[スポンサーリンク]

D

デレピン アミン合成 Delepine Amine Synthesis

[スポンサーリンク]

 

概要

ハロゲン化アルキルのヘキサメチレンテトラミンによるアルキル化を経て、第一級アミンを合成する反応。この条件においてヨウ化アルキルは速やかに反応するが、塩化物、臭化物は反応が遅い。

基本文献

  • Delepine, M. Bull. Soc. Chim. Fr. 189513, S352.
  • Angyal, S. J. Org. React. 1954, 8, 197.
  • Henry, A.; Hollins, R. A.; Lowe-Ma, C.; Moore, D. W.; Nissan, R. A. J. Org. Chem. 1990, 55, 1796. DOI: 10.1021/jo00293a024
  • Warmus, J. S.; Dilley, G.J.; Meyers, A. I. J. Org. Chem. 1993, 58, 270. DOI: 10.1021/jo00053a053

 

開発の歴史

フランスの化学者Marcel Delépine(1871-1965)によって開発された。

Marcel_Delépine_1935

反応機構

アルキル化して四級アンモニウム塩とし、これを酸性条件下で加水分解することによって、第一級アミンを得る。
delepine_2.gif

反応例

 

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

関連記事

  1. ドウド・ベックウィズ環拡大反応 Dowd-Beckwith Ri…
  2. 向山・鈴木グリコシル化反応 Mukaiyama-Suzuki G…
  3. ピロティ・ロビンソン ピロール合成 Piloty-Robinso…
  4. 秋山・寺田触媒 Akiyama-Terada Catalyst
  5. ウィッティヒ反応 Wittig Reaction
  6. ゴールドバーグ アミノ化反応 Goldberg Aminatio…
  7. ライマー・チーマン反応 Reimer-Tiemann React…
  8. エノラートのα-アルキル化反応 α-Alkylation of …

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 「イカ」 と合成高分子の複合により耐破壊性ハイドロゲルを開発!
  2. ナノ合金の結晶構造制御法の開発に成功 -革新的材料の創製へ-
  3. 分子情報・バイオ2研究センター 九大開設
  4. ネコがマタタビにスリスリする反応には蚊除け効果があった!
  5. 軸不斉のRとS
  6. 文献管理のキラーアプリとなるか? 「ReadCube」
  7. 少年よ、大志を抱け、名刺を作ろう!
  8. ウーロン茶の中でも医薬品の化学合成が可能に
  9. ミック因子 (Myc factor)
  10. コロナウイルスCOVID-19による化学研究への影響を最小限にするために

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年8月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

活性酸素種はどれでしょう? 〜三重項酸素と一重項酸素、そのほか〜

第109回薬剤師国家試験 (2024年実施) にて、以下のような問題が出題されま…

産総研がすごい!〜修士卒研究職の新育成制度を開始〜

2023年より全研究領域で修士卒研究職の採用を開始した産業技術総合研究所(以下 産総研)ですが、20…

有機合成化学協会誌2024年4月号:ミロガバリン・クロロププケアナニン・メロテルペノイド・サリチル酸誘導体・光励起ホウ素アート錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年4月号がオンライン公開されています。…

日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました

3月28日から31日にかけて開催された,日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました.筆者自…

キシリトールのはなし

Tshozoです。 35年くらい前、ある食品メーカが「虫歯になりにくい糖分」を使ったお菓子を…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP