ニコラウ祭り

Jun
15
2007
Author: ブレビコミン[Edit ] View: [248]
Category:講演・人
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nicolaou.gif

  最近論文誌もASAPのRSSを行っており、更新するとすぐにわかるので非常に便利ですね。それはそうと、先日、今週号のAngew. Chem. Int. Edをオンラインで見てみたら、すごいことになっていました。


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 34つのコミュニケーションのうち、4つがK.C. Nicolaou教授(The Scripps Research institute)であったのです。さらに表紙まで飾って。まさにニコラウ祭りですね。知らない人のために簡単に説明しておくと、彼は天然物合成の第一人者で、すでにほとんどすべての賞を総なめにし(ノーベル賞以外)、膨大な研究費で多数のポスドクをやとい、力技(もちろんきれいな合成だと思いますが)で数々の多くの天然物の全合成を行っています。


 日本でも企業、大学共に多くのポスドク経験者がおり、日本人は働くから好きであるのか、そのためかわからないですが親日家で知られています。


 話を戻すと、分子量の大きい複雑な化合物であると2,3連報は当たり前、昔もJ. Am. Chem. Soc.確か7連報という離れ業をやったことがあります。特に、彼はヨーロッパ人であるため、アメリカ化学会のJ. Am. Chem. SocよりもヨーロッパのAngew. Chem.の方がすきで、毎月最低1報はここに報告しています。 


 今回の同じ雑誌にハーバード大のEvans教授がAzaspiroacidの全合成を連報で報告していますが、ニコラウ教授はすでに合成しており、3連報2回を含め十数報の論文を書いています。確かに、1報では寂しいですが、さすがにびっくりしました。


 そんなニコラウ教授もさすがに最近は複雑な化合物を合成するという目的だけでは予算がとれなくなり、合成だけでなく、その合成した天然物の生物活性を調べたり、誘導体を合成したりしています。さらにシンガポールが多くの資金を投入して彼を招聘したため、アメリカとシンガポールという2つの研究室で全合成研究を行っているようです。


 彼が最終的な目標、合成化学者としての集大成と考えているのはマイトトキシン。すみません、さすがに描くく気がおこりませんでした。見ればわかるように低分子とはいえないほどの大きな化合物です。一般の人から見たらムカデか、芋虫にしかみえないでしょう。現在、多数のポスドクを投入しこの研究を行っています。


海産毒素の一種マイトトキシンの構造式。分子量3422
(出展:Wikipedia )

 

もしマイトトキシンが合成できた暁には、どんなことが待っているのでしょうか?1冊雑誌すべてNicolaouが見れそうですね。


関連リンク

マイトトキシン- Wikipedia

K.C. Nicolaou


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