[スポンサーリンク]

M

向山酸化還元縮合反応 Mukaiyama Redox Condensation

[スポンサーリンク]

概要

キノン-ホスフィンの酸化還元系を用いる縮合反応を経てエステルもしくはエーテルを与える反応。光延反応類似の機構で進行する。アルコール側は立体化学の反転を伴う。
三級アルコールのような通常SN2型反応が進行しないとされる基質ですら、反転生成物を与える。

基本文献

  •  Mukaiyama, T.; Shintou, T.; Fukumoto, K. J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 10538. DOI: 10.1021/ja0303844
  •  Shintou, T.; Mukaiyama, T.; J. Am. Chem. Soc. 2004126, 7359. DOI: 10.1021/ja0487877
  •  Recent Review on Mukaiyama’s Work: Angew. Chem. Int. Ed. 2004, 43, 5590. doi:10.1002/anie.200300641

 

反応機構

mukaiyama_condensation_2

反応例

後の研究により、多種多様な求核剤が使用可能であることも明らかとされてきている。光延反応では求核剤側に適度な酸性度が必須であるが、本反応の場合そのような制限は少ない。

mukaiyama_condensation_3

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

関連リンク

 

関連記事

  1. カルボニル-エン反応(プリンス反応) Carbonyl-Ene …
  2. ベシャンプ還元 Bechamp Reduction
  3. ランバーグ・バックランド転位 Ramberg-Backlund …
  4. フロインターベルク・シェーンベルク チオフェノール合成 Freu…
  5. 一重項酸素 Singlet Oxygen
  6. ケテンの[2+2]環化付加反応 [2+2] Cycloaddit…
  7. ジアゾカップリング diazocoupling
  8. 水素化トリ(sec-ブチル)ホウ素リチウム/ナトリウム/カリウム…

注目情報

ピックアップ記事

  1. チン・リン Qing Lin
  2. 「2010年トップ3を目指す」万有製薬平手社長
  3. フランク・グローリアス Frank Glorius
  4. 正宗・バーグマン反応 Masamune-Bergman Reaction
  5. “つける“と“はがす“の新技術―分子接合と表面制御
  6. Branch選択的不斉アリル位C(Sp3)–Hアルキル化反応
  7. 第九回 タンパク質に新たな付加価値を-Tom Muir教授
  8. 産総研の研究室見学に行ってきました!~採用情報や研究の現場について~
  9. セルロースナノファイバーの真価
  10. 量子の力で生体分析!?シングレット・フィッションを用いたNMR感度の増大

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

マティアス・クリストマン Mathias Christmann

マティアス・クリストマン(Mathias Christmann, 1972年10…

ケムステイブニングミキサー2025に参加しよう!

化学の研究者が1年に一度、一斉に集まる日本化学会春季年会。第105回となる今年は、3月26日(水…

有機合成化学協会誌2025年1月号:完全キャップ化メッセンジャーRNA・COVID-19経口治療薬・発光機能分子・感圧化学センサー・キュバンScaffold Editing

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年1月号がオンライン公開されています。…

配位子が酸化??触媒サイクルに参加!!

C(sp3)–Hヒドロキシ化に効果的に働く、ヘテロレプティックなルテニウム(II)触媒が報告された。…

精密質量計算の盲点:不正確なデータ提出を防ぐために

ご存じの通り、近年では化学の世界でもデータ駆動アプローチが重要視されています。高精度質量分析(HRM…

第71回「分子制御で楽しく固体化学を開拓する」林正太郎教授

第71回目の研究者インタビューです! 今回は第51回ケムステVシンポ「光化学最前線2025」の講演者…

第70回「ケイ素はなぜ生体組織に必要なのか?」城﨑由紀准教授

第70回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第69回「見えないものを見えるようにする」野々山貴行准教授

第69回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第68回「表面・界面の科学からバイオセラミックスの未来に輝きを」多賀谷 基博 准教授

第68回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

配座制御が鍵!(–)-Rauvomine Bの全合成

シクロプロパン環をもつインドールアルカロイド(–)-rauvomine Bの初の全合成が達成された。…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP