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シイタケ由来成分に抗アレルギー効果を確認

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βグルカンシイタケから抽出される「レンチナン」という高分子多糖体のβ-1,3-グルカンは以前から片寄った免疫応答を修復する働きがあるとして、がん免疫療法などに使用されてきた。

しかし、高分子量なので腸管から吸収されにくく、経静脈的に投与するしかなかった。そこで、レンチナンをミセル状に微粒子化したところ、経口摂取でも抗アレルギー効果を発揮することが分かった。

研究結果は6月10日、第5回日本抗加齢医学会総会で、明治鍼灸大学眼科の山田潤氏が発表した。(引用:nikkeibp.jp

レンチナンはβ-1,3-グルカン(β-1,3-gluacan)を主成分とする高分子です。グルカンとはブドウ糖がエーテル結合してできた多糖類で、食物繊維の一種です。ベータは結合のしかたによってα、βに分けられ、さらに結合する場所、この場合は糖の1位と3位で結合していることから、β-1,3-グルカンとなります。β-1.4-グルカンはセルロースですね。1,3-グルカンでも図のように6位で枝分かれしたものも含まれています。

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怪しげなものもあるかもしれませんが、多くの書籍、商品がネット上でも売られていますね。しかし、レンチナンは抗がん剤として承認され 胃ガン患者などに化学療法と併用する注射型薬剤として利用されていることは事実です。

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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