[スポンサーリンク]

一般的な話題

「一家に1枚」ポスターの企画募集

[スポンサーリンク]

 

文科省では発明の日(4月18日)を含む一週間を「科学技術週間」と位置づけており、一般の方々が科学に触れ合えるようなイベントが各所で開催されます。

この科学技術週間を来年度も盛り上げるべく、「一家に1枚」ポスターの企画プロデューサーが募集されています。(詳細はこちらのPDFを参照ください)

この「一家に一枚」シリーズは、一般に科学を根付かせる取り組みの中では、かなり優れた効果をあげているものの一つに思えます。良いアイデアをお持ちの方は、ぜひとも提案してみてはいかがでしょう。締切は9/17(金)とあまり期間がないですが・・・。

さて、これまで6作品が公開されてきたという「一家に一枚」シリーズ。皆さんどんなものがあるかご存知でしょうか?科学技術週間公式ホームページの右側にリストアップされていますので、まとめて紹介してみましょう。

一家に1枚 周期表

ikka_genso.jpgこれは化学系の皆さんにとってはおなじみでしょう。
理化学研究所・玉尾皓平教授の指揮のもと作成された、これまでになかった楽しい周期表です。第4版まで出ている人気作品。

各元素にまつわる写真をふんだんに使い、普段身近に感じられない元素の意外な一面を解説してあります。上部には過去の自然科学系ノーベル賞受賞者の面々もずらりと勢揃い。日本の科学力の強さもアピールできています。

この周期表が人気を勝ち得たからこそ、のちのシリーズ継続につながったと言っても過言ではありません。まさに「一家に一枚」の原点です。

ダウンロードはこちら(A3第4版・PDF)

 

一家に1枚 ヒトゲノムマップ

ikka_genome.jpgヒトゲノムという言葉も有名になりました。
我々の体を記述する暗号ということは認知されているのでしょうが、詳しくはどうなっているのか?ということになると、専門的に過ぎるためか目に付く機会があまりないようです。
この「ヒトゲノムマップ」は、現在の生物学が明らかにしてきたゲノムの機能が、分かりやすくまとめられています。しかしこれだけ膨大な量があっても、それは知られるうちのわずか1%に過ぎないとのことで・・・人体というものがどれほど複雑なシステムであるか、よく分かるというものです。

ダウンロードはこちら(A3第2版・PDF)

 

一家に1枚 宇宙図 2007

ikka_utyuuzu.jpg先立ってのはやぶさフィーバーから伺えるように、人類の宇宙への熱い思いというのは、いつの時代も変わらないようです。
この「宇宙図」は、「宇宙に関する歴史と最新情報を、人間を中心にして描く」というコンセプトで作られています。黒バック白文字は、いつでもどこでも身近な宇宙を彷彿とさせてくれる定番デザイン。
しかし宇宙の世界には美麗な写真が山ほどあるでしょうに、もうすこし文字は少なくていいかなー、とも個人的には感じます。

ダウンロードはこちら(A3第2版・ZIP圧縮

 

一家に1枚 光マップ

ikka_hikarimap.jpg「光」は自然界に存在するものの中では、あまりに身近なものの一つ。その身近さ故に存在を意識せずとも生きていくことができるほどです。
しかし技術者たちは我々の生活を便利にすべく、そんな光を上手く活用しています。
この光マップはA3を2枚横につなげる変則版組みで描かれ、幅広い波長ごとに光がどのように作られ使われているかまとめられています。

ダウンロードはこちら(A3横連結版・PDF

 

一家に1枚 天体望遠鏡400年

ikka_bouenkyou.jpg
このポスターが作成された2009年は世界天文年。ガリレオによる望遠鏡の発明から400年を数える記念すべき年でした。
当時のお手製望遠鏡から現在の宇宙望遠鏡にいたるまで、技術の進歩とその歴史は脈々と続いています。望遠鏡の発展の様子がよくわかるポスターがこれです。
やはり人気の高い宇宙領域だけあって、いくつもの種類が出てきますね。

ダウンロードはこちら(A3版・PDF

 

一家に1枚 未来をつくるプラズマ

ikka_plasma.jpg
最新作はプラズマ・・・なんだかこれだけちょっと毛色が違うように感じられるのは、筆者の気のせいでしょうか?
プラズマテレビなどの単語が普及しつつある一方で、その中身は意外と知られていないという背景事情もあったのでしょう。配布には良いタイミングなのかも知れませんね。
プラズマならではのカラフルな画像群は圧巻です。

ダウンロードはこちら(A3版・PDF

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. オキソニウムイオンからの最長の炭素酸素間結合
  2. ケミカル・ライトの作り方
  3. 三員環内外に三連続不斉中心を構築 –NHCによる亜鉛エノール化…
  4. カルコゲン結合でロジウム二核錯体の構造を制御する!
  5. サーモサイエンティフィック「Exactive Plus」: 誰で…
  6. 有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~
  7. ピリジン-ホウ素ラジカルの合成的応用
  8. 狙いを定めて、炭素-フッ素結合の変換!~光触媒とスズの協働作用~…

注目情報

ピックアップ記事

  1. エリック・フェレイラ Eric M. Ferreira
  2. (+)-フォーセチミンの全合成
  3. ケージド化合物 caged compound
  4. 「無保護アルコールの直截的なカップリング反応」-Caltech Fu研より
  5. 触媒化学を基盤に展開される広範な研究
  6. 化学療法と抗がん剤の併用で進行期非扁平非小細胞肺癌の生存期間延長
  7. Imaging MS イメージングマス
  8. 有機フッ素化合物の新しいビルドアップ構築法 ~硫黄官能基が導く逐次的分子変換~
  9. 第141回―「天然と人工の高分子を融合させる」Sébastien Perrier教授
  10. 九大発、化学アウトリーチのクラウドファンディング「光化学の面白さを中高生と共有したい!化学の未来をピカリと照らす!」

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2010年9月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP