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実験手袋をいろいろ試してみたーつかいすてから高級手袋までー

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前回は番外編でしたが、試してみたシリーズ本編に戻ります。引き続き実験関係の消耗品を試していきます。今回は第9弾

実験を安全に行うために必須な、「実験手袋」を色々試してみました。

実験には危険が伴います。危険のもととなるのは、おもに以下の3つ。

  1. 鋭利なガラス器具や注射器などによる切創
  2. ガスバーナや加熱装置によるやけど
  3. 劇物や毒物、生物活性物質などの薬品によるケミカルハザード

実験を行うのは我々のですね。その手を上述の危険のもとからまもってくれるのが、「実験手袋」となります。

今回は、耐切創編・耐熱編・耐薬品編にわけて、使い捨て(ディスポーザブル)のものから高級な手袋まで色々試してみました!

試した実験手袋はこちら!

耐切創編

  1. 3-9105-01 タートルスキン(R)アンダーグローブ CP insider S CPB-300
  2. 3-9107-03 タートルスキン(R)グローブ CPR Wrap L CPR0-3300-1090
  3. 3-9104-01 タートルスキン(R)グローブ CP High Vis PM S CPM-33A

パスツールや注射器による切創はかなり多いです。さすがに注射器扱うときにこれをつけるわけにはいけませんが。ガラス棒をどこかに押し込んでいて、おれて自分の手に突き刺した。そんな事故は時々起こります。悪い予感がする時はぜひこれをつけてから行ってください。

耐熱編

  1. 4-1945-01 耐熱耐切創手袋 シリコンコーティング  S5TKS/18XK
  2. 6-8253-02 耐熱プロテクター アームプロテクター

有機合成関係では1のような手袋を扱う時はあまりない気がしますが、キャピラリーをたくさんガスバーナーで作っているときなどはいいかもしれないですね。2は、燃える服装などをしているときに燃えないので便利ですが、まあ白衣を着てほしいところではあります。

耐薬品編

  1. 4-2524-01 使い捨て耐薬手袋 TRILITES 994 S 100枚入
  2. 3-270-02 トリオニック耐酸性グローブ 7インチ 12双入 517317
  3. 4-2518-01 ハイグリップ耐薬品手袋 Jersette 301 S  34301166
  4. 4-2516-01 ウルトラニトリル厚手手袋 Ultranitril 381 M  34381337
  5. 6-916-03 クリーンノール手袋(耐溶剤) No.20S
  6. 4-2525-02 耐薬厚手ネオプレン手袋 UltraNeo 382 M  34382037
  7. 4-2491-01 厚手フッ素ゴム手袋 Fluotech 344 M  34344139

かなりいろいろあります。強酸や酸化剤をつかって少し試してみましたが、浸透するかどうかは見た目では判断できないので、しっかり確認してから実験してください。7のような完全防護の手袋を使う機会はあまりないと思いますが、高価ですが完璧にまもってくれます。

体験動画です

お馴染みの3名に協力してもらいました。同じような種類の手袋はとっても違いを表現するのが難しかったのですが、それぞれの手袋の特徴を短くまとめてみました。

スペシャルサンクス!

なお今回もこれらの手袋、すべてアズワン株式会社からご提供いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。製品の写真はAXELから転載許可をいただきました。併せて御礼申し上げます。

「試してみたシリーズ」

今回の商品 from Amazon

*商品をこのWebサイト経由で個人的に購入することはできないので、個人的に購入したい方はAmazonなどをご利用下さい。

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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