[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

飯野 裕明 Hiroaki Iino

[スポンサーリンク]

飯野裕明は、日本のデバイス工学者である。専門は有機電子材料、および有機エレクトロニクス。東京工業大学大学准教授。第18回ケムステVシンポ講師。

 

経歴

2001年 東京工業大学 工学部 電気電子工学科 卒業
2003年 東京工業大学 大学院総合理工学研究科修士課程 物理情報システム創造専攻 修了
2006年 東京工業大学 大学院総合理工学研究科博士課程 物理情報システム創造専攻 修了
(博士(工学))
2006-2012年 東京工業大学 像情報工学研究所 助教(助手)
2012-2016年 東京工業大学 像情報工学研究所 准教授
2016年-     東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 准教授

 

受賞歴

2005年 第17回応用物理学会 講演奨励賞
2005
年 日本液晶学会討論会 虹彩賞
2007
年 平成19年 日本写真学会 進歩賞
2011
年 2011年日本写真学会年次大会 若手優秀研究発表賞
2012
年 第10回応用物理学会有機分子・バイオエレクトロニクス分科会 奨励賞
2013
年 日本化学会第93春季年会 優秀講演賞(学術)
2013
年 平成25年度 東工大挑戦的研究賞
2013
年 日本液晶学会 奨励賞
2014
年 日本画像学会 研究奨励賞
2016
年 日本液晶学会 論文賞
2019
年 日本写真学会 学術賞

 

研究業績

  1. 液晶性を利用した多結晶有機半導体の製膜法の開発 液晶性の利用により結晶薄膜における分子配向制御および結晶粒界の方向を制御できることを明らかにした[1]。また、液晶相の柔軟性により通常の溶液プロセスでも非常に平坦な結晶薄膜が容易に製膜できることを明らかにした[2]。
  2. 高秩序の液晶相を発現する有機トランジスタ材料の開発
     高秩序の液晶相を利用することで汎用有機溶媒への高い溶解性を保持しつつ高耐熱性を有する結晶薄膜が実現できることを明らかにした[3]。高秩序液晶相を有する材料として液晶性のフェニルベンゾチエノベンゾチオフェン誘導体(Ph-BTBT-10)を開発し、良好な製膜性および高耐熱性だけでなく高移動度の有機トランジスタが実現することを示した[4]。さらに、-5Vでの低電圧駆動の有機トランジスタや2.4m/分の高速のディップ製膜においても高い移動度を示すことを明らかにしている[5,6]。

 

関連文献

  1. H Iino, J Hanna “Availability of liquid crystalline molecules for polycrystalline organic semiconductor thin films”, Japanese Journal of Applied Physics 45, L867 (2006). https://doi.org/10.1143/JJAP.45.L867
  2. H Iino, J Hanna “Availability of liquid crystallinity in solution processing for polycrystalline thin films”, Advanced Materials 23, 1748-1751 (2011). https://doi.org/10.1002/adma.201004474
  3. H Iino, T Kobori, J Hanna “Improved thermal stability in organic FET fabricated with a soluble BTBT derivative”, Journal of non-crystalline solids 358, 2516-2519 (2012). https://doi.org/10.1016/j.jnoncrysol.2012.03.021
  4. H Iino, T Usui, J Hanna “Liquid crystals for organic thin-film transistors”, Nature communications 6, 7828 (2015). http://dx.doi.org/10.1038/ncomms7828
  5. M Kunii, H Iino, JI Hanna “Solution-Processed, Low-Voltage Polycrystalline Organic Field-Effect Transistor Fabricated Using Highly Ordered Liquid Crystal With Low- Gate Dielectric”, IEEE Electron Device Letters 37, 486-488 (2016). https://doi.org/10.1109/LED.2016.2529678

関連動画

関連書籍

 

関連リンク

野口真司

投稿者の記事一覧

「国や地域を超えて格差なく化学を享受できる世界」の実現を目指す化学者。尊敬する化合物はTestosterone氏。将来の目標はJeff Seid選手になること。

関連記事

  1. 井上 佳久 Yoshihisa Inoue
  2. エイモス・B・スミス III Amos B. Smith III…
  3. ギルバート・ストーク Gilbert Stork
  4. フィル・バラン Phil S. Baran
  5. 上村 大輔 Daisuke Uemura
  6. 井口 洋夫 Hiroo Inokuchi
  7. アンディ・マイヤース Andrew G. Myers
  8. 中西 和樹 Nakanishi Kazuki

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. Reaxys Prize 2017ファイナリスト発表
  2. 持田製薬、創薬研究所を新設
  3. 力を加えると変色するプラスチック
  4. 過酸による求核的エポキシ化 Nucleophilic Epoxidation with Peroxide
  5. 分取薄層クロマトグラフィー PTLC (Preparative Thin-Layer Chromatography)
  6. 【消臭リキ】マッチでトイレで消臭トライ 
  7. 骨粗しょう症治療薬、乳がん予防効果も・米国立がん研究所
  8. 単結合を極める
  9. 青色発光ダイオードの赤﨑勇氏らに京都賞
  10. ミカエリス・アルブゾフ反応 Michaelis-Arbuzov Reaction

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2021年6月
« 5月   7月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

注目情報

最新記事

NIMS WEEK2021-材料研究の最新成果発表週間- 事前登録スタート

時代を先取りした新材料を発信し続けるNIMS。その最新成果を一挙ご紹介する、年に一度の大イベント「N…

元素記号に例えるなら何タイプ? 高校生向け「起業家タイプ診断」

今回は化学の本質とは少し離れますが、元素をモチーフにしたあるコンテンツをご紹介します。実験の合間…

多価不飽和脂肪酸による光合成の不活性化メカニズムの解明:脂肪酸を活用した光合成活性の制御技術開発の可能性

第346回のスポットライトリサーチは、東京大学 大学院総合文化研究科(和田・神保研究…

10手で陥落!(+)-pepluanol Aの全合成

高度な縮環構造をもつ複雑天然物ペプラノールAの全合成が、わずか10工程で達成された。Diels–Al…

吉野彰氏が2021年10月度「私の履歴書」を連載。

今年の10月はノーベル化学賞が有機化学分野から出て、物理学賞を真鍋淑郎先生が受賞して、非常に盛り上が…

ガラス工房にお邪魔してみたー匠の技から試験管制作体験までー

実験器具を試して見たシリーズ第10弾! ついにシリーズ10回目を迎えました。今回は特別編です…

ダイセルよりサステナブルな素材に関する開発成果と包括的連携が発表される

株式会社ダイセルは、環境にやさしい酢酸セルロースを当社独自の技術で加工した真球状微粒子を開発し、20…

市販の化合物からナノグラフェンライブラリを構築 〜新反応によりナノグラフェンの多様性指向型合成が可能に〜

第345回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院 理論化学研究室(前田・高橋研究室)…

PCに眠る未採択申請書を活用して、外部資金を狙う新たな手法

みなさんは毎年何本の研究申請書を書きますか?そして、残念ながら日の目を見ずに、アイデアのままパソコン…

フラーレン〜ケージを拡張、時々、内包〜

トリアジン誘導体とN-フェニルマレイミドを用いた、フラーレンのケージを拡張する新規手法が開発された。…

Chem-Station Twitter

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP