摩訶不思議なルイス酸・トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン

空軌道をもつ三置換のホウ素は、通常ハードなルイス酸として働くとみなされます。
しかし
トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン・B(C6F5)3という化合物は、通り一辺の理解に乗らない性質を持っています。
どうやらホウ素でありながらアルキルアニオンやヒドリドといった、
ソフト求核試薬のほうにこそ親和性が高いようなのです。
こういったヘンテコな性質をもつがゆえ、精密有機合成の世界でも、ユニークな変換をこなす触媒としての応用が研究されてきています。
今回はB(C
6F
5)
3を触媒として用いた化学変換のうち、実用的な例をいくつかピックアップしてご紹介しましょう。
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