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スティーブン・リパード Stephen J. Lippard

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スティーブン・J・リパード(Stephen J. Lippard、1940年10月12日-)は、アメリカの無機化学者である。米マサチューセッツ工科大学教授。

経歴

1962 ハーバードカレッジ 卒業
1965 マサチューセッツ工科大学 博士号取得(F.A.Cotton教授)
1966 コロンビア大学 助教授
1969 コロンビア大学 准教授
1972 コロンビア大学 教授
1983 マサチューセッツ工科大学 教授

受賞歴

2016 ウェルチ化学賞
2015 Benjamin Franklin Medal in Chemistry
2014 プリーストリー賞
2012 Sacconi Medal
2010 トムソン・ロイター引用栄誉賞
2009 Linus Pauling Medal
2004 アメリカ国家科学賞

研究概要

Lippardグループはメタロインターカレーター、すなわちDNA塩基対の間に挿入し、二重鎖を複製阻害する白金錯体を世界で初めて開発した。

これはシスプラチンに代表される白金系抗癌剤の作用機序の解明、ひいてはより高活性な抗癌剤を開発していくための基礎的知見へと直結する研究成果となった。

cisplatin_1.gif

また他にもメタンモノオキシゲナーゼ(MMO)などの金属含有酵素の構造解析や、NO蛍光センサーの開発などについても、世界的な業績をあげている。

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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