アミンの新合成法2

Jun
05
2007
Author: ブレビコミン[Edit ] View: [456]
Category:化学合成 , 海外ニュースより
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Allylic_amination.gif
 

先日新規アミノ化反応を報告しましたが、今回またイリノイ大学から新規なアミノ化反応が報告されました。開発したのはWhite助教授。女性のまだ若手研究者です。彼女らが報告したのはC-Hアミノ化反応(C-H amination)


 図のようなキラルなホモアリルN-トシルカルバマートにパラジウム触媒を作用させると、アリル位のC-Hにアミノ基が挿入し、ビニルanti-オキサゾリジノンが得られるという反応です。不飽和結合(オレフィン)に対してアミンが攻撃する反応はHydroaminationといいますが、この反応はオレフィンでなくアリル位に直接結合しています(正確に言えばそのように見えます)。

 

 この手の反応は以前にロジウム錯体を用いたものをスタンフォード大のDu boisらが報告していますが、今回パラジウム触媒を用いて、この興味深い反応を成功したというわけです。


 また彼女らの反応の場合、加水分解すれば1-2-amino alcohol、また末端にビニル基が残るため合成化学的に有用なのです。詳しくはまた「化学のつぶやき」にでもこの論文を紹介しましょう。


 それにしてもイリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)の化学科の有機化学は強いですね。Buchwald-Hartwigクロスカップリングで知られるJohn F. Hartwig教授、Peter Beak 教授、反応開発のScott E. Denmark教授などなどすばらしい。この前まで、David Jin現スローンー・ケッタリング癌研究所教授もいましたし。


  • 関連文献

・Fraunhoffer, K. J.; White, M. C.J. Am. Chem. Soc.2007, 7274;  DOI:10.1021/ja071905g

 

  • 関連試薬mfcd09842752.gif

Aldrich

White catalyst: 1,2-Bis(phenylsulfinyl)ethane palladium(II) acetate

分子量: 502.90

CAS:

製品コード: 684821

値段: 250mg 5800 (2008.10.30現在)

用途:触媒

説明: ビススルホキシド-Pd(II)触媒(White 触媒)は、分子間または分子内のアリルC-H酸化反応、アリルC-H酸化反応/ビニルC-Hアリール化の連続反応、さらに最近ではアリルC-Hアミノ化反応などに有効である。

文献: (1) Fraunhoffer, K. J.; White, M. C. J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 7274. (2) Fraunhoffer, K. J. et al. J. Am. Chem. Soc. 2006, 128, 9032. (3) Delcamp, J. H.; White, M. C. J. Am. Chem. Soc. 2006, 128, 15076. (4) Chen, M. S. et al. J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 6970.

その他のWhite 触媒に関する記述: White触媒:アリルC-H酸化反応/アミノ化反応の触媒(Aldrich製品紹介)

  • 関連リンク

M. Christina White

この反応の開発者。


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