[スポンサーリンク]

ケムステVシンポ

第二回ケムステVシンポ「光化学へようこそ!」開催報告

[スポンサーリンク]

動画を編集し公開しました(6月1日)。講演動画はこちら(ケムステチャンネルへの登録をよろしくお願いいたします)。

こんにちは、Spectol21です。

2020年5月15日 17時より、#ケムステVシンポ 「#光化学へようこそを開催しました! 登録者数は2495人、5/20現在の総再生回数は4600回と、第一回に勝らずとも劣らない大盛会となりました。第一回と変更した点にフォーカスしながら振り返ってみます。

改善(しようとした)点

基本的には第一回の形式を踏襲しましたが、第一回のアンケートで多くいただいたご意見のいくつかに対して、以下のような対応を試みました。

  • 時間帯が悪い
    →正直どの時間帯に替えても見れなくなる人が出てくるのは変わらないだろうということと、スピーカーの方々のとスタッフの都合を見た結果、開始時刻は17:00のままで、講演者数を3人に減らすということにしました。また、アナウンス時に動画を数日間の間は限定公開を続けるので、都合が悪い方は後から見返すことができるという点を強調しました。従って、とりあえず登録さえしておけばURLが手に入るので、興味があるなら時間が合わなくてもひとまず登録推奨、という形で会告の文面を作りました。
  • 懇親会のような交流のイベントが欲しい
    →2000人超の視聴者なので大規模懇親会は難しいと判断して、抽選制・講演者別の個別座談会を学生限定で行いました。枠は15人と絞っての開催でしたが、どの講演者にも最終的には規定人数以上の応募がありました。

他にも、以下の変更がありました。

  • 講演の間に3分程度の休憩を入れた
  • 休憩の間に協賛企業のCMを挟んだ
  • 前回モデレータが慌ただしかったので、スタッフの増員(裏で質問回収専門に携わる人員を別途確保した)

もちろん、そもそもトピックが光化学と、前回と大きく異なる点(ケムステ読者のボリュームゾーンから少し外した点)も変更点です。

Vシンポジウム本体

入口調査の結果、1436人(57.6%)が第一回も参加した方、1059人(42.4%)が今回初参加ということでした。多くの新規参加者にご登録いただけたのは、分野を大きく振った成果が出たのかもしれません。

第一回と同様、全体的に元気のよい明るいシンポジウムになったのではないかと思っています。今回は「光で元気になりましょう!」をコンセプトにやっていたので、終始明るい雰囲気で運営できたのは大変良かったです! 一人でも多くの方に光化学って面白そうかも、と思ってもらえたならば嬉しい限りです。興味を持った方が興味を追求できるよう、参考図書をいくつか挙げておきます。

[amazonjs asin=”4759814191″ locale=”JP” title=”光化学フロンティア 未来材料を生む有機光化学の基礎 (DOJIN ACADEMIC SERIES)”] [amazonjs asin=”4061568035″ locale=”JP” title=”光化学―基礎から応用まで (エキスパート応用化学テキストシリーズ)”] [amazonjs asin=”4759813624″ locale=”JP” title=”人工光合成と有機系太陽電池 (CSJ Current Review)”] [amazonjs asin=”4759813721″ locale=”JP” title=”未来材料を創出するπ電子系の科学―新しい合成・構造・機能化に向けて (CSJカレントレビュー)”]

 

以下、次回また司会をやることがあれば、のために思ったこと感じたことを赤裸々に記しておきます。個人的に運営側の課題として強く認識したのは、経験の少なさからくる極度の緊張タイムマネジメントの二点でした。

アンケートのコメントで「ファシリテーターの緊張がこちらにも伝わってきました」と書かれるくらい、わかりやすく緊張感が出ていたようです。苦笑
今回、ファシリテーターとconnpassの告知および対応を同一人物がやっていたのですが、直前にメール送ったりトラブルのメール(URLが来ません、など)に対応すると時間的にも気持ち的にも余裕がなくなるので止めた方がいいと思いました。特に大きな会議の運営経験がないものが表に立って何かやる場合は思っていた以上に心に余裕がなくなることが分かったので、分業のバランスをうまくとることでこの点は改善できると思いました。

上記のせいで少し直前にバタバタしてしまい、接続チェック等が不十分な状態で探り探り始まったのも手伝って、会のスタートそのものが少し遅れてしまいました。さらにそのあとの紹介についても予定より長くなってしまったのは大きな反省点です。ただ、怪我の功名といえるかもしれないのは、やはりみんながみんな17:00ぴったりにLiveを見る用意ができていたわけではなかったようで、視聴人数が安定するまでに開始から15分程度かかっていた点でしょうか。つまり、開始が遅れたことで講演を最初から聞ける人数は増えていたと思います。また前座の説明プレゼンについても賛否両論いろいろな意見をいただきました。想定通りではありましたが、分野外の方からはあってよかったという声が多かった一方、無駄に時間が伸びた原因であるという指摘もあり、この点は真摯に受け止めたいと思います。
恐らく最適解は、例えば初めの15-20分は前座の説明で、講演者の講演は20分からの開始であるとあらかじめアナウンスした上で、その時間をきちっと守るということかなと思います。そうすれば前座説明を聞きたい人は初めからスタンバっておいてもらえて、飛ばしてもいい人は20分から参戦していただければよいので、多様な視聴者のニーズにフィットできるかと思います。

また、Vシンポ形式の発表の特徴として感じた点の一つが、画面がスライドに埋め尽くされるという点です。普段の学会発表では経過時間等が講演者に見えるように設置されている場合が多いですが、あらかじめ発表側が能動的に用意しておかないと視界に時間の情報が入らなくなりがちなのではある種Vシンポ発表の難しさかとも思いました。あと、YoutubeLive上で右上のワイプがスライドを隠す問題…これは講演者にはちゃんと伝えていて大丈夫だったんですが、肝心の自分が前座スライドを作るときに完全に忘れてました。講演者の方々の顔写真を完全につぶしていたので本当に申し訳ないです。

V座談会

今回はVシンポ後に、講師の方々三人に一人ずつ部屋に入っていただき、各部屋 講演者+5人前後の参加者+数人のスタッフ の枠で個別に座談会を一時間ほど開催しました。私自身はVシンポの後対応でほとんど参加できなかったのですが、後から各部屋の様子をうかがった限りでは、どの部屋もトラブルなく大変盛り上がったという話をうかがっています。

V懇親会の様子(齊藤先生部屋)

一方、もう少し長い時間話したかったという声もあり、人数をもう少し絞るか、講師の方に負担は増えますが少し時間を長くするかといったあたりは今後も検討事項かもしれません。あと、部屋によっては参加者同士の交流にも一役買っているようでした。研究場所問わず化学を志す同志の存在は励みになりますので、講師の方が退場されたあとも、参加者だけでも少し懇親会形式でオンライン飲み会にシフトするやり方もあったかもしれません。V懇親会に参加した感想を書いてくださっているブログ記事もありますので、今回迷ったけど応募まで至らなかった学生の方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

おわりに

経験の少なさが主要因とは思いますが、正直思ったより消耗しました。表立ってあれこれやったのは実質的に初めてでしたし。ただ、本当に良い経験になりましたし、自分が心の底から面白いと思っている光化学の面白さを少しでも多くの人に発信できたのが嬉しいです。引き受けてよかったと心の底から言えます。経験値が一気に溜まったので、もし次回があれば、今回よりは間違いなく気持ちに余裕を持った状態で望めそうです。

そして何より、このアンケート結果です。

一回目に引き続き、97%の参加者が次回を望んでくれています。こんなの、疲れは吹き飛んで次また頑張ろう!って気持ちになるに決まってるじゃないですか! 勇気を出して表に立って実行した企画がこんなに多くの方に応援していただいて、本当に嬉しい限りです。うまく継続性・多様性を確保して、息の長い企画にしていけたらと思います。

V座談会のあとに続いて行われた打ち上げ兼ケムステスタッフV飲み会も大変盛り上がり、中締めは12 am、最終解散は3 amでした。時間を忘れて日本の化学の未来を語り合える機会はそう多くないので、大変楽しかったです。

Chem-Stationでは一緒に日本の化学を支える同志を常時募集しています。興味のある方は、こちらをご一読の上、ぜひご連絡ください。

外部関連リンク

  • キラキラ化学🌟PASS-project 研究室
    丁寧に、かつ楽しそうにVシンポジウムの感想を報告してもらえています!
  • ケムステV座談会に参加しましたゆる~く科学まとめ
    V座談会に参加した感想をブログ記事にしてもらえています。どんな感じだったら雰囲気を知りたい人は覗いてみる価値ありです!
  • 第二回ケムステVシンポバーチャル座談会に参加しました
    こちらも、V座談会に参加した感想をブログ記事にしていただけてます! 笑顔満載!
  • 協賛企業(東京化成工業)からのお知らせ

