[スポンサーリンク]

B

ボラン錯体 Borane Complex (BH3・L)

概要

ボラン(BH3)は通常二量体のジボラン(B2H6)として存在している。しかしこれは発火性かつ有毒な気体状試薬であり、取り扱いに難がある。

THF錯体もしくはジメチルスルフィド錯体は単量体であり、溶液として市販されているため取り扱いが容易である。これはエステルやアミド・ニトリルが存在していてもカルボン酸のみを選択的にアルコールにまで還元する。加熱還流条件であればエステル・アミド・ニトリルを還元することも可能。

基本文献

 

反応機構

中間体として生じるアシルボロネートは活性エステルとして振る舞い、ヒドリドによって還元される。

BH3_red_2.gif

反応例

 

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

※反応性に大きな差はないが、ジメチルスルフィド錯体の方が安価で安定である。ただ、悪臭は問題。

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. p-メトキシベンジル保護基 p-Methoxybenzyl (P…
  2. ゼムラー・ウォルフ反応 Semmeler-Wolff React…
  3. ワーグナー・メーヤワイン転位 Wagner-Meerwein R…
  4. フェントン反応 Fenton Reaction
  5. フォン・ペックマン反応 von Pechmann Reactio…
  6. 衣笠反応 Kinugasa Reaction
  7. ダンハイザー シクロペンテン合成 Danheiser Cyclo…
  8. 山口マクロラクトン化 Yamaguchi Macrolacton…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

注目情報

ピックアップ記事

  1. Actinophyllic Acidの全合成
  2. 住友化学歴史資料館
  3. TEMPOよりも高活性なアルコール酸化触媒
  4. はじめての研究生活マニュアル
  5. 高分子を”見る” その2
  6. 2011年10大化学ニュース【前編】
  7. サラシノール/Salacinol
  8. 私が思う化学史上最大の成果-2
  9. 表裏二面性をもつ「ヤヌス型分子」の合成
  10. 糖鎖クラスター修飾で分子の生体内挙動を制御する

注目記事

関連商品

注目情報

試薬検索:東京化成工業



注目情報

最新記事

芳香族ニトロ化合物のクロスカップリング反応

第116回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科 材料化学専攻 有機材料化学講座(中尾…

バイエルスドルフという会社 ~NIVEA、8×4の生みの親~

Tshozoです。女装とかそういう趣味は無いのですが嫁さん(実在)に付き合って化粧品コーナを回ること…

化学系プレプリントサーバー「ChemRxiv」のβ版が運用開始

2017年8月14日、米国化学会(ACS)は、化学分野のプレプリントサーバー“ChemRxiv”のベ…

光触媒で人工光合成!二酸化炭素を効率的に資源化できる新触媒の開発

第115回のスポットライトリサーチは、東京工業大学 理学院 化学系 博士後期課程2年の栗木 亮さんに…

誰も教えてくれなかった 実験ノートの書き方 (研究を成功させるための秘訣)

概要悪い例とよい例を比較しながら,実験ノートを具体的にどう書けばよいのかを懇切丁寧に説明する…

神経変性疾患関連凝集タンパク質分解誘導剤の開発

第114回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院薬学系研究科博士後期課程2年の山下 博子(やまし…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP