[スポンサーリンク]

ケムステニュース

エーザイ、抗てんかん剤「イノベロン」、ドイツなどで発売を開始

[スポンサーリンク]

 エーザイ株式会社(TSE:4523、本社:東京都、社長:内藤晴夫)のドイツ医薬品販売子会社エーザイ・ゲーエムベーハー(本社:フランクフルト、社長:アンドレアス・ヴィーガント)はこのたび、抗てんかん剤「イノベロン」(一般名:ルフィナマイド)の販売をドイツで開始しました。本剤はすでにデンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーでも販売を開始しており、今後、他の欧州諸国においても順次発売していきます。本剤は、幅広い抗けいれん作用を有する新規構造のトリアゾール誘導体で、小児の早期から発症する重篤なてんかんであるレノックス・ガストー症候群(LGS:Lennox-Gastaut Syndrome)の併用療法として2007年1月、欧州委員会(EC:European Commission)より承認を取得しています。なお、本剤は欧州においてLGSに特化して承認を取得した初の治療薬です(引用:JCN NETWORK)。

 

イノベロン(Inovelon; 一般名:ルフィナマイド, Rufinamide)はここに書いてありますとおり、抗てんかん剤で、トリアゾール構造(赤い部分)を有しています。

 

てんかんは、神経疾患の中で最も有病率の高い疾患で、国内の成人てんかん患者数は約60万人と推定されています。

 

抗てんかん剤にはこの他に、同じくエーザイのゾネグラン(一般名:ゾニサミド)、クロナゼパム、フェニトイン、エトスクシミドなど十数種類ありますが、今回のイノベロンはLGSに特化した製品です。

 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 健康食品から未承認医薬成分
  2. 「さびない鉄」産業界熱視線
  3. リン酸アルミニウムを飲んだら爆発?
  4. 日本化学会第85回春季年会
  5. 武田、フリードライヒ失調症薬をスイス社と開発
  6. 砂糖から透明樹脂、大阪府立大などが開発に成功
  7. 米ブリストル、仏サノフィの買収提案に備え助言契約締結
  8. 東京化成、1万8千品目のMSDS公開サービス

注目情報

ピックアップ記事

  1. とある水銀化合物のはなし チメロサールとは
  2. ノーベル化学賞受賞者が講演 3月1日、徳島文理大学
  3. 聖なる牛の尿から金を発見!(?)
  4. 2007年度ノーベル化学賞を予想!(5)
  5. 第99回日本化学会年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part I
  6. 不安定炭化水素化合物[5]ラジアレンの合成と性質
  7. アメリカ大学院留学:卒業まであと一歩!プロポーザル試験
  8. ボリルメタン~メタンの触媒的ホウ素化反応
  9. ポメランツ・フリッチュ イソキノリン合成 Pomeranz-Fritsch Isoquinoline Synthesis
  10. 治療応用を目指した生体適合型金属触媒:① 細胞内基質を標的とする戦略

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年6月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP