[スポンサーリンク]

ケムステニュース

米国の化学系ベンチャー企業について調査結果を発表

[スポンサーリンク]

この程、TPC マーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=川原喜治)は、 米国の化学系ベンチャー企業について調査を実施、その結果を発表した。

環境エネルギー部門が最多

米国ベンチャー企業 50 社が展開する用途/製品では、「環境・エネルギー」が最多。

特に、水処理関連や再生可能エネルギー(太陽電池)関連に関する製品・技術が多い。

  • 米国ベンチャー企業 50 社が展開し ている用途/製品を見ると、「環境・エネルギー」が 24 社で最も多かった。 以下、「自動車」(18 社)、「電気・電 子」「医薬・ヘルスケア」(以上、17 社)、「パッケージ」(8 社)で続く。
  • 「環境・エネルギー」においては、水 処理関連や再生可能エネルギー(太 陽電池)関連に関する製品・技術が多 くみられた。
  • 「自動車」においては、樹脂系部材の 製造を目的とした 3D プリンティン グ技術の活用、自動車・ジェット機向 けのバイオ燃料を展開している企業 があった。
  • 「電気・電子」は、半導体部材やディスプレイ関連、民生用リチウムイオン電池といった分野の性能 向上を図る企業がみられた。
  • 「医薬・ヘルスケア」は、再生医療やドラッグデリバリーシステムといった医療デバイス関連をはじ め、天然物・天然由来の素材を用いた医薬品・パーソナルケア製品を開発している企業が散見される。
  • 「パッケージ」は、近年問題視されている海洋プラスチックに対応すべく、バイオプラスチックを開 発している企業が多かった。

米国ベンチャー企業 50 社における提携状況

米国ベンチャー企業の 50 社中 35 社が、他社と何等かの提携を締結している。 種類別にみると、出資を受けている企業が 29 社で最も多い。

  • 米国ベンチャー企業 50 社における提携状況をみると、50 社中 35 社が他社と何等かの提携を締結 していることが確認できた(提携件数ではなく、ベンチャー企業数で集計している)。
  • 提携状況を種類別にみると、出資を受けている企業が 29 社で最多となった。以下、R&D が 17 社、 販売が5 社、生産が 3 社、その他が 12 社で続いている。
  • このうち、出資の提携に注目すると、グローバルケミカルメーカー、またはグローバルケミカルメー カーが運営するベンチャーキャピタルから出資を受けているベンチャーが散見される。すなわち、 DSM Venturing が 4 社、BASF が 3 社、Henkel が 2 社のベンチャーに出資している。日本企業では旭化成が 2 社、JSR が 1 社、クラレが 1 社に出資している。そのほか、ベンチャー企業は国家機 関などからの資金援助を受けて、研究開発の推進や事業化の加速にあたっている。
  • R&D についても出資と同様、ケミカルメーカーや国家機関などと共同で開発することで、コア技術 の革新を推進している。
  • こうしたベンチャー企業の最新技術・製品に注目し、グローバルケミカルメーカーは出資・協業に乗り出している。

【調査要覧】

<調査対象(重複あり)> 自動車用途:18 社 電気・電子用途:17 社 医薬・ヘルスケア用途:17 社 パッケージ用途:8 社 環境・エネルギー用途:24 社 その他用途:37 社

<調査期間> 2020年5月~2020年6月

<資料名>
「2020 年 米国の化学系ベンチャー企業要覧」 ―米国ベンチャーの最新技術・素材をどう活かすべきか― http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr410200492 発刊日:2020 年 6 月 30 日 頒価:97,000 円(税抜)

【会社概要】

会社名:TPC マーケティングリサーチ株式会社 所在地:大阪府大阪市西区新町 2-4-2 なにわ筋 SIA ビル

事業内容:マーケティングリサーチおよび調査レポートの出版

コーポレートサイト:http://www.tpc-cop.co.jp/

オンラインショップ「TPC ビブリオテック」: 認証書番号:IS598110

【本件に関するお問い合わせ】

フリーダイヤル:0120-30-6531

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. ノーベル化学賞明日発表
  2. 昭和電工、異種材接合技術を開発
  3. ライオン、フッ素の虫歯予防効果を高める新成分を発見
  4. 光だけでなく化学物質も受容できるロドプシンの発見
  5. 新たな青色発光素子 京大化学研教授ら発見
  6. 日本化学会 第11回化学遺産認定、新たに4件を発表
  7. 三菱ケミの今期経常益‐1.8%に、石化製品市況弱く
  8. 化学メーカー発の半導体技術が受賞

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 原子のシート間にはたらく相互作用の観測に成功
  2. これからの研究開発状況下を生き抜くための3つの資質
  3. コールドスプレーイオン化質量分析法 Cold Spray Ionization Mass Spectrometry (CSI-MS)
  4. 武田薬品、糖尿病薬「アクトス」に抗炎症作用報告
  5. 化学物質だけでiPS細胞を作る!マウスでなんと遺伝子導入なしに成功
  6. PACIFICHEM2010に参加してきました!Final!
  7. 就活・転職・面接・仕事まとめ
  8. 理化学研究所が新元素発見 名前は「リケニウム」?
  9. 海の生き物からの贈り物
  10. マテリアルズ・インフォマティクス適用のためのテーマ検討の進め方とは?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

細胞代謝学術セミナー全3回 主催:同仁化学研究所

細胞代謝研究をテーマに第一線でご活躍されている先生方をお招きし、同仁化学研究所主催の学術セミナーを全…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける回帰手法の基礎

開催日:2023/12/06 申込みはこちら■開催概要マテリアルズ・インフォマティクスを…

プロトン共役電子移動を用いた半導体キャリア密度の精密制御

第582回のスポットライトリサーチは、物質・材料研究機構(NIMS) ナノアーキテクトニクス材料研究…

有機合成化学協会誌2023年11月号:英文特別号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2023年11月号がオンライン公開されています。…

高懸濁試料のろ過に最適なGFXシリンジフィルターを試してみた

久々の、試してみたシリーズ。今回試したのはアドビオン・インターチム・サイエンティフィ…

細胞内で酵素のようにヒストンを修飾する化学触媒の開発

第581回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 薬学系研究科 有機合成化学教室(金井研究室)の…

カルロス・シャーガスのはなし ーシャーガス病の発見者ー

Tshozoです。今回の記事は8年前に書こうと思って知識も資料も足りずほったらかしておいたのです…

巨大な垂直磁気異方性を示すペロブスカイト酸水素化物の発見 ―水素層と酸素層の協奏効果―

第580回のスポットライトリサーチは京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻 陰山研究室の難波…

2023年度第1回日本化学連合シンポジウム「ヒューメインな化学 ~感覚の世界に化学はどう挑むか~」

人間の幸福感は、五感に依るところが大きい。化学は文明的で健康的な社会を支える物質を継続的に産み出して…

超難溶性ポリマーを水溶化するナノカプセル

第579回のスポットライトリサーチは東京工業大学 化学生命科学研究所 吉沢・澤田研究室の青山 慎治(…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP