[スポンサーリンク]

その他

ジフェニルオクタテトラエン (1,8-diphenyl-1,3,5,7-octatetraene)

[スポンサーリンク]

ジフェニルオクタテトラエン(1,8-diphenyl-1,3,5,7-octatetraene)は、マーティン・カープラス氏と、アリー・ワーシェル氏が、量子力学分子力学を組み合わせた方法(QM/MMのもとになる)を、実際に適用した最初の報告にある分子のうち、最も複雑で分子量の大きなもの。この他に、ブタジエン(1,3-butadiene)やヘキサトリエン(1,3,5-hexatriene)など、より簡単な分子でも計算を実演しています。さらに、シクロヘキサジエン(1,3-cyclohexadiene)の計算も示されています。これらの成果が、分子シミュレーションの発展をもたらすきっかけになりました。

カープラス氏とワ―シェル氏は一連の功績により、2013年のノーベル化学賞を受けています。
  • 参考論文
[1] “Calculation of ground and excited state potential surfaces of conjugated molecules. I. Formulation and parametrization.” A. Warshel, M. Karplus et al. J. Am. Chem. Soc. 1972 DOI: 10.1021/ja00771a014
Avatar photo

Green

投稿者の記事一覧

静岡で化学を教えています。よろしくお願いします。

関連記事

  1. アスタキサンチン (astaxanthin)
  2. スピノシン spinosyn
  3. みんなおなじみ DMSO が医薬品として承認!
  4. アコニチン (aconitine)
  5. イベルメクチン /Ivermectin
  6. アブシジン酸(abscisic acid; ABA)
  7. 化学者のためのエレクトロニクス入門⑤ ~ディスプレイ分野などで活…
  8. 二フッ化酸素 (oxygen difluoride)

注目情報

ピックアップ記事

  1. イスラエルの化学ってどうよ?
  2. もう入れたよね?薬学会年会アプリ
  3. 金属原子のみでできたサンドイッチ
  4. 有機化学1000本ノック【反応機構編】
  5. 【いまさら聞けない?】アジドの取扱いを学んでおこう!
  6. 第94回日本化学会付設展示会ケムステキャンペーン!Part III
  7. 第43回ケムステVシンポ「光化学最前線2024」を開催します!
  8. 第64回―「ホウ素を含むポルフィリン・コロール錯体の研究」Penny Brothers教授
  9. 大麻複合物が乳がんの転移抑止効果―米医療チームが発見
  10. 留学せずに英語をマスターできるかやってみた(6年目)(留学後編)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP