Reaxys体験レポート/ログイン、物質検索編

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Aug
14
2009
Author: ブレビコミン[Edit ] View: [3596]  
Category:書籍・ソフト・Web



reaxys_logo.JPG
 
 皆さんReaxys(リアクシス)というデータベースを知っていますか?多分ご存知の方はまだ少ないと思います。これはオンラインではScience Directなどで有名な学術雑誌出版社エルゼビアが今年1月にリリースした合成データベースです。今までは有機化合物のデータベースであるCrossFire Beilstein(クロスファイア・バイルシュタイン)、無機化合物でのデータベースCrossFire Gmelin(クロスファイア・グメリン)、特許を情報源とするデータベースPatent Chemistry Databaseと3つのデータベースであったものが、今回、この3つを統合した後、検索機能を一新して新しいデータベースとして生まれ変わりました。

 そういう筆者も全く知らず、話を聞き興味を持ちました。とはいってもScifinderなどと同様に個人や研究室レベルで導入できる価格のものではありません。そこで今回だけ特別に個別でトライアルIDをいただいたので(実際は機関単位でお申し込みくださいとのことです。)早速ログインして読者の皆様に、できるだけ利用者である研究者の立場でReaxysの利用体験レポートをお伝えしたいと思います。

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 このReaxys(リアクシス)の最も大きな特徴は、Scifinderなどのように専用ソフトを導入してログインするのではなく、すべてがWebベースで作られていてインターネットにアクセスできる環境にあるPCならばどこからでもログインが可能であるという点です。またログイン数制限がないということも一つの特徴としてあげられます。とりあえず体験してみようということでまずログインする為にReaxys(リアクシス)のサイトを訪れてみました。

  • Reaxysへログイン

Reaxys (URL: https://www.reaxys.com/) へアクセスしました。下記のようなログイン画面が現れるので、与えられたトライアルIDとパスワードを入れログインしました*。

*もちろんID、パスワードがないとログインできず、前述しましたが個人や研究室レベルで購入できるようなデータベースではないので、お問い合わせした後、大学もしくは企業単位で申し込みしましょう。


reaxys1.png
ログイン画面

ログインは比較的スムーズですぐにログイン後の画面が表示されました。著者はMacを使っていますが、Windowsでも問題なく利用できます。ブラウザはIE、Safari、FIrefoxどれでも利用できるようでした。システムはJavascriptを利用しているため最新バージョンのスクリプトが要求されます。

  • Reaxysへログイン後ーメイン画面ー

 ログイン後メイン画面が表示されました。赤いメニュータブの【Register】でユーザー登録する(下記の画面には表示されていません。)とログイン後自動切断が6時間まで伸びるようです。またその間ならば、履歴が有効となっているので、前回検索した内容を確認する事ができます。はじめに、折角ログインしたのでなにか検索してみることにしました。

reaxys2.png
検索画面

  • 物質名で化合物を検索してみる 
 検索画面中の【Generate structure from name】ボタンを押すと、Ajaxっぽい検索画面がポップアップで立ち上がりました。そこでまず、ふと思いついた化合物ciguatoxinで物質名検索をかけてみました。すると、図のように白色の部分に化合物が自動的に描かれました。その後にこの物質に関して検索を行うのですが、Scifinderなどと同様に、かなり詳細に検索条件を設定できるようです。


reaxys3.png
化合物名:ciguatoxinで検索してみた
reaxys10.pngreaxys11.png検索条件は上記のように山ほど設定できる

 まずはなにも検索条件を絞らず化合物検索を行ってみました。すなわち、【Structure and Properties】タブに変えてそのままの化合物にヒットするように(as drawn)で検索しました。

 その結果、1件がヒットし図のような画面が表示されました。検索時間は8秒ほとでした。もうちょっと実際は件数がある気がするのですが、信頼性の高いデータのみが抽出されるのでしょうか。とりあえず中身を見てみると、構造(structure)、化合物名(Chemical name)と、データ(Available data)、引用している文献数(N0 of ref.)、引用している文献の種類(N0 of prep.)、沸点(boiling point)が表示されていました。

 
reaxys12.png
はじめに表示された検索結果
Available Dataには
Identification
Physical Data (1)
Spectra (4)
Bioactivity/Ecotox (14)
Use/Application (1)

と記されており、それぞれをクリックすると下記のようなデータが見る事ができます。ここで、それらが掲載されている文献名も見る事ができ、文献名をクリックするとCrossRefを通じてオンラインジャーナルにアクセスできます。これは便利だという印象を受けました。また、実際ここにはいくつかの文献名が記載されていました。ここで先の疑問であるヒット件数が少なかった件について、1つにつき1件とまとめられているので少ないということがわかりました。また、NMRデータも文字データでは有りますが、測定溶媒も含めてきれいに登録、記載されており、文献の中でわざわざ探す手間も省けるかもしれません。

 
reaxys13.png
物性データやスペクトルデータにすぐにアクセスする事ができる

さらに面白いと思ったところは、その化合物が生物活性を有している場合Bioactivity/Ecotoxをクリックすれば、下記のように表にまとめられた生物活性試験データを見る事ができるところです。もちろん元文献も引かれており、これは化合物の生物活性を確認したい方にとってはかなり有用なのではないでしょうか。

reaxys14.png
生物活性をまとめて一覧する事ができる

 それぞれのデータはPDFやWord、エクセル形式等様々な形式でダウンロード可能であるようで、化合物のデータを調べるには非常に便利であるという印象を受けました。というわけで今回は第一回目としてログインから物質検索を行ってみましたが、全体の感想として、スムーズに検索ができ、インターフェイスも奇麗で使いやすかったです。さらに特筆すべき点は信頼できるデータを「一覧」として得る事ができるという意味で他のデータベースとは異なるという印象を受けました。次回のレポートでは合成反応データベースとして本領を発揮できる、反応検索を試みて見たいと思います。


  • 関連動画
エルゼビアによるreaxysの紹介動画



  • 関連リンク
Reaxys(リアクシス)
Reaxys 製品概要
Reaxys(リアクシス)日本語サポートページ;ユーザーサポート


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