[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

シャピロ反応 Shapiro Reaction

 

概要

ケトンをトシルヒドラゾン化した後、2モル量のブチルリチウムを作用させると、トシル基・窒素の脱離を伴いアルケニルリチウムが得られる。これは他の求電子剤と反応して三置換アルケンを与える。

非対称ケトンの場合、二重結合は置換基の少ない側に生成する(速度論的支配)。従って炭素-炭素二重結合を位置選択的に作り出すことができるという、大きな利点を有する。

塩基としてNaOMeを用いる条件は、特にBamford-Stevens反応と呼ばれ、若干反応機構が異なる。こちらは熱力学的エノラートが生成するという特徴がある。

基本文献

  • Bamford, W. R.; Stevens, T. S. J. Chem. Soc. 1952, 4735.
  • Shapiro, R. H.; Heath, M. J. J. Am. Chem. Soc. 196789, 5734. DOI: 10.1021/ja00998a601
  • Shapiro, R.H.; Lipton, M.F.; Kolonko, K.J.; Buswell, R.L.; Capuano, L.A. Tetrahedron Lett, 1975, 22, 1811. doi:10.1016/S0040-4039(00)75263-4
  • Shapiro, R. H., Org. React. 1976, 23, 405.
  • Adlington, R. M.; Barrett, A. G. M. Acc. Chem. Res. 198316, 55. DOI: 10.1021/ar00086a004
  • Chamberin, A. R.; Bloom, S. H. Org. React. 199039, 1.
  • Maruka, K.; Yamamoto, H. Comp. Org. Syn. 19916, 776.
  • Chamberlin, A. R.; Sall, D. J. Comp. Org. Syn. 19918, 944.

 

反応機構

n-ene-77.gif

反応例

n-ene-1.gif
Taxolの合成[1] shapiro_4.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Nicolaou, K. C. et al. Nature 1994367, 630. doi:10.1038/367630a0

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

The following two tabs change content below.
Hiro

Hiro

Hiro

最新記事 by Hiro (全て見る)

関連記事

  1. 重水素標識反応 Deuterium Labeling React…
  2. ブレデレック ピリミジン合成 Bredereck Pyrimid…
  3. カバチニク・フィールズ反応 Kabachnik-Fields R…
  4. ロイカート・ヴァラッハ反応 Leuckart-Wallach R…
  5. リーベスカインド・スローグル クロスカップリング Liebesk…
  6. クラプコ脱炭酸 Krapcho Decarboxylation
  7. ポメランツ・フリッチュ イソキノリン合成 Pomeranz-Fr…
  8. 超音波有機合成 Sonication in Organic Sy…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. マンニッヒ反応 Mannich Reaction
  2. 【書籍】「メタノールエコノミー」~CO2をエネルギーに変える逆転の発想~
  3. リスト・バルバス アルドール反応 List-Barbas Aldol Reaction
  4. 北原武 Takeshi Kitahara
  5. 藤原・守谷反応 Fujiwara-Moritani Reaction
  6. 三種類の分子が自発的に整列した構造をもつ超分子共重合ポリマーの開発
  7. 有機合成の進む道~先駆者たちのメッセージ~
  8. 辻・ウィルキンソン 脱カルボニル化反応 Tsuji-Wilkinson Decarbonylation
  9. 米メルク、業績低迷長期化へ
  10. DABを用いた一級アミノ基の選択的保護および脱保護反応

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

イオンの出入りを制御するキャップ付き分子容器の開発

第124回のスポットライトリサーチは、金沢大学 理工研究域物質化学系錯体化学研究分野(錯体化学・超分…

リチウムイオン電池の課題のはなし-1

Tshozoです。以前リチウムイオン電池に関するトピックを2つほど紹介した(記事:リチウムイ…

アルコールをアルキル化剤に!ヘテロ芳香環のC-Hアルキル化

2015年、プリンストン大学・D. W. C. MacMillanらは、水素移動触媒(HAT)および…

三種類の分子が自発的に整列した構造をもつ超分子共重合ポリマーの開発

第123回のスポットライトリサーチは、テキサス大学オースティン校博士研究員(Jonathan L. …

超分子化学と機能性材料に関する国際シンポジウム2018

「超分子化学と機能性材料に関する国際シンポジウム2018」CEMS International Sy…

アメリカで Ph. D. を取る –研究室に訪問するの巻–

この連載は、米国の大学院で Ph.D. を取得することを目指す学生が日記感覚で近況を記録するためのも…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP