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白リン / white phosphorus

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白リン(white phosphorus)は、P4の化学式をもつ正四面体状分子。多数存在するリンの同素体(allotrope)の一種である。

猛毒で、特に肝毒性が極めて強い。匂いは独特のガーリック臭。

酸素との反応性が極めて高く、発火点は60度。些細なことで自然発火することが知られている。その危険性は以下の動画からも確認できる。

  

 こういう高い反応性および毒性を持つがゆえ、化学兵器としての応用が盛んに研究されていた。

 特に白リン弾は、現在でも軍事兵器としても使われている。

  • 関連リンク

リン – Wikipedia

White Phosphorus – Wikipedia

Allotropes of Phosphorus – Wikipedia

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cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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