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海外化学者インタビュー

第45回―「ナノ材料の設計と合成、デバイスの医療応用」Younan Xia教授

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第45回の海外化学者インタビューは、Younan Xia教授です。セントルイスにあるワシントン大学生物医工学部(訳注:現所属はジョージア工科大学)にて、制御された特性を持つ新しいナノ材料を開発し、様々な生物医学的応用へと取り組んでいます。それではインタビューをどうぞ。

Q. あなたが化学者になった理由は?

化学者になったのはたまたまです。中国では、数学、化学、物理、生物、英語、中国語、共産主義(私が入学した1982年当時)の七科目を入試で受験しなければなりません。入試は国家的な行事で、毎年6月初めに行われます。試験が終わったらすぐに、大学と専攻の希望票をつくります。第一志望は、西安交通大学(中国で最も優れた工学系大学の1つ)で製造業を専攻することでした。しかし最後の最後に、(高校の物理教師の提案で)中国科学技術大学、化学物理専攻へ志望を変えたんです。化学の試験が他の科目よりもよく出来た気がしたからです!中国のシステムでは、一度入学を許可されると専攻を変えることは不可能です(今はもっとフレキシブルですが、まだ難しいかも)。こうして化学のプログラムに参加し、化学者になりました。振り返ってみるとこの土壇場での変化は、私の人生だけでなく、職業人生の方向性を完全に変えたと思います。

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

私はこれまで良いエンジニアだったと思います。常に物事の仕組みに興味を持ち、ゼロからものを作ることも楽しんでいます。面白いことに、長い年月(25年!)を経て「夢」はついに実現しました。最近、化学から生物医工学に転向したのです。

Q. 概して化学者はどのように世界に貢献する事ができますか?

他分野の科学者と協力して、社会が直面している主たる問題のいくつかに取り組み、解決することによってです。そのためには、病気を診断するより良い機器、病気を治療するより効果的な薬剤、様々な用途に使えるより良い材料、より効率的なエネルギー源、そして何よりも、より綺麗な住環境を作ることも含まれるでしょう。

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

錬金術師です。私は化学のことをよく知っていますが、彼らはほとんど知らないでしょうから、面白い会話になると思います。しかし、彼らはとても創造的で、新しいことに挑戦したり、新しい理論を作ったりすることに飽きることはありませんでした。

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

ずいぶん昔のことです!1997年秋に助教授になったとき、ラボは数ヶ月間、ポスドク一人しかいませんでした。ポリスチレンビーズのようなコロイド球を結晶化させて不透明な格子にする実験や、顕微鏡や分光学法による構造決定など、多くの実験を一緒に行いました。グループの規模が大きくなるにつれ、私の役割は完全に変わりました。にもかかわらず、(もし出張中でなければ)今でも研究室を毎日何度か歩き回って、研究プロジェクトについてグループメンバーと語り合っています。自分の実験スキルが高校レベルに落ちていないことを願っています!

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

歴史の本を持って行きます。どういうわけか、かつて何が起こったのか、それがどのように、なぜ起こったのかを私はいつでも知りたいのです。CDについて言うなら、お気に入りは80年代初期の中国の流行曲ばかりです。その曲を聞くと、高校時代・大学時代の良き思い出がたくさん浮かんできます。

原文:Reactions – Younan Xia

※このインタビューは2007年12月28日に公開されました。

cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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