    ウェブサイトをリニューアルしました。ぜひお越しください。

    今回の講演とは直接関係ないですが、有機反応に使える配位子・可視光レドックス触媒を販売しています。

    • 製品パンフレット「配位子」 PDFのダウンロードはこちら https://bit.ly/3clc1tQ
    • 製品パンフレット「可視光レドックス触媒」 PDFのダウンロードはこちら https://bit.ly/2YWi7x4

    お願い:本Vシンポは協賛企業の支援を受けて完全無料で運営しています。ぜひ協賛企業のウェブサイトを訪問してください。

YouTubeチャンネルについて

ケムステーション YouTubeチャンネルでは、今後ともシンポジウム動画などを適宜公開していく予定です。チャンネル登録をよろしくお願いいたします!

関連記事

spectol21

投稿者の記事一覧

ニューヨークでポスドクやってました。今は旧帝大JKJ。専門は超高速レーザー分光で、分子集合体の電子ダイナミクスや、有機固体と無機固体の境界、化学反応の実時間観測に特に興味を持っています。

関連記事

  1. 【追悼企画】化学と生物で活躍できる化学者ーCarlos Barb…
  2. クソニンジンのはなし ~草餅の邪魔者~
  3. 決め手はジアゾアルケン!!芳香環の分子内1,3-双極子付加環化反…
  4. 光で2-AGの量を制御する
  5. 第48回ケムステVシンポ「ペプチド創薬のフロントランナーズ」を開…
  6. Carl Boschの人生 その2
  7. 創薬人育成サマースクール2019(関東地区) ~くすりを創る研究…
  8. 超高圧合成、添加剤が選択的物質合成の決め手に -電池材料等への応…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 化学グランプリ 参加者を募集
  2. CERNでは、なぜKNFのダイアフラムポンプを採用しているでしょうか―それは、粒子衝突実験のためにコン タミネーションの無い混合ガスを保証できるから
  3. 糖鎖を化学的に挿入して糖タンパク質を自在に精密合成
  4. 高橋 雅英 Takahashi Masahide
  5. 生体内での細胞選択的治療を可能とする糖鎖付加人工金属酵素
  6. SDGsと化学: 元素循環からのアプローチ
  7. 第20回ケムステVシンポ『アカデミア創薬 A to Z』を開催します!
  8. ブラッテラキノン /blattellaquinone
  9. 乙卯研究所 研究員募集 2022年度
  10. “マブ” “ナブ” “チニブ” とかのはなし

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

水分はどこにあるのか【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

「MI×データ科学」コース 〜LLM・自動実験・計算・画像とベイズ最適化ハンズオン〜

1 開講期間2026年5月26日(火)、29日(金) 計2日間2 コースのねらい、特色近…

材料の数理モデリング – マルチスケール材料シミュレーション –

材料の数理モデリング概要材料科学分野におけるシミュレーションを「マルチスケール」で理解するた…

第59回天然物化学談話会@宮崎(7/8~10)

ごあいさつ天然物化学談話会は、全国の天然物化学および有機合成化学を研究する大学生…

トッド・ハイスター Todd K. Hyster

トッド・カート・ハイスター(Todd Kurt Hyster、1985年10月10日–)はアメリカ出…

“最難関アリル化”を劇的に加速する固定化触媒の開発

第 703回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院 理工学府 博士課程前期で…

「ニューモダリティと有機合成化学」 第5回公開講演会

従来の低分子、抗体だけでなく、核酸、ペプチド、あるいはその複合体(例えばADC(抗体薬物複合体))、…

溶融する半導体配位高分子の開発に成功!~MOFの成形加工性の向上に期待~

第702回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理学部(田中研究室)にて助教をされていた秋吉亮平 …

ミン・ユー・ガイ Ming-Yu Ngai

魏明宇(Ming-Yu Ngai、1981年X月XX日–)は米国の有機化学者である。米国パデュー大学…

第55回複素環化学討論会

複素環化学討論会は、「複素環の合成、反応、構造および物性」をテーマとして、化学・薬学・農芸化学など幅…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP