[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

ジェフ・ボーディ Jeffrey W. Bode

ジェフリー・W・ボーディ (Jeffrey W. Bode、19xx年x月x日-)は、スイスの有機化学者である。スイス連邦工科大学チューリヒ校 教授。(写真:名大ITbM)

経歴

1996 トリニティ大学 卒業 (化学と哲学の学士号を取得, M.P. Doyle教授)
1998 カリフォルニア工科大学 PhD候補
2001 スイス連邦工科大学チューリヒ校 博士号取得(E.M.Carreira教授)
2001-2003 東京工業大学 博士研究員(鈴木啓介 教授)
2003-2007 カリフォルニア大学サンタバーバラ校 助教授
2007-2009 ペンシルバニア大学 准教授
2009 ペンシルバニア大学 教授
2010-現在 スイス連邦工科大学チューリヒ校 教授
2013-現在 名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 客員教授、海外主任研究者

受賞歴

2013 Fellow of the Royal Society of Chemistry, UK
2012 ERC Starting Grant
2011 E. J. Corey Award (ACS)
2010 平田ゴールドメダル
2008 Arthur C. Cope Scholar Award (ACS)

研究概要

新規ペプチド鎖連結法(KAHAライゲーション)の開発[1-3]

α-ケト酸とヒドロキシアミンを混合することで、側鎖保護無しにペプチド結合の形成が穏和に行える合成法を開発した(参照:ボーディペプチド合成)。

アシルトリフルオロボレート試薬を用いるペプチド鎖連結法の開発[4,5]

上述のKAHAライゲーション化学を発展させる形で、アシルオキシアミンとアシルトリフルオロボレート間でのペプチド形成反応を開発した。

含窒素複素環を簡便に与えるSnAP試薬の開発[6-8]

アルデヒドと混合し酸化処理を行うことで、飽和複素環やスピロ骨格を有するアミンが得られる。様々なタイプの試薬が市販されている。

参考文献

  1. Pattabiraman, V.; Bode, J. W. Nature 2011, 480, 471. doi:10.1038/nature10702
  2. Harmand, T. J.; Murar, C. E.; Bode, J. W. Nat. Protoc. 2016, 11, 1130-1147. doi:10.1038/nprot.2016.052
  3. Harmand, T. J. R.; Murar, C. E.; Bode, J. W. Curr. Opin. Chem. Biol. 2014, 22, 115. DOI: 10.1016/j.cbpa.2014.09.032
  4. Dumas, A. M.; Molander, G. A.; Bode, J. W. Angew. Chem. Int. Ed. 2012, 51, 5683–5686. DOI: 10.1002/anie.201201077
  5. Noda, H; Eros, G; Bode, J. W. J. Am. Chem. Soc. 2014, 136, 5611–5614. DOI: 10.1021/ja5018442
  6. Vo, C.-V.; Mikutis, G.; Bode, J. W. Angew. Chem. Int. Ed. 2013, 52, 1705–1708. DOI: 10.1002/anie.201208064
  7. Vo, C.-V.; Luescher, M. U.; Bode, J. W. Nat. Chem. 2014, 6, 310–314. doi:10.1038/nchem.1878
  8. Review: (a) Vo, C.-V.; Bode, J. W. J. Org. Chem. 2014, 79, 2809–2815. DOI: 10.1021/jo5001252 (b) Luescher, M. U.; Geoghegan, K.; Nichols, P. L.; Bode, J. W. Aldrichim. Acta 2015, 48, 43–48. [PDF]

関連リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 専門用語(科学英単語)の発音
  2. 銅触媒と可視光が促進させる不斉四置換炭素構築型C-Nカップリング…
  3. 2013年就活体験記(2)
  4. ワインのコルク臭の原因は?
  5. 渡辺化学工業ってどんな会社?
  6. 化学連合シンポ&化学コミュニケーション賞授賞式に行ってきました
  7. 有機合成化学総合講演会@静岡県立大
  8. 有機合成化学協会誌2018年1月号:光学活性イミダゾリジン含有ピ…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. BASF International Summer Courses 2017  BASFワークショップ2017
  2. アイルランドに行ってきた①
  3. Thieme-IUPAC Prize in Synthetic Organic Chemistry ―受賞者一覧
  4. 理系の海外大学院・研究留学記
  5. ヘメツバーガー インドール合成 Hemetsberger Indole Synthesis
  6. 2008年10大化学ニュース2
  7. ナノテクノロジー関連の特許が多すぎる問題
  8. 宮坂 力 Tsutomu Miyasaka
  9. エチルマレイミド (N-ethylmaleimide)
  10. ファージディスプレイでシステイン修飾法の配列選択性を見いだす

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

150度以上の高温で使える半導体プラスチック

Perdue大学のMei教授らは、150ºC以上の高温でも安定的に電気を流せる半導体ポリマー材料を開…

化学構造式描画のスタンダードを学ぼう!【応用編】

前回の【基本編】に引き続き、化学構造式描画の標準ガイドラインをご紹介します。“Graphical…

アジドの3つの窒素原子をすべて入れる

ホスフィン触媒を用い、アジド化合物とα,β-エノンからβ-アミノα-ジアゾカルボニル化合物を合成した…

工程フローからみた「どんな会社が?」~タイヤ編 その1

Tshozoです。今回の主役はゴムで出来ている車両用タイヤ。通勤時に道路で毎日目にするわりに…

感染制御ー薬剤耐性(AMR)ーChemical Times特集より

関東化学が発行する化学情報誌「ケミカルタイムズ」。年4回発行のこの無料雑誌の紹介をしています。…

有機合成化学協会誌2019年1月号:大環状芳香族分子・多環性芳香族ポリケチド天然物・りん光性デンドリマー・キャビタンド・金属カルベノイド・水素化ジイソブチルアルミニウム

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2019年1月号がオンライン公開されました。今…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP