[スポンサーリンク]

一般的な話題

健康的なPC作業環境のすすめ

[スポンサーリンク]

快適なPC作業環境をサポートするツールと言えば、マルチディスプレイやノイズキャンセリングヘッドホン、ゲーミングチェアが有名ですが、人間への負荷を低減するツールも存在します。今回はラボや自宅に手軽に導入できる快適な作業ガジェットを紹介します。

手の疲労を低減するマウス・キーボード

まずマウスですが、意外とマウス操作は手に負担がかかっていて、ひどいの場合はマウス腱鞘炎と呼ばれる手首や親指の付け根の痛みなどの症状が出るそうです。ツールなしの対策としてキーボードショートカットを多用しマウス操作をなるべく減らすことが挙げられます。

ただ、キーボードショートカットでマウス操作を0にすることはできないですし、構造式を書くときはどうしてもマウス操作が必要になります。そこでエルゴノミクスマウスというマウスを使用することをお勧めします。Amazonで調べるといろいろ出てきますが、基本的には一般的なマウスの形からかけ離れた握りやすい形になっています。またマウス自体を動かす操作を少なくするためにトラックボールを搭載しているマウスもあります。

[amazonjs asin=”B089LMKFKF” locale=”JP” title=”エルゴノミクスマウス マウス 充電式 ワイヤレスマウス 2.4G 無線マウス 静音 垂直型 800/1200/1600 dpi – 右利き用 腱鞘炎防止 長時間の使用でも疲れにくい MV009 ブラック”]

筆者が使用しているのは下のマウスで、エルゴノミクスマウスとしては控えめな構造ですが、十分握りやすく手が痛くなること少なくなったと感じています。握る形のデザインの方が、疲労低減の効果は大きいことが予想されますが、操作性の問題もあり、試してから購入したほうが良いと思います。

[amazonjs asin=”B0161YPB6G” locale=”JP” title=”エレコム マウス Bluetooth (iOS対応) Lサイズ 5ボタン (戻る・進むボタン搭載) BlueLED 握りの極み ブラック iPad Pro 2020 M-XGL10BBBK”]

通常のキーボードは長方形ですが、使用する際に手首をキーボードと平行にする必要があり長時間の作業で肩が痛くなってしまいます。この症状に対してはエルゴノミクスキーボードと呼ばれる商品が有効です。エルゴノミクスキーボードの形状は商品によってまちまちですが、基本的には左手と右手の押すキー群でハの字になっているのが特徴で、これにより自然な姿勢でタイピングができるようになっています。筆者は下のを使用していました。

[amazonjs asin=”B00EN3DSS6″ locale=”JP” title=”マイクロソフト キーボード ワイヤレス/人間工学デザイン Sculpt Ergonomic Keyboard for Business USB Port 5KV-00006″]

がしかし使いこなせず、お蔵入りしています。この左と右が分離したキーボードを使うにはブラインドタッチをマスターしている必要があり、人差し指でタイプする筆者には操作性が大変悪かったからです。キーボードの形以外にも、キーボードと机の段差によりマウス同様腱鞘炎になるリスクがあり、手首を保護するためのパッドも発売されています。

[amazonjs asin=”B00OAZ7U8G” locale=”JP” title=”サンワサプライ キーボード用低反発リストレスト(ブラック)TOK-MU3NBK”]

キーボードは、マウス以上に好みがありますので、自分のスタイルを崩さない程度に疲労低減ツールを導入するのがいいかと思います。ノートPCは、付属品なしでどこでも作業できて便利ですが、疲労をおさえて長時間作業する際には、別のキーボードやディスプレイを使ったほうが良いと思います。

立って仕事ができるデスク

通常、PC作業は椅子に座って作業を行いますが、一日中ずっと座っていると人体に悪影響があると言われています。では立って作業しようということになりますが、机においてあるPCを前屈みになって長時間向き合うは座っている以上に苦痛ですし、位置が高い机にPCを置くと座って作業できなくなってしまいます。そこで、スタンディングデスク、昇降式テーブルなるものの使用をお勧めします。スタンディングデスクとは、高さを自由に変えられる机のことで、これを使うと自由に立ったり座ったりしてPC作業ができるようになります。大きく分けて2タイプあり、一つは、机自体が上下するタイプで、耐荷重をさほど気にせず、机として自然に使うことができます。ただし最低でも1万円以上、上下を動かすのが電動式となると2万円以上するため、値段が導入のネックです。

[amazonjs asin=”B08CXRR1GM” locale=”JP” title=”FLEXISPOT 電動式スタンディングデスク(幅120×奥行60) 昇降デスク 高さ調節デスク パソコンデスク 人間工学 ゲーミングデスク EC1 セット(足黒+天板黒)”]

もう一つのタイプは、既存の机に乗せて上下させるタイプで、机タイプよりも安価です。机を二段にしたり拡張できるデザインの商品もあり机の有効活用にもなりますが、このデスク自体の重量があるため、載せる机の耐荷重を超えないようにする必要がありますし、立って使うときに寄りかかることはできません。

[amazonjs asin=”B08DP23VMZ” locale=”JP” title=”昇降式テーブル スタンディングデスク 卓上 オフィスワークテーブル 折りたたみ ガス圧 無段階高さ調整 座位・⽴位両⽤ キーボードトレー付き LIFLIX LFSD02″]

筆者は、既存の机に乗せるタイプを使用していて、モニター、キーボード、マウスをスタンディングデスクに乗せ、PC本体(ノートPC)は、元の机に置いています。立った状態で使うとモニターに接続するケーブルの長さが足りなかったので延長していますが、モニターの電源コードはオリジナルの長さで足りています。ガス圧で上下するタイプでかつモニターを二つ載せているので、レバーを引きつつ手で補助して持ち上がります。お昼後の朝の頭がフル回転前や昼後の眠たいときに立って作業すると座っているときよりも仕事が捗っている気がします。

デスクを上げた状態(左)とおろした状態(右)、上げると面が写真左においてあるルーターよりも高くなります。

自分が学生の頃、合成の実験が終わり分析の順番待ちになった時に自席に戻ってきて座ってPCに向き合うと、データには目もくれず、Youtubeに夢中になって無駄な時間を費やしてしまった経験があります。隙間時間に座ってしまうと長い休憩時間になってしまいますが、立ってPCに向かっていれば次の仕事に移ることができるため、ラボでもこのスタンディングデスクは役立つのではないでしょうか。

フットレスト

新幹線のグリーン車の前席の下に設置されているのがフットレストですが、机の下に設置できるものが市販されていて、PC作業中に使うと重心が安定して特に椅子の高さの関係で足が床についていないときに疲労が軽減されるそうです。また、足が伸びて椅子の背もたれに背中を預けるようになり、目をモニターに近づけにくくなります。価格は3000円ほどで角度を自由に変えられるのが主流です。筆者も使っていましたが、上記のスタンディングデスクも使用していることもあり、上に乗って壊してしまいました。使い方を守れば有用なものだと思います。

[amazonjs asin=”B003LN9JC8″ locale=”JP” title=”SANWA SUPPLY MR-FR1 エルゴノミクスフットレスト”]

番外編(電話会議に割って入ってくるアレの存在)

家には、Amazon Alexaがありますが、なぜか電話会議になると呼んでもいないので起動します。電話会議の際にはオフにすることをお勧めします。

最後は少し話題がそれましたが、PC作業の負担を低減するツールを上手に使って効率的に論文執筆やデータ整理ができれば、プライベートの時間を充実させることができるのではないでしょうか。

関連書籍

[amazonjs asin=”B07M5WMZB5″ locale=”JP” title=”疲れないパソコン仕事術 多忙な毎日をちょっとラクにする90TIPS できるビジネスシリーズ”] [amazonjs asin=”B08BYC8CTS” locale=”JP” title=”そのIT猫背 ヤバイです! 首こりでうつになる!?: 『IT猫背』の悪影響、スマホ依存症からスマホ症候群、そして『スマホうつ』の改善と予防法”]

デスクワーク作業に関するケムステ過去記事

Avatar photo

Zeolinite

投稿者の記事一覧

ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

関連記事

  1. ポンコツ博士の海外奮闘録XIX ~博士,日本を堪能する①~
  2. アジサイには毒がある
  3. ビュッヒ・フラッシュクロマト用カートリッジもれなくプレゼント!
  4. これで日本も産油国!?
  5. マイクロ波を用いた革新的製造プロセスと環境/化学領域への事業展開…
  6. イミデートラジカルを用いた多置換アミノアルコール合成
  7. 化学者のためのエレクトロニクス講座~代表的な半導体素子編
  8. 172番元素までの周期表が提案される

注目情報

ピックアップ記事

  1. 史跡 佐渡金山
  2. サリンを検出可能な有機化合物
  3. 植物毒の現地合成による新規がん治療法の開発
  4. 第27回 生命活動の鍵、細胞間の相互作用を解明する – Mary Cloninger教授
  5. 核酸塩基は4つだけではない
  6. 日本プロセス化学会2019 ウインターシンポジウム
  7. クロスカップリング反応ーChemical Times特集より
  8. 化学研究で役に立つデータ解析入門:回帰分析の活用を広げる編
  9. ボールペンなどのグリップのはなし
  10. ラジカル重合の弱点を克服!精密重合とポリマーの高機能化を叶えるRAFT重合

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2021年1月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP