[スポンサーリンク]

一般的な話題

2012年ノーベル化学賞は誰の手に?

[スポンサーリンク]

 

京都大学・山中伸弥教授のノーベル医学・生理学賞受賞により本日はお祭りムード。大変すばらしいことですね。特に、受賞対象となった研究はお金をかけて集中してやった結果ではなく、奈良先端大学で研究に集中した結果。研究者が研究に集中できる環境づくりが重要ですね。ここ最近の日本、特に大学はそのような状況になっているのでしょうか・・・?とそれは置いておきまして。

明日の物理学賞も楽しみですが、化学情報を提供する本サイトとしては、やはり注目はノーベル化学賞!昨年はかなり大々的にこれでもか!と予想・候補者を挙げましたが、準結晶という完全予想外の結果が少し残念でもありました。今年はこれまでの予想候補者からもぜひ受賞していただきたいため、今回新しく加えた候補者も含めて、読者の皆様に受賞予想していただくことにしました!

では
「2012年ノーベル化学賞は誰の手に?」
(*参加にはFacebookアカウントが必要です)

参加の仕方

下記の予想と人物を確認しながら、こちら(Facebookにログインする必要があります)のリンクを訪れ、自分が予想するノーベル賞受賞化学者に1票いれてください(3人まで投票可能です!)

見事受賞者を当てた方には抽選で3名様にAmazonギフト券3000円分をプレゼントしちゃいます!

自分が予想する化学者がここにいない!という場合には、もちろん勝手に追加してしまってかまいません。

投票は発表当日30分前まで!ぜひぜひご参加ください。
[追記] 6:20募集は終了しました。結果をごらんください!

投票結果はこちら! (Chem-Station Facebookファンページ)
参考までに、以下にリストにある化学者をリストアップしておきます。

 

他のサイトの予想

今年は光触媒の藤嶋 昭東京理科大学学長が大人気です。

 

 

 

2012年ノーベル化学賞候補者一覧

上記のものも含めまして、10年後以内にノーベル化学賞を受賞する確率のある化学者を以下に挙げます。

  1.  レーザー化学・分光学による化学反応追跡・検出法の開発、単一分子分光法の開発: Richard N. Zare (リチャード・ゼア) 、 William E. Moerner (ウィリアム・モーナー)、Michel Orrit (ミシェル・オリット)
  2. タンパク質中の電子移動反応の進展と長距離電子移動の原理の解明: Harry B. Gray (ハリー・グレイ)
  3. 生物無機化学への貢献: Stephen J. Lippard (ステフェン・リパード)、Richard H. Holm (リチャード・ホルム)
  4. 分子力学シュミレーションへの貢献: Martin Karplus(マーティン・カープラス)、Norman L. Allinger  (ノーマン・アリンジャー)、Keiji Morokuma(諸熊 奎治) 、Kendall Houk(ケンダール・ハウク)、David Baker(デヴィッド・ベイカー)
  5. 核内受容体を介したホルモン作用の分子基盤の解明: Ronald M. Evans(ロナルド・エバンス)、Pierre Chambon(ピエール・シャンボン)、 Elwood V. Jensen(エルウッド・ジェンセン)
  6. DNAマイクロアレイの発明と応用: Patrick O. Brown (パトリック・ブラウン)
  7. 多孔性金属-有機構造体(MOF)の合成法および機能開拓: Susumu Kitagawa (北川 進)、Omar M. Yaghi (オマー・ヤギー)、Michael O’Keeffe (マイケル・オキーフィ)、Gerard Ferey (ジェラード・フェレイ)
  8. 原子移動ラジカル重合法の開発とリビング重合研究:  Krzysztof Matyjaszewski(クリストフ・マッチャゼウスキー)、Mitsuo Sawamoto (澤本光男)
  9. ナノワイヤー、ナノ材料とその応用: Charles M. Lieber (チャールズ・リーバー )、A. Paul  Alivisatos(ポール・アリヴィサトス)
  10. 色素増感太陽電池「グレッツェルセル」の発明: Michael Gratzel(マイケル・グレッツェル)
  11. DNA内の電子電荷移動に関する先駆的研究: Jacqueline K. Barton(ジャクリン・バートン)、Bernd Giese(ベルント・ギース)、Gary B. Schuster(ギャリー・シュスター)
  12. 走査型電気化学顕微鏡(SECM)の開発と応用:  Allen J. Bard (アレン・バード)
  13. デンドリマーの発見・発明と応用: Jean M.Frechet(ジャン・フレチェット)、 Donald A. Tomalia(ドナルド・トマリア)、 Fritz Vögtle (フリッツ・ボ-グテル)、Takuzo Aida (相田卓三)
  14. リチウムイオン二次電池に関する先駆的な研究とその開発:  John B. Goodenough(ジョン・グッドイナフ)
  15. エナミンを使った有機不斉触媒反応の発展: Benjamin List(ベンジャミン・リスト)、David MacMillan(デヴィッド・マクミラン)
  16. ナノマシンおよびマイクロエレクトロニクスの発展につながる、分子自己集合に関する先駆的研究: J. Fraser Stoddart (フレーザー・ストッダート)、 George M. Whitesides (ジョージ・ホワイトサイズ)、 Seiji Shinkai (新海征治)、Julius Rebek Jr. (ジュリアス・リーベック)、Makoto Fujita藤田誠)、Nadrian C. Seeman(ネイドリアン・シーマン)
  17. 有機物と天然物の合成に関する研究: K.C. Nicolaou(キリアコス・コスタ・ニコラウ)、Samuel J. Danishefsky (サミュエル・ダニシェフスキー)、Steven V. Ley(スティーブン・レイ)、Yoshito Kishi(岸義人)、David A. Evans(デヴィッド・エヴァンス)
  18. カーボンナノチューブの発見: Sumio Iijima飯島澄男)、Morinobu Endo(遠藤守信)
  19. 水の光分解触媒の発見: Akira Fujishima(藤嶋 昭)
  20. 高脂血症薬・スタチン系化合物の発見: Akira Endo(遠藤章)
  21. 真核生物のRNAポリメラーゼの同定: Robert G. Roeder(ロバート・ローダー)
  22. ケミカルバイオロジーの発展: Peter G. Schultz(ピーター・シュルツ)、Stuart L. Schreiber(スチュアート・シュライバー)、Gerald Crabtree(ゲラルド・クラブトリー)
  23. 有機エレクトロルミネッセンスの開発: Ching W. Tang (チン・タン)
  24. ゲノミクスに関する技術と器具開発: J. Craig Venter(クレイグ・ヴェンター)
  25. 生物有機化学・生体模倣化学への貢献: Ronald Breslow(ロナルド・ブレズロウ)、Albert Eschenmoser(アルバート・エッシェンモーザー)、Koji Nakanishi (中西香爾)
  26. 組織工学(Tissue Engineering)の提唱・実用的ドラッグデリバリーシステムの開発: Robert S. Langer (ロバート・ランガー)、Joseph Vacanti (ジョセフ・ヴァカンティ)
  27. 均一系重合触媒の開発: Tobin J. Marks トビン・マークス), Walter Kaminsky(ウォルター・カミンスキー), Maurice S. Brookhart (モーリス・ブルックハート)
  28. クリックケミストリーの提唱:Barry Sharpless(バリー・シャープレス)
  29. 経口避妊薬の開発: Carl Djerassi(カール・ジェラッシ)

 

それでは日本時間 10月10日18時45分を楽しみに待ちましょう!

 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2023年版】
  2. 世界初!炭素で架橋した“真の”1,3-ビスゲルミレンの合成に成功…
  3. MOF の実用化のはなし【京大発のスタートアップ Atomis …
  4. 胃薬のラニチジンに発がん性物質混入のおそれ ~簡易まとめ
  5. 中性ケイ素触媒でヒドロシリル化
  6. 子育て中の40代女性が「求人なし」でも、専門性を生かして転職を実…
  7. 広範な反応性代謝物を検出する蛍光トラッピング剤 〜毒性の黒幕を捕…
  8. Carl Boschの人生 その10

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第16回次世代を担う有機化学シンポジウム
  2. ここまでできる!?「DNA折り紙」の最先端 ② ~巨大な平面構造体 編~
  3. 決め手はジアゾアルケン!!芳香環の分子内1,3-双極子付加環化反応
  4. バイヤー・ビリガー酸化 Baeyer-Villiger Oxidation
  5. マテリアルズ・インフォマティクスに欠かせないデータ整理の進め方とは?
  6. 史上最強の塩基が合成される
  7. リチウムイオン電池のはなし~1~
  8. 第113回―「量子コンピューティング・人工知能・実験自動化で材料開発を革新する」Alán Aspuru-Guzik教授
  9. 【チャンスは春だけ】フランスの博士課程に応募しよう!【給与付き】
  10. 最近の有機化学論文2

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2012年10月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP