[スポンサーリンク]

海外化学者インタビュー

第44回―「N-ヘテロ環状カルベン錯体を用いる均一系触媒開発」Steve Nolan教授

[スポンサーリンク]

第44回の海外化学者インタビューは、スティーブ・ノラン教授です。スペインのタラゴナにあるカタルーニャ化学研究所(ICIQ)に在籍(2019年現在はベルギーのゲント大学所属)し、有機金属化学と均一系触媒開発研究に取り組んでいます。それではインタビューをどうぞ。

Q. あなたが化学者になった理由は?

化学に興味を持つようになったのは、まさに高校の先生が理由です。

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

プロ野球選手です。球遊びに多くの時間を使うことに、若い頃から憧れていました。

Q. 概して化学者はどのように世界に貢献する事ができますか?

これは良いことですが、化学者はすでに世界全体の幸福に貢献しています。しかしさらに環境に優しい方法で化学を行うために、もっと多くのことができるでしょうし、今後とも行われていくでしょう。

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

トーマス・ジェファーソンがディナーに良いゲストかもしれない、といつも思っていました。

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

およそ1年前、実験室で使用する化合物(500g程度)について大スケールの前処理を行い、反応はうまくいきました。大抵の場合、学生達は私が研究室にいてほしくないようです。なぜかはわかりませんが…。

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

本:1冊だけだと大変です。古典が大好きです。「ライ麦畑でつかまえて」がいいでしょう…。

無人島?ボブ・マーリーのアルバム「Legend」を聞くにはうってつけの場所のようですね。これも古典です。

[amazonjs asin=”4560070512″ locale=”JP” title=”ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)”][amazonjs asin=”B0000669JL” locale=”JP” title=”Legend (New Packaging)”]

原文:Reactions – Steve Nolan

※このインタビューは2007年12月21日に公開されました。

 

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 第53回「すべての化学・工学データを知識に変える」金子弘昌准教授…
  2. 第125回―「非線形光伝播の基礎特性と応用」Kalai Sara…
  3. 第176回―「物質表面における有機金属化学」Christophe…
  4. 第13回 化学を楽しみ、創薬に挑み続ける ―Derek Lowe…
  5. 第24回 化学の楽しさを伝える教育者 – Darre…
  6. 第22回 化学の複雑な世界の源を求めてーLee Cronin教授…
  7. 第107回―「ソフトマター表面の物理化学」Jacob Klein…
  8. 第26回「分子集合体の極限に迫る」矢貝史樹准教授

注目情報

ピックアップ記事

  1. 官能基化オレフィンのクロスカップリング
  2. ケミストリ・ソングス【Part1】
  3. アレーン類の直接的クロスカップリング
  4. 塩野義 抗インフルエンザ薬製造・販売の承認を取得
  5. ヒドロシリル化反応 Hydrosilylation
  6. 2016年JACS Most Read Articles Top10を眺める
  7. 福山クロスカップリング Fukuyama Cross Coupling
  8. サラシノール salacinol
  9. 研究開発DXとマテリアルズ・インフォマティクスを繋ぐmiHub
  10. 尿酸 Uric Acid 〜痛風リスクと抗酸化作用のジレンマ〜

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年1月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP