年、旭化成とソニーなどにより実用化された。

 

コメント&その他

  1.  2013年に吉野が受賞したThe Global Energy Prizeはエネルギー分野のノーベル賞と云われる。2002年にロシアで創設。
  2. The Global Energy Prizeの報奨金をエネルギー、環境、資源分野の研究活動の活性化のために有効に使いたいという思いから、日本化学会に寄附され、その基金を基に「吉野彰研究助成事業」が創設された。

名言集

  1. ほとんどの情報をインターネット上の論文などで取れるようになった時代には、勝負を決める要素はモチベーションになってくると思います。「生活のためにやらなければ」と必死で追いこんでくる世界中の研究者たちと同じ土俵にいる、ということについては、今後の日本人の産業研究者はかなり意識をするべきなのではないでしょうか。
  2. いまでこそ、リチウムイオン電池はたいていのバッテリーに使われていますけれど、1985年に開発した直後の市場における反応は「……で、うまくいくの?」と非常にクールなものでした。新製品なんてだいたいはそういうもので、基本的には「開発に5年、製品化に5年、認知に5年」とずいぶん時間がかかるものなんです。

関連動画

関連文献

  1. 「炭素材料が電池負極になるまで」 TANSO (1999) No.186 45-49 吉野彰
  2. リチウムイオン二次電池の開発と最近の技術動向」 日本化学会誌 (2000) No.8, 523-534 吉野彰, 大塚健司, 中島孝之, 小山章, 中條聡
  3. “Development of Lithium Ion Battery” Mol. Cryst. and Liq.Cryst., 2000, Vol.340, 425-429 Akira Yoshino
  4. “Development Process and the Latest Trend for Lithium-Ion Battery technology in Japan” Chinese Journal of Power Sources (2001) Vol. 25No.6, 416-422 Akira Yoshino
  5. “Cathode Properties of Phospho-Olivine LiMPO4 for Lithium Secondary Batteries” Journal of Power Sources 97-98 (2001) 430-432
    Shigeto Okada, Shoichiro Sawa, Minato Egashira, Jyun-ichi Yamaki, Mitsuharu Tabuchi, Hiroyuki Kageyama, Tokuzo Konishi, Akira Yoshino
  6. “Overview of Carbonaceous Materials for Lithium Ion Battery” Mol. Cryst. and Liq.Cryst., 2002, Vol.388, 575-579
    Akira Yoshino

関連書籍

外部リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 浜地 格 Itaru Hamachi
  2. モーリス・ブルックハート Maurice S. Brookhar…
  3. クラーク・スティル W. Clark Still
  4. ブルース・エイムス Bruce N. Ames
  5. デヴィッド・クレネマン David Klenerman
  6. 伊丹健一郎 Kenichiro Itami
  7. デヴィッド・ナギブ David A. Nagib
  8. デヴィッド・ニセヴィッツ David A. Nicewicz

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ネオ元素周期表
  2. ウルリッヒ・ウィーズナー Ulrich Wiesner
  3. 日本コンピュータ化学会2005秋季年会
  4. 誤った科学論文は悪か?
  5. 官能基選択的な 5 員環ブロック連結反応を利用したステモアミド系アルカロイドの網羅的全合成
  6. 非天然アミノ酸合成に有用な不斉ロジウム触媒の反応機構解明
  7. 後発医薬品、相次ぎ発売・特許切れ好機に
  8. ヨアヒム・フランク Joachim Frank
  9. 鋳型合成 Templated Synthesis
  10. フェン・チャン Feng Zhang

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

出光・昭和シェル、統合を発表

石油元売り2位の出光興産と4位の昭和シェル石油は10日、2019年4月に経営統合すると正式に発表した…

天然物の全合成研究ーChemical Times特集より

関東化学が発行する化学情報誌「ケミカルタイムズ」。年4回発行のこの無料雑誌の紹介をしています。…

「アジア発メジャー」狙う大陽日酸、欧州市場に参入

大陽日酸は北米に次ぐ成長が見込める欧州市場に参入を果たす。同業の米プラクスエアが欧州で展開する産業ガ…

典型元素触媒による水素を還元剤とする第一級アミンの還元的アルキル化

第149回のスポットライトリサーチは、大阪大学大学院工学研究科 博士後期課程3年の木下 拓也 (きの…

有機合成化学協会誌7月号:ランドリン全合成・分子間interrupted Pummerer反応・高共役拡張ポルフィリノイド・イナミド・含フッ素ビニルスルホニウム塩・ベンゾクロメン

化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2018年7月号がオンライン公開されました。今月号のキ…

ウィリアム・ロウシュ William R. Roush

ウィリアム・R・ロウシュ(William R. Roush、1952年2月20日(Chula Vis…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP