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研究動画投稿で5000ユーロゲット?「Science in Shorts」

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 2021年11月16日、Springer Nature社は、同社とNature Awardsが独・メルク社と共同でコンペティション”Science in Shorts”を開始すると発表しました。(引用:カレントアウェアネス・ポータル)

なんだそりゃ?と思った方々。私も思いました。

簡潔にまとめてみると、

「ネイチャー関連の雑誌に論文を出した人は、その論文に関する動画を作って投稿してください!見事最終選考に残った人は5000ユーロもらえます!」

という企画らしいです。ものすごく太っ腹な企画ですね。

自虐的になりますが、ケムステのSNSコンテストとはえらい違いです(投稿者がまだそんなに多くないですし、敷居も低いので、当選確率は高いですよ!ぜひともご応募下さい!締切間近です

ただ、そもそもネイチャー関連誌に出してなければいけないということで、研究者以外は対象でなく、かなりのハイレベルの研究をしていないといけないですね。と、思ったらNatureの関連している雑誌ならばなんでもよいので、少し敷居が下がりました。

とはいえ、最終選考に残るものはやっぱり研究もしっかりしていないといけないわけで、結局ハイレベルな戦いとなりそうです。

逆言えば、しっかりとした研究をやっていても、1分間の面白い動画投稿をするというのはなかなか大変なので、全世界対象といえど最終選考に残る可能性は高そうに思えます。せっかく面白い研究を報告したので、サイエンスビジュアリゼーションが得意なひとと組んで、素敵な動画をつくれば5000ユーロゲットできるのではないでしょうか。

われこそは!という方はぜひ参加してみて下さい。

Science in Shorts 概要

Science in Shortsのコンペティションでは、ネイチャー・ポートフォリオの論文著者が自身の研究を短い独創的な動画(1分間)で表現することで、その研究内容をより多くの人に知っていただくことを目的としています。

Science in Shortsは、Nature Awardsとシュプリンガー・ネイチャーがメルク社と共同で新たに実施するコンペティションです。

◆募集期間:2021年11月15日〜2022年2月28日

◆結果発表:2022年7月には、応募された動画のなかから上位10作品を候補作として選定します。候補作として選定された作品には、それぞれ5,000ユーロが授与されます。

◆応募資格:2020年11月1日から2021年11月1日までの間にネイチャー・ポートフォリオのジャーナルに出版された論文著者であれば、筆頭著者や責任著者であるかに関わらず、どなたでも自由に応募することができます。応募資格の対象となるネイチャー・ポートフォリオのジャーナルの全リストについては、こちらのリスト(https://www.nature.com/siteindex)をご覧ください。

◆応募方法(英語):https://www.nature.com/collections/haifdbjach

◆プレスリリース(日本語):https://go.nature.com/3nkRDRE、(英語):https://bit.ly/3CsfG5h

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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