[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

リンダウ会議に行ってきた①

[スポンサーリンク]

 

「つぶやき」愛読者の皆さんお待たせいたしました! リンダウ・ノーベル賞受賞者会議(Lindau Nobel Laureate Meeting)の参加報告をお届けします。

「リンダウ会議って何?」と言う方は、以前に取り上げた「つぶやき」記事をご参照ください。

さて第一回目は、開催地でもあるドイツの都市・リンダウについて。

リンダウは、ドイツとスイスの国境辺りにある湖畔の町。ボーデン湖という大きな湖に浮かぶ島一帯に位置します。

lindau_map.jpglindau_1.jpg
(画像:Wikipediaより)

ヨーロッパらしく風光明媚なところで、保養地・観光名所として現地人にも人気の場所だとか。

会議の合間に散策などしてみたのですが、島自体はそんなに大きくなく、徒歩で十分回れるぐらいの広さ。一面が石畳で作られた道路、建物の間を縫うような車幅ギリギリの広さの路地、石造りの建物などなど、あぁヨーロッパに来たんだなぁ・・・という感じの町並みでありました。
P1010403.JPGP1010402.JPGP1010439.JPG
P1010584.JPGP1010593.JPG
天気は変わりやすく、筆者も移動中に一度、大雨・雷に見舞われ雨宿りをするハメに。でもちょっと待ってればすぐ止みますが。この季節は、予期せぬ雨に備えて傘が必須ですね。

リンダウ島の岸からボーデン湖を眺めると、リンダウのトレードマークとも言えるライオン像と塔が見えます。塔のほうは、2ユーロを払えばてっぺんまで上れるようになっており、展望台のようになってます。せっかくですから、もちろん上ってきました。
lindau_2.JPGP1010651.JPG

 

さて、会議は島内にあるホール(Inselhalle)で行われました。なかなかに綺麗な会場。早速レジストレーション。

P1010435.JPGP1010421.JPGBO5C4070.JPG

(左:外観、中・右:ホールロビー)
会議側でホテルを用意してくれており、会場まではバスで毎度往復。ネームカードを首から提げてれば、バスもタダで乗り放題という良い待遇。

大物化学者からはほど遠い業績の身ですが、「国を代表してやって来た人たち」なのだと、一応見なしてくれてるんでしょうね。

 

次回からは会議の様子をお伝えします。

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 芳香族フッ素化合物の新規汎用合成法
  2. 高専の化学科ってどんなところ? -その 1-
  3. 初めての減圧蒸留
  4. Nature Catalysis創刊!
  5. 化学物質だけでiPS細胞を作る!マウスでなんと遺伝子導入なしに成…
  6. 食べず嫌いを直し始めた酵素たち。食べさせれば分かる酵素の可能性!…
  7. “つける“と“はがす“の新技術―分子接合と表面制御
  8. グローブボックスあるある

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 生きた細胞内でケイ素と炭素がはじめて結合!
  2. 第59回「希土類科学の楽しさを広めたい」長谷川靖哉 教授
  3. 【速報】Mac OS X Lionにアップグレードしてみた
  4. マタタビの有効成分のはなし【更新】
  5. カルボン酸だけを触媒的にエノラート化する
  6. キッチン・ケミストリー
  7. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑨ (解答編)
  8. 有機合成化学協会誌2017年7月号:有機ヘテロ化合物・タンパク質作用面認識分子・Lossen転位・複素環合成
  9. 網井トリフルオロメチル化 Amii Trifluoromethylation
  10. オーラノフィン (auranofin)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

5/15(水)Zoom開催 【旭化成 人事担当者が語る!】2026年卒 化学系学生向け就活スタート講座

化学系の就職活動を支援する『化学系学生のための就活』からのご案内です。化学業界・研究職でのキャリ…

フローマイクロリアクターを活用した多置換アルケンの効率的な合成

第610回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院理学研究科(依光研究室)に在籍されていた江 迤源…

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

大正製薬ってどんな会社?

大正製薬は病気の予防から治療まで、皆さまの健康に寄り添う事業を展開しています。こ…

一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化

ケトンと1,3-エンインのヒドロアルキル化反応が開発された。独自の配位子とパラジウム/ホウ素/アミン…

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP