[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

リヒャルト・エルンスト Richard R. Ernst

[スポンサーリンク]

リヒャルト・ローベルト・エルンスト(Richard Robert Ernst、1933年8月14日-)は、スイスの分析化学者である。スイス連邦工科大学教授。1991年に「高分解能核磁気共鳴分光分析法の開発」にてノーベル化学賞を単独受賞。

経歴

1962 スイス連邦工科大学 博士号取得
1963-8 Varian社入社
1968 スイス連邦工科大学へ異動
1970 スイス連邦工科大学 助教授
1976 スイス連邦工科大学 教授

受賞歴

1991 ルイザ・グロス・ホロヴィッツ賞
1991 ノーベル化学賞

研究業績

フーリエ変換型高分解能核磁気共鳴法(FT-NMR)の開発

過去の掃引法を改良し、パルス照射によって得られる核磁気共鳴シグナルをフーリエ変換処理するようにした。これによって短時間に多数回の積算を行うことを可能とした。この画期的改良はNMR測定におけるサンプル量の低減、測定時間の短縮、適用核種の増加などのにおいて飛躍的改善をもたらし、科学各方面の進歩に多大なインパクトを与えた。


二次元NMR測定法の開発

有機化合物の三次元構造解明に多大な寄与をもたらした2D-NMR法の基礎を確立。タンパク質などの巨大分子や、分子間相互作用の解析技術に飛躍的な進歩をもたらした。

 

名言集

 

コメント&その他

チベット芸術に傾倒しており、多数の曼荼羅のコレクションを保持しています。現在では講演会に呼ばれる度にその話をされるらしいです。

 

関連動画

 

関連文献

 

関連書籍

 

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 赤﨑 勇 Isamu Akasaki
  2. 但馬 敬介 Keisuke TAJIMA
  3. アレックス・ラドセヴィッチ Alexander Radosevi…
  4. クレイグ・クルーズ Craig M. Crews
  5. デヴィッド・ナギブ David A. Nagib
  6. シェリル・サイ Shiou-Chuan (Sheryl) Tsa…
  7. トム・スタイツ Thomas A. Steitz
  8. アレン・バード Allen J. Bard

注目情報

ピックアップ記事

  1. カルボラン carborane
  2. JSR、東大理物と包括的連携に合意 共同研究や人材育成を促進
  3. ダイヤモンドは砕けない
  4. 変わったガラス器具達
  5. 化学は地球を救う!
  6. ルドルフ・クラウジウスのこと① エントロピー150周年を祝って
  7. 石谷教授最終講義「人工光合成を目指して」を聴講してみた
  8. 電子ノートか紙のノートか
  9. 触媒量の金属錯体でリビング開環メタセシス重合を操る
  10. ダイセル発、にんにく由来の機能性表示食品「S-アリルシステイン」

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP