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化学者のつぶやき

リンダウ会議に行ってきた①

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「つぶやき」愛読者の皆さんお待たせいたしました! リンダウ・ノーベル賞受賞者会議(Lindau Nobel Laureate Meeting)の参加報告をお届けします。

「リンダウ会議って何?」と言う方は、以前に取り上げた「つぶやき」記事をご参照ください。

さて第一回目は、開催地でもあるドイツの都市・リンダウについて。

リンダウは、ドイツとスイスの国境辺りにある湖畔の町。ボーデン湖という大きな湖に浮かぶ島一帯に位置します。

lindau_map.jpglindau_1.jpg
(画像:Wikipediaより)

ヨーロッパらしく風光明媚なところで、保養地・観光名所として現地人にも人気の場所だとか。

会議の合間に散策などしてみたのですが、島自体はそんなに大きくなく、徒歩で十分回れるぐらいの広さ。一面が石畳で作られた道路、建物の間を縫うような車幅ギリギリの広さの路地、石造りの建物などなど、あぁヨーロッパに来たんだなぁ・・・という感じの町並みでありました。
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天気は変わりやすく、筆者も移動中に一度、大雨・雷に見舞われ雨宿りをするハメに。でもちょっと待ってればすぐ止みますが。この季節は、予期せぬ雨に備えて傘が必須ですね。

リンダウ島の岸からボーデン湖を眺めると、リンダウのトレードマークとも言えるライオン像と塔が見えます。塔のほうは、2ユーロを払えばてっぺんまで上れるようになっており、展望台のようになってます。せっかくですから、もちろん上ってきました。
lindau_2.JPGP1010651.JPG

 

さて、会議は島内にあるホール(Inselhalle)で行われました。なかなかに綺麗な会場。早速レジストレーション。

P1010435.JPGP1010421.JPGBO5C4070.JPG

(左:外観、中・右:ホールロビー)
会議側でホテルを用意してくれており、会場まではバスで毎度往復。ネームカードを首から提げてれば、バスもタダで乗り放題という良い待遇。

大物化学者からはほど遠い業績の身ですが、「国を代表してやって来た人たち」なのだと、一応見なしてくれてるんでしょうね。

 

次回からは会議の様子をお伝えします。

cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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